皆さんこんにちは!
パーソナルトレーナーの野上です
今日は「股関節のお話」というテーマでお届けしたいと思います!
股関節・・・・
大事な関節です!
走る、跳ぶ、蹴る・・・・
筋トレしている方ならスクワット、デッドリフトというビック3と言われる基本種目の二つは、この股関節周りの筋肉を大きく使うエクササイズです。
その大事な股関節ですが・・・・
・・実は詳しくは知らないんだよね・・・(^^;
なんて言う方も多いのではないでしょうか?(^^;
今日は体幹部の中でも、実はとびきり大切なこの股関節について色々とお話をしようと思います(^^)
股関節周りの骨について
まず股関節・・・太ももの骨が、骨盤にズッポリとはまっている場所くらいはわかると思うのですが・・・
どうはまっているのか?
これが割と知られていません。
太ももの骨って、そもそも、みなさんのイメージは、イラストで描かれることの多い、犬がよくくわえている骨をそのままイメージしていますよね(^^;
あれ、実は違うんです!
途中まではまさにそのまんまんなのですが、骨盤につながるところで、太ももの骨って「くきっ」と曲がっています。
実際の絵がこちらです!
結構曲がっていますよね(^^;
この曲がってくっついている構造のおかげで、股関節は色々な方向に動いたり、大きなパワーを発揮できたりしているんです。
しかし、反面ちょっとデメリットも存在します。
まず、ちよっと斜めにくっついているために、この斜めになっている部分に常に垂直方向に体重のストレスがかかります。
すると・・・・この斜めの部分がポキっと折れる可能性を常に秘めているんです!
ここが折れたら・・・・そう、絶対歩けなくなります!!
考えただけでもちょっと怖いですね(^^:
さらに、このクキッと曲がった一番先っちょを「大腿骨頭」と呼ぶのですが、この大腿骨頭って「外骨膜」というものがないのです。
これはどうことかというと「外骨膜」というのは、骨を作る重要な組織なんですが・・・
・・・これがない・・・ということは?
骨折した場合、骨折が治癒されずらくなるということなんです!
いやいや・・なんか怖くなってきたぞ・・・
と思う方もいると思いますが(^^;
実際、ここは無月経が原因で骨の強度が弱くなっている女性長距離ランナーの疲労骨折の好発地となっている場所です!
またこのクキッと曲がっているところを骨折すると、たとえば片足で立って、小さく飛び跳ねるような動作でもひどい激痛が発生します。
そして、より深刻なのがお年寄りです。
転倒をきっかけに、この部分を骨折してしまうのは、実はよくある話です。
そしてこの場合かなりの確率で「寝たきり」になってしまいます。
特に骨の強度の下がりやすい女性の受傷率が多いことが特徴です。
そして、一旦ここを受傷すると半年から1年後に歩行能力を回復できる人は半数に満たないと言われています。
大腿骨頭のこの「クキッと曲がった首の部分」の受傷をきっかけに全身の筋力が低下したり、全身の骨の強度が弱くなってしまい生活の質の低下から、元気をなくしてしまう・・・
このような事例も多いようです。
普段何気なく動かしている「股関節」ですが、無意識であるが故に一旦怪我してしまうと、かなり大事になってしまう場所でもあります。
まず股関節のこのような構造を理解しつつ、この部分を受傷しないためにも普段からぜひケアをしてほしいと思います。
骨を強くしたい場合は、カルシウムの摂取とビタミンDが大事です。
これは太陽に15分でいいので日光を浴びると生成されやすくなります。
さにら、ジョギングや筋トレなどで骨にある程度負荷をかけると強くなりやすくなります。
あとは先ほど書いたように、過度に疲労させることのないよう長距離系の選手は気をつけてもらいたいと思います。
対策としてはただひたすら長い距離を走る練習ばかりするのではなく、インターバル走などで運動強度を増やして、走る距離を短くする練習を定期的に取り入れるなどして工夫されることをお勧めします。
次のページでは股関節周りの「筋肉」について色々とご紹介したいと思います。