皆さんこんにちは
パーソナルトレーナーの野上です
今日は「運動している人は風邪をひきやすい?」というテーマでお届けしたいと思います。
よく言いませんか?
激しい運動している人は、風邪をひきやすいとか、病気にかかりやすいとか・・
もしくはプロレスラーやボディビルダーを捕まえて短命だとか・・・
一方、運動していない人には体力をつけるために運動しなさい!と言われることも少なくないですよね(^^;
運動・・・・はたしてこういう面からはどうなのか?ですが・・・・
これは実際に色々と研究をされているそうです。
運動している人は風邪をひきやすい?
マウスの実験では、マウスをインフルエンザに感染させ(ちょっとかわいそう(^^; )
- 1日20分から30分運動させたグループ
- 1日2.5時間運動させたグループ
- 運動をさせなかったグループ
に分けて観察したところ・・
(イリノイ大学 2005年)
運動させなかったグループの生存率は43%だったそうです。
そして適度に運動させたグループは・・・なんと82%!!
運動している方が長生きじゃん!
と思うのもつかの間・・・
一日2.5時間も運動させたグループの生存率は30%・・・
・・・・チーン・・・・(^^;
では、人間ではどうか?
まずLAマラソンに向けてトレーニングしている200〜300人を対象とした研究で週に100km以上走っている人は風邪にかかりやすいことが判明しています。
後ですね・・・・ちょっとかわいそうと書いた、さっきのインフルエンザをマウスに感染させた実験ですが・・・
なんと人間でもこれをやったそうです
(すげえな(^^; )
2009年アイオワ州立大学で適度の運動を14週間行わせたグループと、運動をしなかったグループ、そしてなぜか「1回だけ」45分運動させたグループと比較したそうです。
ちなみに運動の15分後にインフルエンザウイルスを投入だそうです(^^;
(やられる方は嫌だろうなあ(^^;)
結果は・・・
日常的に運動をしていたグループはその後10日に渡ってインフルエンザの症状や体内のウイルスの量が最も少なかったそうです。
そして意外なことに「1回」しか運動しなかったグループも運動をしていないグループに比べて極めて大きな免疫力の向上が見られたそうです。
つまり・・・
人間においても、「適度な運動は免疫力を向上させる」ということが言えます。
つまり、病気にかかりづらい!
しかし「激しすぎる運動」を日常的に行なっていると免疫機能は低下するということです。
この日は大事なデートがあるから絶対風邪で休めない!
なんていう方は、それ以前に「適度」に運動をしていると、免疫機能を高めて風邪をひきにくくさせる効果があります。
よろしければ試して見てはいかがでしょうか?
下手にマルチビタミン飲むより効果的であると思われます(^^)
免疫機能を高める目的なら10分から15分くらい軽くジョギングする程度で十分ですので(^^)
「トレーニングと免疫機能について」
いきなりですが、ここで皆さんに質問です(^^)
トレーニングを行うと身体は強くなるでしょうか?
それとも弱くなるでしょうか?
大抵の方は「いやいや、普通強くなるでしょ?」と思われると思います。
もちろんそれはそれで正しいのですが、ある意味で「弱くなる」と言う点も頭に入れておかなくてはいけないんです。
まず、またみなさんに質問です(^^)
「体力」ってなんでしょう?
「体力」ってなんですか?
これに明確に答えられる人って割と少ないのではないでしょうか?
力があったら体力があるのでしょうか?
ちょっと違う気がしますよね?(^^;
持久力があったら体力があるのでしょうか?
まあ、力よりはどちらかというと、こちらの方がまだしっくりくるかもしれません。
実は「体力」ってざっくり二つに分けられるんです。
一つは「行動体力」と言われるものです。
これは、先ほどのように「持久力」があると、割と「体力あるねえ」なんて言われることの多い部分で、行動するときに体力があることを指すと思ってください。
それに対して「防衛体力」と言うものもあります。
これは、持久力とかはあまりないんだけど・・・
病気もせず、普通に健康に、毎日いつものように学校や会社に通う・・・
いくら持久力に優れていてマラソンが速かったりしても、風邪をひきやすく会社や学校を休みがち・・・・
これでは「体力ねえなあ」なんて言われるかもしれません。
この様な「病気に対して強い」体力のことを「防衛体力」と言います。
ではトレーニングによって強くなるのは「行動体力」「防衛体力」どちらでしょう?
これはもちろん「行動体力」となります。
いやいや、運動をして入れば風邪をひきにくくなったりすることもあるでしょ?
と言われる方も多いと思いますが・・・
これがですね・・・一筋縄では行かないんですよ(^^;
みなさんこのグラフをご覧ください。
こう言うカーブをJカーブと言います。
どう言うことかと言うと、このグラフで説明すると、全く活動をしていない人は、感染症になる確率というのはも比較的高くなります。
つまり「行動体力がない」だけでなく「防衛体力」もない状態です。
しかし、ある程度の運動をして行くと、感染症になる確率はどんどん下がってきます。
これは「行動体力」のみならず「防衛体力」もついてきている状態です。
・・・しかし・・・
あるところを境にトレーニングを積んで行くと、感染症のリスクが徐々に高まっていきます。
よく言いませんか?
前述したフルマラソンのレースの後、体力が低下しているときに風邪をひきやすくなる・・・みたいな
つまり「行動体力」はどんどんつくかもしれませんが、やりすぎると「防衛体力」は低下する危険があるんです。
いくら完璧なトレーニング計画を立てて実施していっても「病気」で休んでしまっては、全てが台無しになってしまいます(^^;
疲労が溜まった状態でトレーニングを進めて行くと、風邪や関節症にかかるリスクが高くなる可能性があります。
なのである程度「トレーニングを休む」もしくは「疲労を抜く期間を設ける」のはとても大切になります!
真面目にトレーニングに取り組む方ほどこういった状態に陥りやすいですので十分にお気をつけください!
よろしければご参考にしてくださいね(^^)
ではでは!