大腿四頭筋が使われるとき
大腿四頭筋が全く使われない・・と言うことはなく、むしろ大事な働きをしています。
では、この筋肉はどういう時に使われるかというと、主にランの「着地」の時にこの筋肉は使われます。
大腿四頭筋は、別名ブレーキ筋と最近いわれることもあります。
まるで大腿四頭筋を鍛えると走るのにブレーキがかかるようなイメージが出そうですが・・・・(^^;
着地の時には大腿四頭筋には「伸びる方向」に負荷がかかります。
ここで大腿四頭筋にパワーが無いと、必要以上に大腿四頭筋が「伸ばされて」しまい、着地時の膝の屈曲が大きくなりすぎて非効率的な走りになってしまいます。
もちろんスピードも上がりません。
つまり大腿四頭筋は、弱過ぎてはいけない筋肉です。
ランと大腿四頭筋のSSCメカニズム
スピードを上げて走っている場合、着地から足が身体の真下にくるくらい迄の間に、身体の重心は若干下がります。
ここで「少しだけ膝が曲がる」ことによって足にパワーが溜まり後ろへのキックする時のパワーにつながります。
逆に大腿四頭筋が強過ぎて、膝が全く曲がらないというのもちょっと問題です。
着地の時とはいわば身体にブレーキがかかるときなので、この時にあまりに固すぎると本当にブレーキがかかってしまう為、大腿四頭筋は「ブレーキ筋」なんて表現がされます。
伸びすぎ(弱過ぎ)てもダメ・・・・固すぎてもダメ・・・・(^^;
なのでここで必要になるのは、まさに「バネのように動く筋肉」なんです。
バネのように筋肉を養いたい場合は、各種ジャンプ系のトレーニングで鍛えていくようにするのがオススメです。
もう一つ、大事なこと 「着地」
走るスピードが速い人はトップスピードの時は着地の時にかかる大腿四頭筋への負荷は「どんどん少なくなる」傾向になります。
どういうことかと言うと、足の速い人というのは、着地の時に少し足を「手前に引きながら着地」しています。
足を前方に振り出して着地する時に最悪なのは足を前方に運んでいる「途中」で着地してしまう事です。
これだとものすごい衝撃が脚にかかるってしまいます。
次に「足を伸ばしきった所」で着地した場合ですが、身体全体は前方に移動しているので脚自体は前に振り出すのをやめていても、体全体が前方に移動している為やはり着地の時にかなりの衝撃がかかります。
その衝撃というのはほぼ、身体が前方に移動するのに対してブレーキがかかる方向に衝撃を受けます。
この時にブレーキとして力を受け止めるのが大腿四頭筋です。
脚の遅い方というのは、けっこうこのパターンの着地をしている方が多いんです。
ストライドを稼ごうと「足をできるだけ前方に伸ばして着地しよう!」という気持ちが働くからです。
しかし実はこれあまりいいことではありません。