スポーツ選手は心臓発作を起こしやすい?
みなさんこんにちは
パーソナルトレーナーの野上です
今日は「スポー選手は心臓発作を起こしやすい?」というテーマでお届けしたいと思います。
よく、テレビのニュースでたまに出ててきませんか?
サッカーの試合中に、とある選手が心臓発作で倒れて死亡してしまう・・・
なんてシーン・・・・
非常に痛ましいですし、スポーツ・運動を生業にしている立場の人間から言わせてもらえれば、とても残念であるとともに怖い思いもします。
もしも、僕のスタジオレッスン中に心臓発作で倒れる人がいたら・・・ぞっとしますね(^^;
幸い自分のクラスではないですが、ジムで指導をしていたら、スタジオのインストラクターが血相を変えて「野上さん、お客さんが倒れちゃった、どうしよう!」
なんてシーンはこれまで何回か経験してきました(^^;
それらはまだ心臓発作はないので、幸にしてジムに常備しているAEDが実際に活躍したことはないです。
で、僕のこのブログを読んでいただけてる方々はスポーツやトレーニングをしている方がとても多いと思われます。
すると「スポーツしている人は早死にする」とか、「心臓に負担をかけているから、心臓発作とか起きやすいんじゃない?」とか、都市伝説にも似た噂が耳に入ってくることも多いと思います。
・・で・・実際のところどうなのよ?
と思われますよね(^^)
今日はこの辺を統計データを交えてご説明できたらと思います。
実際のところどうなのよ?
この問題の第一人者とされるハートフォード病院の心臓病専門医ポール・トンプソンは、運動の最中には致命的な心臓発作を起こす可能性自体は確実に高まると述べています。
んー・・・やっばり危ないの?と思われるかもですよね(^^;
しかし、これは、いろいろ広い目で見る必要があります。
「運動中の可能性は高まる」ものの、運動している以外の時は?という視点がまずあります。
これは運動を1時間しているとして、それ以外の23時間に起こる心臓発作のリスクは確実に50%に下がると言われています。
つまり運動中は確かに心臓に負担はかかるものの、その「運動の効果」によって、日常的に心臓発作に襲われるリスクは確実に下がるということなのです。
つまり1対23という圧倒的なリスク対比があります。
(正確にはちっょと違いますが・・)
1を怖がって、23のリスクが高まることを取るのか? ということですね(^^;
いやいや、それでも1のリスクが高まるのは嫌なんだけど・・・
という方のために(^^; さらに統計データをご紹介します。
実際、アスリートの運動中の心臓発作を起こす確率は「人間が犬に噛み付く位の確率しか発生しない」と揶揄逸れることがあります(^^)
(犬が人間にじゃないですよ(^^))
有酸素運動を100万時間行わせた場合に、心臓発作を起こして死亡するのは2人くらいということがわかっているそうです。
(トロント大学 ドナルド・レデルメイヤー)
これはですね・・・
45歳の人が100万時間普通に過ごして心臓発作を起こす確率と同じだそうです。
つまり・・・運動中に心臓発作を起こしたというのは、それは「たまたま運動中」であっただけで、実際は普通の時であっても起こしていた可能性の方が高いということが言えるんです。
また確率的な話で皮肉な話があるのです。
マラソン大会を都市で開いた場合、交通規制により交通事故で死亡するケースを防げる人数は、マラソン大会中に死亡する人の人数の2倍に上ると2007年に英国医師会が報告しています(^^;
またスポーツをしている時に心臓発作で突然死をした人を検視すると、なんとその94%が以前からなんらかの心臓の異常が見られることがわかっているそうです。
つまり、心臓に異常のない、健常者がスポーツが直接的な原因になって死亡するというケースは天文学的な数字になるくらい低い数字とが言えます。
またそれよりも、運動をしないことによって心臓発作を起こすリスクの方がはるかに高いのです。
とは言え、運動中のリスクが0だということではありません。
大事なのは、普段の健康診断で心臓などに異常がないかどうか調べておくことや、準備体操をしっかりと行う、水分補給や栄養の補給をしっかりと行うなどの、リスクを低減させる措置は必ずしなければなりません。
また、体力に応じた運動を行い運動強度を上げる時も徐々に行うなどが大切な要因になります。
運動によって得られるメリットは計り知れません。
ぜひ事前のケアをしっかり行い、安全に運動を実施して健康な体を手に入れて病気になりにくい身体を作ってもらいたいなと思います。
糖質制限をしたら心筋梗塞になりやすい?
次は皆様とのやりとりをくわしくご紹介させていただきたいと思います。
今日ご紹介するのはこのようなやりとりです。

糖質を朝や昼にすこしとるだけで、まったく糖質をとらない糖質制限をした時のように心疾患や脳梗塞など危険な事になりませんか?
健康目的のダイエットなので、筋肉量を増やして、脂肪を落として、血液など全て健康にいたいと考えてやろうと思って行動しています!


と言うものでした。
心筋梗塞や脳梗塞は、血管の中に「プラーク」と言うものが出来て、それがエクスプロージョン・・・・
つまり爆発して血管が詰まり、その先に血流が行かなくなると言う病気です。
これが心臓で起これば、心筋梗塞、脳で起これば脳梗塞というわけです。
ちなみに心臓の血管全て塞がってしまうことを「心筋梗塞」と言います。
しかし全て塞がれず、少しでも隙間があって血が流れているようであればそれは「狭心症」と言われます。
身体に起こっている事は基本同じですが、この二つは全部塞がっているのか?そうでないのか?の違いだけなんです。
で、プラーク・・・歯垢じゃないですよ?f^_^;
まあ血管に出来る「垢」ですが、これが出来る原因は、僕が指導士の資格を取った時はLDLコレステロール、俗に言う悪玉コレステロールが血管内皮に入り膨れて行くと言われていました。
しかし、最近は悪玉コレステロール自体が本当に身体に悪いのかどうか?色々と諸説出てきているようです。
又、このプラークがどんな原因で(きっかけで)爆発するのか?は未だに良く分かっていないようです。
まあこれが分かっていれば世の中から心筋梗塞や脳梗塞は無くなって行くはずなんですが・・・・
しかし、プラークが出来る要因は、もちろんある程度あり、みなさんが想像する通り
- 運動不足
- 過剰な摂取カロリー
と言う生活習慣をしていれば、血管に脂や糖質が溢れているような状況となり、その為当然プラークも各所に出来てきます。
この対策としては栄養バランスのとれた食生活と適度な有酸素運動が最も効果的です。
筋トレとかストレッチとかではないですのでそこは念のため言っておきます!f^_^;
ここでQ&Aのやりとりに戻ると、そもそも血管の中に糖や脂がたくさんある状況が脳梗塞や心筋梗塞を生みやすいのです。
振り返って低炭水化物ダイエットや、低糖質ダイエットをしていれば当然血管の中のそう言ったものは少なくなるので心筋梗塞や脳梗塞のリスクは確実に少なくなります。
あとは水分が少なくなると、血管内の濃度があがり「ドロドロ」な血の状態となるので、これは脳梗塞などを誘発しやすくします。
西城秀樹さんが、これで脳梗塞を引き起こしましたのは記憶に新しいですね。
食事や運動での一般的なダイエットは、減量効果のみならず心筋梗塞や脳梗塞のリスクを下げる効果もあると言えます。
水分を十分に補給しつつ、それらの疾患対策、そしてご自身のダイエットをぜひ進めて行って下さい!
色々書きましたが、よろしければご参考に(^ ^)
ではでは!