「スタート局面」について
次にスタート局面・・・10m以内のダッシュです。
この局面でちょっと意外に思われるかもですが、必要な「パワーとスピード」にはいろいろと違いがあります。
ダッシュと言われると「速いスピード」を皆さん思い浮かべると思います。
しかし「スタート局面」に限って必要なパワーがあります。
それは「低速パワー」と言われるものです。
ん?ダッシュなのに低速?
と思われるかもですが、そもそもそスタートの時ってスピードが「0」から加速させるものですよね?
時速「0Km」から「1~5Km」とかまでであれば十分に「低速」と言えます。
まず「このスピード領域でのパワー」が必要なのです。
時速0kmから時速5kmへ、やがて10Kmそして20kmへの加速にとってです(^^)
もう一つ大事のは筋肉の活動様式です。
スタート局面の筋肉の活動様式とは、専門用語で「コンセントリック」と言われる活動様式をします。
コンセントリックとは「筋肉が縮むときにパワーを発揮する」ことです。
そんなあたり前な・・・と思われるかもですが、加速局面やトップスピードでは、実際にこの活動様式は行われません。
なぜなら、トップスピードで走っているときに「筋肉のここを縮めよう」と、どこかの筋肉に力を込めて走るなんてことはないのです。
基本、トップスピードで走っているときは「SSC」(ストレッチショートニングサイクル)と言われる、いわゆる「反射」をベースに動作を行っています。
また、使用される筋肉もスタート局面と加速局面やトップスピード時とはやや違います。
スタート局面に使われる筋肉は「大臀筋・大腿四頭筋・下腿三頭筋」です。
これに対して加速局面やトップピードでは「大臀筋・ハムストリング・内転筋群」となります。
そう、色々と違うんですね(^^;
最後にパワーの発揮される「方向」にも違いがあります。
「スタート局面」では、必要なパワーは「垂直方向」へのパワーです。
それに対して「加速局面」や「トップスピード」ではこれが「水平方向」へと変わるのです。
なので、まずこの「スタート局面」のスピードを速くしたかったら、
- 「大臀筋・大腿四頭筋・下腿三頭筋」の
- 「コンセントリック」能力を、
- 「低速で行う」トレーニングと「高速」で行うトレーニングを
- 「垂直方向に行う」
事が必要であるということになります。
・・・・難しいですね(^^;・・・・・
具体的には低速トレーニングなら、ある程度の重量を使用したパーベルスクワット、中高速トレーニングなら「自重」でのスクワットジャンプもしくは、足を前後に広いて行う「スプリットスクワットジャンブ」などが代表的トレーニングになります。
「スタート局面を速くしたい!」
という方は色々とよろしければ是非ご参考にしてください(^^)
次のページでは加速局面についてお話しいたします!
