肩・肩甲骨の歪み

「肩のリハビリ」「SLAP損傷」について

肩のリハビリテーション

「肩のリハビリ」「SLAP損傷」について

皆さんこんにちは

パーソナルトレーナーの野上です

今日はもしかしたら皆さん一度は経験があるかもしれない「肩の引っかかり」について少しお話をしようと思います。

肩の構造について

みなさん「肩」ってどういうイメージをもたれていますか?

人形の肩は、腕が「胴体のくぼみ」にスコッとはまっているのを見た事がある方多いと思います(^^;

しかしあれが人間の肩の構造そのままではありません(^^;

人間の「腕の骨」は「肩甲骨」にはまっています!

あれ?肩甲骨って背中にあるんじゃないの?

と思われる方多いと思いますが、肩甲骨は背中から肩にかけてぐーっと伸びていて、肩のあたりの「肩甲骨のくぼみ」に腕の骨ははまっています。

IMG_4373.jpg

ただし、肩のこのくぼみは股関節程深くはなく、よく例えられるのが「ゴルフのティーに乗ったゴルフボール」くらいのくぼみと骨のはまり具合だと思っていただいた方がいいと思います。

つまりとても「浅く」はまっているのでとても可働域が大きい関節なんです!

肩の引っ掛かり

肩を動かしていているとよく「肩がひっかかる」という事を言われる方がいます。

これはどういう症状かというと、いま説明した関節・・・

つまり肩甲骨と腕の間にさらに「関節唇」というクッションの役割をするものがあります。

これは肩関節の周りをぐるっと取り囲むようについていて、肩をいろいろな衝撃から守っているのです。

この「関節唇」が例えばテニスのサーブ、野球の投球の動作の時によく起こる可働域を大きく超えて捻転された場合、時として「変形」「断裂」などの損傷を引き起こしてしまうのです。

もしくは転倒や、過剰な腕の振り上げ、振り下げの繰り返しでもこれは生じます。

損傷が起きるとどうなるか?

この「クッション」が一部壊れてしまいます

そしてクッションが壊れてしまう訳ですから当然骨と骨がぶつかります!

これが「ひっかかり」の原因になります

逆に言えば、肩に引っかかりを感じる方は「関節唇」になんらかの異常が発生していて、可働域のどこかで骨同士がぶつかる所が生じていると疑った方が良いのです。

テニスのサーブのスピードや、投球の際の球速が極端に遅くなったり、ボールのコントロールが難しくなった場合もちょっと疑った方がいいと思われます。

予防法としては、特有の腕の動きをくり返している方の場合は、できるだけ腕や肩に負担がかからないフォームにしていくのが第一です。

下半身や体幹のパワーを充分に使い切り、肩への負担を軽くしましょう!

つぎに「肩甲骨の動き」を良くする事が大事です。

肩甲骨周りの筋肉というのは、特に長時間机に向かっていたり(学生さんはそうですよね)していると、肩甲骨同士が広がった状態で筋肉が固定しやすくなります。

そのような筋肉の固まった状態では肩の可働域は簡単に限界を超えることが考えられます。

ここで簡単なストレッチのご紹介です。

まず身体の前で手を組み、そのまま前方に背中を丸めながら伸ばしていきます。

肩甲骨同士の距離を伸ばしたら、今度は手を身体の後ろに組み、肩甲骨同士を寄せます。(胸を張る感じ)

これを数秒、数回繰り返します。

次に両方の肘を曲げて手の指先をそれぞれ肩の付け根に(肩鋒といって肩の出っ張り部分付近)に触れます。

そのまま肘の先端を大きく(出来れば肩甲骨ごと)まわすようにしながら肩も大きくまわしましょう。(10回位)

最後に手を伸ばして頭の上で組み、そのまま両腕と肩甲骨ごと上に伸ばしては降ろして・・・

これを数秒を数回繰り返します。

これらのストレッチを普段から出来るだけマメに行なっていただき肩甲骨自体の動きをよくしておきます。

最初に書いたように肩は「肩甲骨」に付着しています。

土台となる肩甲骨の稼働性が高まっていれば、肩関節の関節唇自体への負荷も劇的に軽減されます。

すでに引っかかりが出来てしまっている方は・・・・

・・・・休みましょう!

これを「いやあ、なんか肩がひっかかるなあ」なんていいながら引っかかりをとろうと腕をぐるぐる回すと、骨同士の接触が激しくなって良くなるどころか損傷がひどくなり治癒が遅くなるばかりです。

よく、怪我を治す運動はありますか?というご質問を頂きますが、何かが損傷している場合、動いてその損傷が治癒されるということはほとんどありません。

リハビリというのは、あくまで損傷は治っているけれど、筋肉が長い期間動かしていなくて弱っていて、それを元に戻す意味合いで行なわれるものです。

(弱いまま元のように動かすと再発しやすい)

傷そのものの治癒を目標にしている事はほとんどないと思っていただいてよいです。

また、その状態で出来ることは「痛くない範囲」で「適度に動かす」ことです。

痛くない範囲というのはいわば損傷が起きていないことが考えられます。

その範囲で「適度に動かして」いれば、全くの完全休養をしているより関節の「柔軟性の低下」や「筋力の低下」を最低限に抑えられる可能性が高いです。

それぞれ無理をせずにあせらずゆっくりと対処するようにしましょう!

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