シットアップは、どれくらい腰に負担がかかる?
皆さんこんにちは
パーソナルトレーナーの野上です
今日は「シットアップは、どれくらい腰に負担がかかる?」というテーマでお届けしたいと思います。
最近日本バスケットボール協会が先日「シットアップは推奨しない」ということを発表しました。
シットアップ・・・いわゆる普通の腹筋運動ですが、これがなぜ推奨されないトレーニングとなったのか?
これは、McGIllという体幹部のトレーニングを色々と研究している有名な先生が、色々調べた結果「シットアップは腰に悪い」という結論を導き出し、その結果を日本バスケットボール協会が踏まえたという形になっています。
でも・・・どれくらい負荷がかかるの?
なんて思いませんか?(^^)
今日はその辺についてお話ししたいと思います。
シットアップは腰椎にどれくらいの負荷がかかるのか?
まず、シットアップは腰椎にどれくらいの負荷がかかるのか?
これですね・・・・
ちょっと難しい数字なんですが、3300Nを超える負荷がかかることがわかっています。
Nってなに?と思われると思いますが、これは「ニュートン」と言われる単位です。
なんか昔、物理の授業で聞いたことがあるようなないような・・・・
まあ、こんな単位があるんだなあくらいでいいと思います。
で、3300Nがどういう数字かというと、この3300Nを超える数字が繰り返し腰椎にかかると、腰椎の損傷リスクが高まるという数字なのです。
ちなみに、McGIll御大先生が推奨している「カールアップ」というトレーニングで腰椎にかかる負荷は2000N程度です。
したがって今後は、こちらの運動を推奨していくそうです。
ここまで聞くと「ああ確かにそれじゃあ腹筋って腰に悪いんでなあ」と思われると思います。
ただ、ですね・・・この数字・・・
ちょっと微妙な感じなんですよね(^^;
何が微妙かというとシットアップとカールアップだけの比較だけでなく、もちろん色々なエクササイズの腰椎にかかる負荷の比較をした数字があります。
まず、よく聞いたことがありませんか?
足を伸ばした腹筋は腰に悪い・・・と・・・
この数字がやはり出ています。
足を伸ばしたシットアップの腰椎にかかる負荷は3500Nという負荷になります。
おおっ、3300Nと3500Nでは、確かに足を伸ばした方が腰椎にかかる負荷が強いんだなあと思いますよね(^^;
まあ、確かにそれはそうなんですが、これからご紹介する数字は、この200Nの差が可愛く見えるくらいの数字がじゃんじゃん出てきます(^^;
「腕立て伏せ」
まず、ではみなさんご存知「腕立て伏せ」です。
え?腕立てと思われるかもですが、腕立て伏せも十分に腰椎に負担がかかるエクササイズです。
ではまず普通の腕立てではどれくらいかかるのか?
これは約1800Nになります。
あれ?全然大丈夫じゃん・・・と思われると思いますが、これ片手でやるとどうなるのか?
これですね・・・いきなり5800Nくらいになります!
あれ・・・やばくない?(^^;
さらに衝撃の数字が続きます。
- 腕立てでジャンプして空中で拍手するクラッビングプッシュアップで約4700N、
- 高スピードでの腕立ては3900N、
- 腕立てジャンプを交互で行うとなんと6200N・・・・
腕立て伏せに、ちよっと工夫を加えるだけで、3300Nのシットアップどころの話じゃありません(^^;
シットアップに制限かける前にもっとやることあるんじゃないの?とツッコミを入れたくなるのは僕だけでしょうか?