フォーカシングとは?
カメラのフォーカスをあわせるように「目のピント」をあわせる能力のトレーニングのことを言います。
ドアジャンプは2枚離して壁に貼ってある紙に書いてある文字を、左右交互に読んでいくトレーニングでした。
ハートチャートはその文字を縦1列ではなく、縦・横10文字くらいにまで広げて、より文字の選択を難しくして行うトレーニングでした。
これらのトレーニングもある意味で、目のフォーカスの能力を鍛えるトレーニングであったことに間違いありません。
しかしこれらのトレーニングには、まだ欠けている要素があります。
これらのトレーニングは、「壁に貼った紙」に書いてある文字を読むトレーニングです。
そう・・・壁・・・・
つまり、2次元上での目線の移動トレーニングであるわけです。
これらは「奥行き」方向のトレーニングではないのです!
いろいろなスポーツは「3次元」で行われており、その多くは奥行き方向への目の「フォーカス」の能力がとても大切になってきます。
したがって壁に貼ってある紙の文字を追う能力を上げるだけではなく「奥行き」方向の目のスピードトレーニングも必要になります。
ここで、いいトレーニング例を一つご紹介したいと思います。
メジャーリーグが好きな方には、ご存知の方も多いと思いますが、A,ロッドという選手がいました。
そう、アレックスロドリゲス選手です。
かつて、松井選手や、かのイチロー選手もチームメイトとして尊敬してやまない、ニューヨークヤンキースを代表する名選手です。

このAロッド選手がバッターボックスに立つ前のネクストバッターボックスでとある「目のウォーミングアップ」をしていたそうです。
それはどんなウォーミングアップだったのかというと、まず顔の前にバットを持って、バットに書いてある文字、マークをじっと見て目の焦点をそこに合わせます。
そのあといきなりバットから目を離してセンターを守る選手に目のピントを合わせるのです。
最初はなかなかピントをあわせるまで時間がかかるものの、慣れてくるとカメラのピントが近くから遠くに瞬時にあわせるように、目の「ピントを合わせるスピード」も向上していったそうです。
野球のバッターには「奥行きのピントを合わせる能力」というのは非常に重要です。
このトレーニングは、家の中でもある程度はできます。
このAロッド選手のように、まず近くにある何かに目の焦点を合わせ、そのあと窓の外の何か遠くの目標物を定め、そこに素早くピントをあわせるのです。
最初は不慣れでなかなか難しいかも知れませんが、続けていくとどんどんそのスピードがあがっていく事でしょう。
また「近く→遠く」だけでなく「遠く→近く」のピントも合わせるようにして目の「奥行き方向のピントあわせ能力」を鍛えてあげてください。
スポーツは3次元で起きています。
このようなトレーニングは普段の何気ない時でも出来ますので、気軽に思いついた時に行うようにしましょう!!
