疲労の科学「フィットネスー疲労論」について
皆さんこんにちは
パーソナルトレーナーの野上です
今日のテーマは「フィットネス=疲労論」というテーマでお届けしたいと思います。
いやあ・・・・これ・・・・
ちょっと難しいんですよね(^^;
スポーツにおける疲労を語る上では、割と最近できた理論なのですが・・・
僕も最初にこれ見たときに「ん? なんだ?これは? なんだかよくわかんないだけど・・・」という感想を持ったのを覚えています。
今日はこの「フィットネスー疲労論」について、できるだけ噛み砕いて(噛み砕けるかな(^^; )ご説明していこうと思います。
まず、この図をご覧ください。
上の線はトレーニングにおける「フィットネス」と言われるラインの変化です。
下の線は「疲労」のラインです。
トレーニング終了時点で「フィットネス」と言われるものは、そのピークを迎えていますが同時に疲労もピークになります。
そしてトレーニング終了後、フィットネスのラインはどんどん下がって行って、疲労もどんどん回復していく・・・・
そういうことを表しているグラフなのです。
そして真ん中のラインが「パフォーマンス」を表しています。
つまり「フィットネス」のレベルが高くても、疲労もピークなので、パフォーマンスはそれほどでもない・・・・
しかし疲労が抜けていってフィットネスがまだ残っていれば、その時点でパフォーマンスは高くなる・・・・
ということを言っているグラフなのですが・・・
わかります?(^^;
これですね・・・この「フィットネス」と言われているところが曖昧なんですよね(^^;
フィットネスってなんやねん!!
と思われる方も多いと思います(^^;
これをどう定義するかによって、この理論自体がわかりやすくなると思います。
これですね・・・・PAP・・・・(PPAPじゃないですよ?・・古い?(^^; )
つまり「活動後増強」と言われるもののラインとかなりそっくりなんです。
「活動後増強」(PAP)は、一回高出力で筋肉を動かした場合、その後より高出力なパワーを発揮しやすい状態になることを指します。
その筋トレによって生じる上側のラインを「トレーニングの効果」と解釈します。
このフィットネス-疲労論のグラフに関しても、上の「フィットネス」と言われるラインは「トレーニングの効果」と考えると割とすんなり解釈しやすくなると思うのですが、どうでしょうか?
でですね・・・・注目してもらいたいポイントがあるんです。
それはフィットネス-疲労論のグラフも「活動後増強」(PAP)のグラフのラインも同じなのですが・・・
- 疲労が完全に抜けたときはパフォーマンスのラインはすでにピークを超えて下降曲線にあるか、もしくはすでに無くなっている
・・・という点です。
えっ? 疲労が抜けていたら、高いパフォーマンスが発揮できるんじゃね?
おかしくね?
と思われるかもしれないのですが、これ事実なんです!
よくうちのジムでも「たっぷり休んだから今日は完全に疲労もないし、いつもより重い重さ挙げられちゃうかも(^^)」と、ワクワクしてトレーニングに臨んだらなんかいつもよりかえって重く感じる・・・
マックスもいつもよりなんか上がんない・・・・
というケースは結構あるあるな話です(^^;
この辺が結構深いところなんですよね(^^)
まずフットネスー疲労論という「スポーツの疲労」を語る上での大切なものがありますという話でした。
次のページではこの「疲労」の計算法についてご紹介したいと思います。