皆さんこんにちは
パーソナルトレーナーの野上です
たまにジムでも言われることです。
「首が痛いんですけど」・・・と・・・
僕がこれを聞くと、開口一番こう言います。
「お医者様に見ていただきましたか?」と・・・
なぜなら一概に「首が痛い」といっても原因は様々で対処も様々となるからです(^^;
(もちろん動かしてはいけないケースも多々あります。運動は万能ではありません)
今日はまず「首が痛い」と言うことに対しどんな原因があるのか?をちょっと色々とご紹介したいと思います。
首が痛いにはどんな原因があるのか?
鞭打ち症
いわゆる「むち打ち」ですが、これは交通事故や転倒などが原因で起こることが多いです。
この障害は頭部がある方向に強い力で一気に動かされた場合に起きます。
この時に下層の軟部組織の損傷が起こることも多く、大きな痛みを伴う場合もあります。
首の片側が痛いと言うこともあれば両側とも痛いと言うこともあり、動きに応じて様々な痛みを感じるケースもあります。
この場合「首の安定」を確保することが最優先です。
そのための教育、姿勢、通常活動への復帰、エクササイズのアドバイスが関連障害の減少に有益に働きます。
頭痛
頭痛と首?・・なんて思う方もいるかもしれませんが、首が原因で頭痛を引き起こすこともあります。
外傷後頭痛、または緊張型頭痛に関しては、首の周辺の筋肉が原因で起こることが多いです。
症状は一般的に片側性で、通常首の動きが頭痛に先行します。
また痛みの特徴は頭骨の付け根から始まり片方の目の上部にまで達します。
この頭痛に関しては首を動かすと症状が悪化しますので、エクササイズは避けなければなりません。
捻挫/挫傷
首の筋肉や腱の障害は様々な理由で起こりますが、過度な運動や外傷性の強打により発生することが多いです。
首の捻挫が起こると長い間不快感が続くことが多いので注意が必要です。
筋肉と腱の修復には、まず休養が必要です。
そして回復の度合いを見ながら軽いストレッチ、そして筋トレへとエクササイズを進めて行く必要かあります
頚椎ヘルニア
首のヘルニアは腰ほど多くはありませんが、個人的な感想としてはジムのお客様でもよく散見される症状です。
これは椎間板の外部を作り上げている繊維の破断によって起こります。
これが「首の痛み」として自覚されることが多く、症状は首から下、腕にまで及ぶことが多いです。
この障害に関しては過剰な運動や負荷は患部に刺激を与えるため避けなければなりません。
脳震盪
サッカーや格闘技などで相手との接触により起こることが多いです。
脳震盪は通常「脳」に大きな衝撃がかかった時に起こりますが、外見的な兆候は見られないことが多いです。
そして「脳」のダメージとともに「首が痛い」と訴えかけられることも多いです。
最初の症状は頭部に強打を受けた後に起こる可能性が高いですが、首には痛みを発生させる受容器の数が多いので「首の痛み」の発症も様々なケースが考えられます。
吐き気、嘔吐、頭痛など伴う症状が出たら速やかに医師に診てもらうようにしましょう。
スティンガー症候群/バーナーズ症候群
「首に強い側屈がかかる」のと「反対側の肩甲帯が下方に動く」のとが同時に起きた場合に起こります。
これはラグビーやアメフトの試合でタックルを受けた時にしばしば発生します。
大概、首及び首から腕までの強い発熱感や感覚麻痺が生じます。
これらの症状は通常、時間の経過とともに軽減します。
しかし、負傷者は上肢の筋力低下と感覚変化に気づく場合があり症状は首や腕の運動で悪化します。
エクササイズは首の状態を見ながら「悪化させない範囲」で行うことが大切です。
以上が代表的な首の疾患になります。
このほかにも「骨関節炎」や「神経根障害」と言った首の痛みの原因があります。
概ね首の痛みに対しては「安静にする」と言った対処が一般的な傾向です。
ストレッチすれば治るだろうとか、なんかのエクササイズをすれば治りが早くなるとか安易に考えないことが大事です。
首はとてもとても大事な身体の部位です。
ここが痛いと言うことは腕や足が痛いと言う時よりもなるべく慎重に取り扱う箇所であると思います。