皆さんこんにちは!
パーソナルトレーナーの野上です
今日は「体の回転」をテーマにお話ししたいと思います
身体の回転=骨盤をいかに回転させるか?は、ほぼ同義語になります。
骨盤・・・・そう、まさに動きの要となる場所です。
「骨盤を速く・力強く回転させるために!」について
骨盤の右を前に出すように回すのを前提でお話をします。
「力は下から伝達する」のが基本です。
「上半身」が「ひねる」動きで「骨盤を上から捻る方向に引っ張る」ということはほとんどありません。
足を内に捻る力で骨盤を回す?
このケースの場合下半身が、左足が内に向く力で骨盤を左に引っ張って、骨盤の右サイドを押し出すのか・・・・
ちょっと左足1本で立って、左脚を内側にひねりながら骨盤の右側を前に出してみてください(^^)
やってみると分かりますが「なくはないかな」という程度の働きであることが実感していただけると思います。
でも遅いですし、力強くないですよね(^^;
この場合のメインの出力となるのは「右脚」です。
足を外に捻る力で骨盤を回す?
ただし、今度は右足1本で立って骨盤の右を出すように右足の爪先を外側に広げる(外旋)動きをしてみましょう。
やっぱり思ったよりもあまり力強い感じがしないです(^^;
これは、膝関節の「伸展」という動作が含まれないからです。
伸展とは、「ひざを伸ばす」動作です。
骨盤の右を出して骨盤を力強く回すには、股関節の外旋だけでは弱く、さらに「膝の伸展」動作が加えらればなりません。
これにより「脚の力」を加えて骨盤は力強く回せるのです。
股関節外転
ちょっと馴染みがないかもですが、股関節の「外転」という動作もこれに加わります。
その場で骨盤を回しているだけだとこの動きは出ないのですが、スポーツシーンではゴルフでいう「バンプ」という動作が入ってから骨盤が回るのが普通です。
これはどういう動きかというと、簡単に言えば「体重移動」を伴いながら、骨盤を横に「スライド」させる動きだと思っていただければいいと思います。
この時に右足は側方に「開く」ような動きになります。
つまりスポーツシーンで「骨盤を回す」ときのメインパワーは、この場合右足の「伸展」のパワーと、右股関節の外転&外旋のパワープラス体重移動の勢いがプラスされて動いていると思っていただいていいと思います。
もう一方の脚の動き
この時左足は「内に向くように力を発揮して骨盤の動きを加速させる・・・・・わけではありません(^^;」
逆に左足も「外を向くように開き」「膝関節は伸展させ」「股関節は外に開くように外転」させるように筋肉は動くのです。
これに対しては、えっ?と思われるかもですが(^^;
どういうことかというと、右で発揮されたパワーを「受け止める動き」をするのです。
こうしないと動作が制御できず、うまくパワーが発揮されないんです。
ただし「膝関節は伸展」にポイントがあります。
膝関節を骨盤を左後方に回すように伸展させることによってより骨盤の回転は速くなります!!!
上半身もどちらかというと下から伝わるパワーを「受け止める」方向に力を発揮し、下から伝達されるパワーをさらにその先である肩や腕に伝えていきます。
骨盤というのは全ての動きの要であり、質量も大きいです。
その骨盤をスポーツシーンで「素早く」動かすためにはこれらの動きを頭に入れて筋トレとそれに伴う瞬発系のトレーニングが必要です。
筋トレは膝関節を伸展させるパワーを養う「スクワット」が基本ですがそれだけではダメです。
骨盤を瞬間的に回す為には瞬発系トレーニングとして「ななめ前方にジャンプする」トレーニングなどが有効です。
ななめ前方にジャンプするとき、膝は伸展し、股関節は「外旋」と「外転」を同時にこなします。
この複合動作を「ジャンプトレーニング」によって瞬間的に動けるようにしてあげるんです。
骨盤を素早く「回す」スポーツをしている方は是非ご参考にしてください(^^)
次のページでは骨盤・・ではなく体幹の捻りについて色々とお話ししたいと思います(^^)