疲れ・疲労回復

免疫力のキーポイントになる「SigA」について

2019年1月18日

病気の予防・免疫について

みなさんこんばんは!

毎週木曜日の夜は「疲労」をテーマにお届けいたしております。

今日は「アスリートにおける免疫機能について」というテーマでお届けしたいと思います。

アスリート・・・屈強な身体を誇り、病気と無縁の印象を持たれる方も多いと思います。

しかし、実は、アスリートは普段激しくトレーニングしたり、身体を酷使している人ほど、実は病気にかかりやすかったりするものです。

特に上気道感染症という、気道の上部に関節症を煩わせるケースはとてもよく見られます。

アジア競技大会日本代表選手団の報告によると、大会期間中に選手が罹患した内科系疾患のうち、およそ3割から4割が、呼吸系の疾患であり、その多くが上気道感染症であったそうです。

また、アジア選手のみならず、もっと大きな大会であるオリンビックにおいても、夏季オリンビックで4割、冬季オリンビックではおよそ6割が、呼吸系の疾患であり、その多くが上気道感染症であったそうです。

・・・・多すぎない?(^^;

そんな気がするのは僕だけでしょうか?

ではなぜアスリートはこのように上気道感染症にかかりやすいのか?です。

Niemanらは、運動習慣のない人と比較して、中程度の強度・時間の運動を行う人の免疫キノエはとても高いことを報告しています。

しかし、過度な強度・時間の運動を行う人は逆に免疫機能がせ低く、罹患リスクは高いと提唱しています。

ここでポイントになるのが「SigA(Secretory Immunoglobulin A)」という物質です。

正式名称は「分泌型免疫グロブリンA」というのですが、これは唾液、鼻水、汗、乳汁など、身体から分泌する液体などに存在します。

そして病原体の粘膜侵入の阻止や、毒素の中和作用を持つことから、粘膜免疫の主体とされています。

また、上気道感染症に関わるウィルスや細菌だけでなく、心疾患や脳血管疾患に関わるとされている歯周病菌や、胃潰瘍や胃がんの発生に関わるとされているピロリ菌、う歯菌など、広範囲の病原体に抵抗を示し、疾患から身体を守る重要な役割を持っています。

唾液のSigAを調べると、これが低下した場合に罹患リスクが高くなることがわかっています。

唾液のSigAを調べると高強度の持久性の運動((75%Vo2max)で60分間の自転車運動)で低下し、回復には丸1日を要するそうです。

また、2時間を超えるマラソンなどをすると、SigAはもちろん低下するのですが、これ位の運動になると、もはや1日では回復はしないそうです。

また、高強度の運動を繰り返して行ってもこのSigAは低下することがわかっていて、アスリートの合宿中などでこのSigAが低下し、罹患率が上がることがわかっています。

んー、どうりで、オリンピック前などで強化合宿中に熱を出し・・・みたいな報道が多いわけです。

このSigAが低くなるシーンというのはある程度決まっています。

その代表的なシーンは

  • 高強度トレーニング
  • 高地滞在
  • 脱水を伴う減量
  • 長距離移動

そして、女性のアスリートの無月経の症状もSigAが低下する代表的なシーンとなります。

一つ一つ言われると確かに・・と思われる方も多いと思います。

もう、持久系の選手が高地トレーニングをするために長距離移動し、さらにそこからハードにトレーニングして、ちょっと脱水しちゃったら・・・・

いやあ・・・免疫力が低下しまくりですね(^^;

実際こういうシュチェーションになったら、体調を壊したという経験をされた方も少なくないのではないでしょうか?

アスリートにおける免疫機能について詳しく説明

このSigAの低下するそれぞれのシュチエーションに置いてより具体的な説明をしていきたいと思います。

  • 高強度トレーニング

高強度のトレーニングし行ってもこの場合は、高重量で短時間のウェィトトレーニングというよりは、高強度の持久性の運動をした時に特に一時的にSigAが低下いたします。

また、実際の試合期間中においてもSigAは低下することがわかっいます。

そして試合期間や合宿などが長期に渡れば渡るほどSigAの低下が進み、上気道感染症にかかるリスクが増加すると言われています。

  • 高地滞在

高地トレーニングは持久性の選手においてはよく見られるポピュラーなトレーニングですが、標高1200mで高地トレーニングを行なった選手に比べ、滞在を2500m→3000m→3500mと6日ごとに上昇させたところ、SigAの低下はみるみる進んだという研究報告があります。

まあ、日本では3500mなんて超高地は存在しないですが(富士山より高い!)、それでも高地になればなるほどSigAの低下が進むことは覚えておくと良いと思います。

  • 脱水を伴う減量

階級制のスポーツには減量がつきものですが、1週間の短期減量と、3週間という少し時間をかけた減量に置いて、利用者とも体重の4%の減量を実施したところ、両者ともSigAの低下が見られたという報告があります。

減量中のアスリートは特に感染症の予防やリカバーに注意を払う必要があります。

  • 長距離移動

一流アスリートになると、国際大会への出場や海外合宿などを伴う機会が増えます。

長距離移動に際してのSigAの低下は、10時間に及ぶ飛行機を使った移動に置いて見られたという報告があります。

航空機内の気圧は0.8ほどと平地より低く、これは標高2000mくらいにあたります。

さらに航空機内の空気は乾燥しているため、このような環境に長時間いるとSigAの低下を誘発すると考えられています。

アスリートにおいては、トレーニング以外でも環境の面から意外と病気にかかるリスクは高いものなのです。

普段のトレーニング以外でも気をつけなければならないことはたくさんあります。

せっかくハードなトレーニングを積み重ねても、病気になって肝心の試合に出れないなんてことになったら元の木阿弥です。

よろしければぜひご参考にしてください(^^)

ではでは!

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