みなさんこんにちは
パーソナルトレーナーの野上です
今日は「筋肉が硬くなる原因」というテーマでお届けしたいと思います。
僕はよく「筋肉が硬いところは引っ張られ、身体の歪みの原因となる」ということを言います。
今日はその筋肉が硬くなる原因について、少しメカニズム的なことを詳しくお話ししたいと思います!
・・・・今日はちょっと難しいかもですが(^^;・・・・
同じ体勢をずっと続けていると、やがて腰の筋肉とかが硬くなってくる・・・
なんていう経験は誰でもあると思います。
筋肉が硬くなる原因は実は色々とあります。
まず「緊張」していると筋肉は硬くなります。
これは運動神経が電気的に興奮して筋肉が収縮したままの状態になるからです。
筋肉は脳からの電気信号によって「収縮」したり、「弛緩」したりします。
このオンとオフのスイッチが緊張によりずっとオンの状態になりっぱなしになる・・・
すると筋肉が収取しっぱなしになるので、当然筋肉は固いままの状態になってしまうわけです。
スポーツの試合などで過度に緊張をしてしまうと、うまく動けないのは筋肉的にも当然の結果だったりします。
しかしこの精神的な原因に関しては、緊張が緩めば当然脳からの信号はオフになるわけです。
そうすれば当然筋肉は弛緩し、柔らかい状態に戻ります。
これはいわば「一時的」に硬くなる原因と言えます。
問題は「一時的」ではない場合です。
ここから先は、完全に解剖生理学の世界の話になります(^^;
筋肉が固くなるメカニズム
トレーナーや運動の学校に通うとこれから出てくる単語の数々は真っ先に勉強させられます。
まあ、何か難しい言葉並んでんなあ・・・くらいに見てください(^^;
まず筋肉は先ほど行ったように脳からの信号に従って「収縮」します。
でもその収縮ってどう収縮しているのか?です。
最も最小単位で何かに例えるのなら「刀」と「鞘」の関係だと思ってください。
筋肉が伸びている状態というのは「鞘」から「刀」がかなりはみ出ている状態だとイメージしてください。
これが脳からの信号により「スパン!」と「鞘」に「刀」が収まる・・・
「筋肉の収縮」とは筋肉の中でこのような現象が何百万本もの筋繊維で起こっていると思ってもらえればほぼ間違い無いと思います!!
この「刀」と「鞘」を正式名称で「アクチン」と「ミオシン」と言います。
で、脳からのシグナルにより「アセチルコリン」という神経伝達物質が分泌されます。
すると、この「刀」と「鞘」の間に「カルシウムイオン」が放出されます。
これがいわばスイッチのような役目を果たし「刀」が「鞘」に滑り込むように動くのです。
そしてこれはいわば「収縮」した状態であり「元の位置」に戻すには、このカルシウムを取り除く必要があります。
この際にATP(アデノシン三リン酸)という、もう運動系の学校の生理学の教科書の1ページ目に載っているような有名な物質が働きます。
ATPを分解したエネルギーが、カルシウムを取り込むときに使われるのですが、これが「枯渇」するとカルシウムを取り除くことが出来なくなりスイッチが入ったまま・・・
つまり「筋肉が緩むことができない」ことになります。
ATPは筋肉が収縮するときの基本的なエネルギーです。
同じ体勢をずっと続けて、このエネルギーを部分的に使い果たしてしまうと「筋肉を緩める」ことが出来なくなってしまうのです。
これを防ぐにはこまめに動かすことが大事です。
動くとエネルギー使っちゃうんじゃ・・・と思われるかもですが(^^;
ずっと同じ体勢で力を入れっぱなしだと、筋肉が緊張しているので血管を圧迫し続けその部分の代謝が悪くなり、新しいエネルギーもそこに届かなくなってしまいます。
ちょっと難しい単語が色々とて出来ましたが(^^;
まあ、そんな感じのメカニズムになっているんだな・・という程度に見ていただければと思います(^^)
次のページでは実際のご相談例を一つご紹介いたします。