「あえて無駄な動きや、やったことのない動きを体幹トレでしてみよう!」
通常スポーツでは「無駄な動きを削いで、動作を研ぎ澄ましていく」ことが、練習や上達のテーマであったりします。
上級者になればなるほど、動きに無駄はなくなり効率的な動きになっていくものです。
このこと自体はとくに問題はありません!
ただしですね・・・・こればかりでいいのか?というとそうでもないのです。
無駄のない動きを繰り返していると、そのうち「それ以外の動きを習得する」というときに、わりと時間がかかったりすることがあります。
その理由は、動作がシンブルかつ効率的になってくればくるほど「使わなくなってしまう筋肉」や「使わなくなってしまう関節の動き」が出てきてしまう可能性があるからです。
筋肉は使わないでいると当然動きが渋くなったり、可動域が狭くなったりするものです。
そうなると普段やらないような動作を習得するときに、その動作で使う筋肉がうまく使えなかったりしてステップアップしていくときの障壁になる可能性が出てきてしまうのです。
洗練されたスキルが「仕組み」として習慣化され、想定内のことしか対応できなくなる身体や運動神経が出来上がってしまうのはあまりいいことではありません。
そこで「体幹トレ」が求められるケースがよくあるのです。
というのも、人間の身体は末端にいけば行くほど細かく動かすことが可能です。
逆に言えば中心にいけば行くほど、細かく、さらに意識的に動かしていくことが困難になるという性質があるのです。
とあるスポーツでものすごく研ぎ澄まされた動きができる選手がいたとして、その人は例えば他のスポーツをさせると、まるでからきしダメということはよくある話です(^^;
しかし、そういう選手でも字を書いたり指先をなにか器用に動かす作業に関しては、新しく行わせてもわりと慣れればすんなり習得できたりすることが多いはずです。
人間は、指先より、腕、さらに肩と中央にいけば行くほど細かい動きは苦手です。
足も指先より、膝、さらに股関節と中央にいけば行くほど器用に動かすのは難しくなっていきます。
なので、この体幹部分を「普段やったことのない動作でトレーニングする」とか「わざと無駄な動きの体幹トレーニングをする」ということを意識して行うと、もっとも動かしづらい体幹部分に動いていない刺激の入っていない筋肉はなくなる!とい
状態ができることによって、アスリートのパフォーマンスの殻を打ち破れる可能性が高くなるのです。
身体の中に「眠っている筋肉を作らない」ことはとても大事です(^^)
例えば8の字を描いていくようにしながらシットアップするとか、右左にジグザクとした軌道を描きながらシットアップするとかですね。(あくまで例えですよ(^^) )
腹直筋を鍛えたければ真っ直ぐあげればいいですし、腹斜筋を鍛えたければひねってあげてもいいでしょう。
このような動きは単純に筋肉を鍛えるという意味ではあまり効率的ではないかもしれませんが、いろいろな動きや筋肉の使い方をすることよって体幹を動かしやすくするという意味では、けっして無意味なトレーニングではありません!
ぜひ「いろいろな動き」を「動かしづらい体幹」で行うことによって身体の中の筋肉のスイッチをいろいろとオンにしてあげてください!(^^)
特にスポーツをしている方はご参考にして下さい
ではでは!