筋トレの生理学

筋トレした後に身体が熱いんだけど、これって超回復?

デッドリフト

筋トレした後に身体が熱いんだけど、これって超回復?

筋トレした後に身体で起こっていること

皆さんこんにちは

パーソナルトレーナーの野上です

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激しく筋トレをする方・・もしくは、スポーツで激しく動いている方の中には、こんな経験したことある方いませんか?

・・・身体が熱くて寝られない・・・

僕はよくあります(TT)

特にデッドリフトのようなほぼ全身動かす筋トレをやり込んで・・

+時間があったので他に大きな筋群・・例えば胸もやっちゃえ!

みたいな時です(^^;

このあと意識的にプロテインと糖質をすぐに摂取して、さらに塊肉を大量に食べてDIT(食事由来性熱産生)が高めると、身体が火照ってなかなか寝れない・・

という時が割とあります。

これは体内でどんな事が起こっているのか?ですが・・

筋肉が、働く時というのはもちろんエネルギーが必要です!

そしてこのエネルギーの一部が「熱」として放出されます。

筋トレ後24時間から30時間ほどはこれが高い状態が続きます。

その間は身体は色々燃焼状態・・つまり、脂肪がかなり燃えているモードになっていると思っていただいてOKです!(^^)

俗に言う「代謝が高まっている状態」ですね(^^)

では・・・・

この時って、めっちゃ超回復してるんじゃね?

なんて思う方もいるかもです(^^;

代謝の高まりと超回復の関係

超回復とは、筋トレをして疲労により一時的にパフォーマンスが落ちたあと、時間の経過とともに回復していって・・・

「元のパフォーマンスより高いところまで回復してくれる」

と言う状態を「超回復」と呼ぶのです。

そう・・普通の回復ではなく「ちょー回復する」のです(^^;

では身体が火照っているときに超回復しているのか?というと・・・

これはですね・・・・

「関係ない」んです(^^;

すみません・・・期待していた方・・・(TT)

体内の放出する熱と超回復、もしくは筋肥大は関係性はございません!

しかし関係がないからといって、超回復や筋肥大していないわけではなく、当然トレーニングしていればそれらは普通に起こります。

これは男性ホルモンであるテストステロンがアンドロゲン受容体に結合する事で合成を促したり、m-TORという物質が活性化して、細胞の核に「合成しろや!」と指令を出す為です(^^)

筋トレをして身体が火照っていても、それは体内の超回復には直接関係ないものの、普通に筋トレしていれば、普通に超回復しますのでご安心くだい

筋トレ後よく眠れる?それとも寝れない?

よくこう言うお客様がいます。

「トレーニングしないと、体が疲れないからよくねれないんだよね」

「トレーニングを始めるようになったらよく眠れるようになった」

と・・・・・

このこと自体は、確かにトレーニングをすれば身体が疲れるのでよくわかります(^^)

実際このような経験をされている方も多いと思います。

しかし・・・・

こんな経験をされている方もいないですか?

・・・身体が熱くて眠れない・・・(TT)

と・・・・

僕も夜・・というより夜中にトレーニングすることがよくあるんですが、デッドリフトなどをやり込んで、そのあとに十分に栄養補給したあとだと、たまにこの状態になり、朝までねれないという経験をよくします(^^;

筋トレと睡眠の関係

筋トレをするとよく眠れるようになるのか? それとも眠れなくなってしまうのか?

これは「時と場合による」が正解です(^^)

まず、ここで大事なのが「交感神経」「副交感神経」と言われるものです。

交感神経とは、筋トレなどをして身体が完全に戦闘状態になっている時に優位になります。

簡単にいうと交感神経が優位の時は身体は興奮している状態だと思ってください。

副交感神経が優位な状態というのは、身体が「おやすみモード」になっている時です。

この二つはどちらかが優位になればもう片方は優位になることはない、まるでシーソーのような関係にあります。

筋トレを始めとするトレーニング系は概ね、交感神経が優位になりがちになるのはわかると思います。

戦闘状態だからです。

ただし、そう「シーソーのような関係」なんです。

どちらの神経が優位なのかがポイント

筋トレ後に交感神経がスーッと落ち着いてくると・・・・

優位になるのは今度は副交感神経です!

つまりトレーニング後速やかに交感神経が静まると、副交感神経が優位になってきてよく眠れるようになるという寸法です。

では「眠れない」とはどういうことなのか?

これは交感神経が優位のままになっちゃう状態です。

筋トレをすると成長ホルモンの分泌が激しくなります。

そしていわゆる「代謝が高い」状態が続きます。

筋トレ後に有酸素運動をすると脂肪がよく燃えるとよく言われるのは、この代謝が高い状態の時に有酸素運動をすることによって、よりたくさん脂肪が燃えることを指しています。

筋トレ後に眠れない状態に陥るのはこの状態が布団に入っても続いていると思っていただいていいと思います。

また、筋トレ後には成長ホルモンが分泌され、筋肉の合成が非常に盛んになります(なのでこのタイミングに合わせてプロテインを飲むと良いと言われている)

この状態になるとまるで「身体が火照っている」ような感覚に陥ることがあります。

もう、この「火照っている」感覚になってしまうとなかなか寝れないです(TT)

しかし疲労回復の面からはやはり、速やかに睡眠に入りたいところであるのは間違いありません。

副交感神経を優位にする方法

ではどうすればいのかというと、すべてのトレーニングが交感神経を優位にするわけではありません。

ヨガ・ストレッチなどをゆっくりと行うと交感神経の活動が抑えられ、副交感神経が優位になりやすくなります。

また、ぬる目のお湯で入浴するのも副交感神経が働きやすくなります。

そこで筋トレ終了後にゆっくりと時間をかけてストレッチを行いクールダウンを行うことが大切です。

(結構やっていない人多いですよね(^^; )

さらその後少しぬるめのお湯で入浴して身体を徐々に沈めていくようにしましょう。

また筋トレ後に眠くなるのなら、もちろんそのまま寝たほうがいいです。

睡眠は次のトレーニングを充実した状態で迎えるのにとても大切な要素になります。

しっかりとケアして、筋肉を作るためにも「良い睡眠」を得られるようにしてください(^^)

よろしければご参考にしてください(^^)

ではでは!

関連記事 【解説】超回復を「時間」と「栄養」から見てみた結果

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