スピード・アジリティ

競技でのスプリントトレーニングの距離設定について

2016年9月19日

スプリント(短距離競争)

皆さんこんにちは

パーソナルトレーナーの野上です

今日は「競技でのスプリントトレーニングの距離設定について」というテーマでお届けしたいと思います。

スプリント・・・・いわゆる全力疾走ですが、よく言われることがあります。

陸上競技以外の競技では、高いトップスピードはそれほど必要ないと・・・・

それよりも短い距離を、いかに素早く加速させるかが必要であると・・・・

陸上の短距離選手の最も短距離では100mを全力疾走します。

しかし、大抵のスポーツで100mを連続して全力疾走する・・・

そんなシーンはほとんど存在しません(^^;

サッカーのような広い競技場を使う場合でも2~30mダッシュするのがせいぜいだと思います。

野球の塁間にしても外野手の守備にしてもそうです。

インドアで行うバスケやバレー、バトミントン、はたまたテニスと・・・

これらのスポーツではフィールド自体が狭いですから、一瞬のダッシュの連続がプレースタイルであり、100m走で使う「トップスピード」のスピード自体をさらに高める・・

そういう能力向上のトレーニングはそれほど必要はない!ということがよく言われます。

そして、それよりは実際の競技で使われることの多いスプリント距離の距離をダッシュするトレーニングを行うことが大事であると言われますが・・・・

このこと自体はそれほど大きな異論は僕にはありません。

・・・・ただし・・・・

ただ、「全く行わない」というのはちょっとどうかと思います。

これはエピデンスがあるわけでもなく、完全に個人的主観でものを言わせてもらいますが、トップスピードが速ければ、それだけ「足を速く回転させる能力が高い」ということになります。

いわば単純に「足が速い」わけです。

「足が速い」のならば、途中の加速力の足の回転のスピードに有利に働くことはあっても、不利に働くということはちょっと考えづらいです。

特に、陸上競技の100m走の場合は、足をスターティングブロックに固定してスタートします。

しかし、こんなに足を固定してダッシュする競技は陸上の短距離だけです。

それ以外のすべてのスポーツは足は固定されずにスタートします。

そしてまたほとんどのスポーツは「0発進」でダッシュを始めるというシーンも案外少ないはずです。

バスケ、サッカーにおいては何らかの形で歩いていたりジョグしていたり、軽くステップを踏んでいたりしながら・・・

要するに「ある程度動きながら」の状態でダッシュを始めることが多いと思われます。

そうなると加速においても「0発進」と言うよりは、「中間加速」と言いましょうか・・・

ある程度勢いがついた状態からさらに加速するというシーンのほうが多いのではないでしょうか?

そういう状態だと加速に必要な筋力・瞬発力もさることながら「足を素早く回転させる能力」も高い方がそれなりに有利であると考えられます。

なので、短距離のダッシュを行うトレーニング「の方が」確かに大事ではあるのですが、「それなりに」トップスピードを向上させるようなトレーニングを取り入れるのはあながち「全く無駄である」とは僕は考えていません。

ダッシュの距離設定

そしてもう一つ大事なのは「距離設定」です。

競技で1~20mの距離のダッシュが多いから、その距離を「0発進」でダッシュするトレーニングも確かに大事です。

しかしこの場合「もう少しだけ距離を伸ばしておく」ということも大事です。

ダッシュのトレーニングって大抵、引かれた線から用意ドンでダッシュしませんか?

20mだったらきっちり20mに線が引かれていてそこまで走って、歩いて戻るみたいな・・

例えばバスケなら、バスケットのコートの中でダッシュしたりすると思 います。

体育館だとちょっと厳しいですが、外であれば「もう少し長く」ダッシュすることがオススメです。

野球にしても実際にはベースランニングでホームベースから1塁までの塁間きっちりの距離をダッシュしていると思うのですが、

  • 後2~3mほど後ろから走り始めてみる
  • 2塁まで走るトレーニングを常態化させる

これは先ほど言ったように「ある程度動いている状態から「再加速」した場合、最初に少し勢いがついている分、「到達するトップスピードが少し高く」なります。

野球で言えば2塁から走って3塁を回ってホームに走る場合、3塁を回っている時点でもう相当なスピードがすでについているわけです。

3ー本塁間のトッブスピードはこの場合、3塁からのタッチアップでスタートするような「0発進」の時よりはるかに速いはずです。

こういう領域のスピードトレーニングを普段からおこうなうことによって「勢いがついた状態からスタートした場合のスピード領域の向上」を狙ったトレーニングが可能になります。

なので「普段使用している距離」だけをダッシュするトレーニングばかりを行うのではなく、「ほんの少し長い」距離をダッシュされることをお勧めいたします。

短距離ダッシュのトップスピードというのは概ね35m付近で達成されます。

なのでどんな競技あっても、その競技特有の距離のダッシュ練習の他に、別のトレーニングの一環として35mのダッシュトレーニングを取りいれる方がいいと思います。

よろしければ是非ご参考に(^^)

ではでは(^^)

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