皆さんこんにちは
パーソナルトレーナーの野上です
今日は「エネルギーとスピードの密接な関係」というテーマでお届けしたいと思います。
身体を素早く動かすにはもちろん「エネルギー」が必要なことはいうまでもありません。
しかし、この「エネルギー」を正しく理解している方がどれくらいいるのか?というとちょっと疑問に感じます。
そこで今回は「エネルギーとスピード」というテーマでお話ししたいと思います。
まず、皆さん身体を動かすエネルギーって何を思い浮かべますか?
脂肪? 糖? それともあまり落としたくないけど筋肉を分解してエネルギーにするなんて話も聞いたことがあるような・・・・
これはですね・・・正解は「ATP」と言われるものなんです。
アデノシン三リン酸
正式名称は「アデノシン三リン酸」と言われるものです。
なんかどこかで聞いたことがあるような・・・という方も多いと思いますが、人間が身体を動かす時の直接的なエネルギーはこの「ATP」であり、糖や脂肪はあくまでこのATPを作り出すための材料でしかありません。
最初に大前提の話をすると、このATPは、運動の強度に応じて作られる量が変わります。
当然のごとく、強度の高い運動をすれば必要なATPの量も増えるので、高強度の運動では多量のATPが作られます。
次に、先ほどこの「ATP」を作る材料として「糖」や「脂肪」があるとお話ししましたが、この「割合」も運動強度によって変わります。
「糖」や「脂肪」の使われる割合
一般的に、筋トレは糖質をエネルギーとしており、長距離系では脂質をエネルギーとして運動を行うと言われることが多いです。
しかし、これ実はかなり誤解があり、筋トレでも脂質も栄養として使われ、長距離走などでは糖質もエネルギーとして使われています。
ただその「割合」が違うだけであり、「スパッ」とエネルギーが糖質から脂質、脂質から糖質に変わるなんていう切り替えスイッチのようなものは人間には存在しません。
では、このエネルギーの必要な「量」と「割合」は、運動強度によってどう変化するのか?です。
こちらのグラフをご覧ください。

縦の棒グラフを見ると安静時に比べて、運動強度が高くなっていくと、エネルギーの必要な量は爆発的に増えていくのがわかります。
その量の差はなんと最大10倍にも登ります。
次に、糖質と脂質のエネルギーの使われ方を見てください。
運動強度が高くなるほど白い部分が大きくなっていくのがわかります。
白い部分は糖質なのですが、運動強度が60%くらいまでは半々くらいですが、80%まで運動強度が上がると一気に糖質の占める割合が増えます。
この分岐ポイントの運動強度は65%と言われています。
また、ちよっと話はずれますが、安静時を見てもらうとあることがわかります。
そう、安静時では「脂質」の使われる割合の方が多いのです。
有酸素運動は20分以上運動しないと脂肪が燃えないとはよく言われることですが、実はじっとしている時にすでに脂肪はエネルギーとして使われ、さらにその割合も高いことがわかります。
ただ、このグラフのように、安静時ではエネルギーの必要な「量」が少ないので、脂肪が使われる「量」も少ないだけの話なのです。
なので「有酸素運動は20分以上運動しないと脂肪が燃えない」説がいかに嘘っぱちなのかがわかるグラフでもあります。
