「目のフォーカスの能力を向上させるために必要な事」
「フォーカシング」の能力を上げるために、一旦近くのものに目のピントを合わせてから遠くのものに目線を移動して、そこにいかに早くピントを合わせられるか?を普段からトレーニングする事はとても大切です。
しかしこのフォーカシングが上手くいかない・・・という方がいるかもしれません。
それはなぜか?です。
これですね・・・・実は「心理状態」も、ものすごく関係してくるものなんです。
どういうことかというと、人間には意識して動かせる「随意筋」と、意識しては動かせない「不随意筋」があります。
随意筋は、腕の筋肉だったり、脚の筋肉だったり、分かりやすく動かせる筋肉をいいます。
それに対して不随意筋とは、心臓の筋肉だったり、内臓だったり、そういった絶対に意識しては動かせない場所のことです。
そして、意識して動かせない筋肉を支配しているのは、自律神経といわれるものです。
自律神経には、交感神経と副交感神経というものがあります。
例えば、副交感神経が優位な状態だと、人はお休みモードとなり心拍も呼吸も穏やかになります。
逆に交感神経が優位になると人は戦闘モードになり、呼吸は浅く速くなり、心臓も自然とドキドキするものです。
このように、人は意識とは別に筋肉が動いてしまうことが往々にしてあるのです。
では、このことと「フォーカシングが上手くいかない」ことと、どう関係があるのか?です。
「フォーカシングが上手くいかない」ことと、心理状態とどう関係があるのか?
ちょっと考えればすぐに分かります。
「ドアジャンプ」や「ハートチャート」は壁に貼った紙に目線を動かすトレーニングでした。
このように「目線の横への移動」は、意識して行えるものです。
つまり目の横への移動は「随意筋」によって動かされているといえます。
それに対して、奥行き方向の目のピンとあわせを「意識」して筋肉を動かして行えるでしょうか?
無理ですよね?
ピントあわせというのは「身体が自然と行う」ものです。
つまりフォーカシングは「不随意筋」の能力をあげるちょっと難易度の高いトレーニングになるのです。
そして、不随意筋は、先ほどもいったように「心理状態」によってその動きが制限されたりします。
極端に緊張した状態で、交感神経が優位な状況だと、目の水晶体の筋肉も緊張してしまい、ピントを合わせる能力が低くなってしまうのです。
極端に緊張してしまうと、視野が狭くなったりします。
それは目のフォーカス能力が不随意筋によって動かされているからだともいえます。
ゴルフなどで極端に緊張している時に、目の前のボールではなく、ふと周りの景色に目をやることにより緊張をほぐすということがあります。
まさに目のフォーカスと心理状態のコントロールがリンクしていることを示す良い例です。
フォーカシングの能力を向上させたかったらまず心理状態をリラックスさせることが大切です。
次に実践で緊張しているときのフォーカス能力を向上させたかったら、普段のトレーニングから「緊張した状態」のなかで、フォーカシングトレーニングをすることをお勧めいたします。
例えば先生に指されて、立って何か発表するようなシーンで、目の前のテキストと先生の顔を交互にみて、フォーカス能力のトレーニングをしてみてはいかがでしょうか?
え? それどころじゃないですって?(^^;
まあ、冗談はさておき、そのように普段から何か緊張状態をあえて作ってフォーカシングを行うトレーニングはとても大切です。
