姿勢・身体の歪み

身体のゆがみのタイプは大きく二つのタイプに分けられるというお話!

身体のゆがみのタイプ

皆さんこんにちは

パーソナルトレーナーの野上です

今日は、身体のゆがみのタイプは大きく二つのタイプに分けられる!について色々とお話ししていきたいと思います

「筋肉の連動」について

まず「筋肉の連動」についてですが、みなさんは筋肉は単独で動かせると思っていらっしゃいますか?

例えば、筋トレ大好きな方の大好きな種目、アームカールを行うと上腕二頭筋「だけ」が収縮しているように思いますか?

専門用語で「単関節運動」をしていれば、そのターゲットとなる筋肉しか動いていないでしょうか?

実は単関節運動をしていても筋肉は全身につながっていて、色々な筋肉が使用されているのです。

それは単に「筋肉が収縮する」ということではなく、「固定筋」として筋肉は収縮していないけど(正確にはミリ単位では動いている)力は入っています。

というより、「筋肉の連動」無しで一つの筋肉だけを稼働させるのは実は至難の業なんです。

これを簡単に実験してみましょう!

まず立っていただきます。

その場でゆっくり片足を上げて行き「もも上げ」をしてみて下さい。

次に反対の脚も行ってみましょう。

上がりますよね? 簡単に!

おそらく大半の方は90度以上は簡単に上がっていると思います。

では、次に壁に、かかと・お尻・背中・後頭部をくっつけてまっすぐ立ちます。

そのまま同じように片足を上げてみましょう!

あれ?どこに力入れるんだ?みたいな感じになりませんか?

おそらく上がる人は、壁沿いに少し身体を横にスライドさせて、普通のもも上げをする時にはない、左右バランスを調整しながら上げていると思います。

関連YouTube動画 今宵皆様の身体にマジックをかけます!! 身体が動かなくなる? 筋肉の連動について!

股関節の一つの関節を曲げるだけの作業が壁に身体の後ろ面を接触させただけで屈曲がやりづらくなるのです。

股関節を屈曲させる筋肉は「腸腰筋」という筋肉です。

しかし屈曲時にけっしてこれだけ収縮して股関節が動いているというわけではないのです。

足を上げる時は「腸腰筋」以外にも、身体の後ろ面の筋肉がいろいろ使われて腸腰筋が力を発揮しやすい準備をしてくれて初めて腸腰筋がスムーズに収縮して脚が上がります。

背中に各部を触れさせたのはそれら他の筋肉の動きを「封じた」からです。

動作が単独の筋肉の収縮で行えるのなら、その状態でも腸腰筋だけを収縮させて脚は上がるはずなのに、いつもと同じようには出来ない・・・ちょっと不思議ですよね。

ぜひ自分で試していただき身体の「筋肉の連動」を実感してもらいたいと思います。

また、この「連動がうまくいかない」と身体の動きに歪みが出ると思っていただいて良いと思います。

ゆがみのタイプは大きく二つに大別できる

正直、身体がゆがんでいない!という方はいないと思います(^^;

だれでも身体はまっすぐではない・・・・・・のですが、そのゆがみ方には大きく二つのゆがみのパターンに大別できます。

それはどういうパターンかというと、ゆがみが

  • 体幹から末端に向かって広がっていくように発症している
  • 末端のゆがみが体幹にむかってゆがみをあたえていく

のパターンです。

関連YouTube動画 二つのパターンがあります!!身体の歪みの伝達について

例えば、自転車に例えれば、フレームがゆがんで曲がってしまっている状態で走るとどうなるでしょう?

ふらふらしますよね?

ていうかまともに走らないと思います。

そうすると今度は車輪やタイヤにその負担がいって、やがてそれらのパーツもゆがんでしまうでしょう。

一方、末端から体幹へ向かってのゆがみとはどういうものかというと、やはり自転車にたとえて説明しますと・・・

タイヤが片方だけすり減って偏摩耗しているケースを想像してみてください。

当然まっすぐ走るのは難しくなりますよね?(^^;

それを補正しようとしながら走ると、今度は当然フレームに無理がかかります。

やがてフレームにガタがくる・・・というのが末端から体幹に向けてのゆがみと思っていただければいいと思います。

では、人体に置き換えるとどうでしょう?

これが難しくなってしまうんです。

人の身体はとても複雑です。

自転車と大きく違うのは、歪む可能性がある箇所(関節)が無数にあることと、もう一つは、「代償作用」・・・・

つまり、各関節や体幹でそのゆがみを補正してしまうことが殆どだからです。

先ほどの壁に身体をつけて足を上げるテストもある意味この代償作用を封じたために足が上がらなかったと言えます。

例えば、骨盤の右が上がっている状態で説明すると、当然そのままにしておいては重心は左にいってしまいます。

なので、腰から上を右に傾けてバランスを取ろうとします。

これが行き過ぎると右肩が下がります。

これを補正しようと今度は首や頭が左に傾き、頭の重量でバランスを取ろうとします。

はい・・・もうゆがみまくりですね(^^;

しかし、全体の重心バランスは身体が右左にゆがんでいて、なんとか調整しているのでそれほど大きくずれていなかったりします。

そうすると今度はどうなるのかというと「脳」が「それで正しい」と認識してしまい身体のゆがんでいるという感覚がなくなってしまい、痛みがでるまで気がつかなくなってしまうのです。

自分の身体のゆがみの発症が、体幹なのか末端なのかを知ることはとても難しいのですが、それを知らない限り根本的な身体のゆがみの改善にはつながりません。

もう一つ覚えておいていただきたいは、身体のゆがみの原因は基本的に「筋肉が弱い」か「筋肉が硬い」かの組み合わせで起こるものです。

つまり体幹からでも、末端からでもその発生ポイント周辺の筋肉の強さ、柔らかさのバランスが崩れてゆがみが起こりそれがいろいろな場所に派生していくのです。

しかもそれが一箇所ではなく、複数箇所同時に起こっていることの方がむしろ普通であるとも言えます。

今日は筋肉の連動と体の歪みについての考え方について、いくつかご紹介させていただきました

よろしければご参考にしてください(^^)

ではでは!(^^)

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