動物性の脂肪は食べても太らない?
ここでまた別のやりとりをご紹介いたします。
肉の脂身は太りにくく、満腹感があり腹持ちも良いのでダイエットにはいいと言ってます。
いかがでしょうか?
なお、この先生は元順天堂大学病院の糖尿病科の主任医師で、糖尿病の権威です。
結局は、食べた物のトータルが問題なので(^^;;
私は脂を気をつけちゃいます。
というものです。
ちなみに、このテレビでは、動物の脂肪は脂肪にはならず便で排出されるので、肉の脂身の部分は落とさず食べるようにしようと述べられています。
んー・・・・微妙・・・・(^^;
このテレビでは、脂肪は体にとって必要な栄養素で、いろいろな部分(細胞膜、ホルモン・胆汁など)で使われると言っています。
もうそれは全くその通りで、脂肪は体に必要な栄養であると言えます。
しかしですね・・・この先生の言っていることはかなり乱暴であると僕は思います(^^;
- 食べた脂肪はほとんど体内で使われてしまい、体脂肪になる余地はない
- 余った脂肪は便として排出される
- だから肉についている脂肪は取り除かずに食べるようにしよう
だそうですが・・・・
ほんと乱暴だなあ、もう・・・(^^;
ダイエット情報は世の中に溢れております。
その中でテレビで視聴者に訴求するためには、今までの常識と逆の事を言って、視聴者にインパクトを与える事で視聴率を稼がなくてはいけないという「大人の事情」が垣間見えるなあと思いました(^^;
脂肪がつくメカニズムは、「摂取カロリー」と「消費カロリー」のバランスの問題であり、摂取カロリーの方がプラスの場合に、その余剰エネルギーが体脂肪に変換されて身体に蓄えられるものです。
そして、消費カロリーが摂取カロリーを上回った時に、「脂肪」という蓄えを崩してエネルギーに変えて生命活動を維持します。
そのため質疑応答でも言いましたが「食べたもののトータルの問題」であると言っているのです。
ちょっと「カルビ」で見てみましょう。
出典により差はありますが、とある例によるとカルビは100gあたり、464Kcalとなります。
そのうち、脂肪は約41g、炭水化物は5.6g、たんばく質14.3gとなります。
カルビはその約40%が脂肪であると言えます。
この先生の言うことが正しければ、カルビをいくら食べても炭水化物とたんばく質は吸収され、40%にも及ぶ脂肪は身体に必要な部分だけは吸収され、それ以外は便として、排出されると言うことになります。
・・・そんなバカな・・・・(^^;
都合よく考えすぎじゃない?(^^;
そもそも身体への吸収に関してそんな便利に「余分なところは吸収しない」なんてことはちょっと考えれば無理なことは明らかです。
「身体に必要」かどうかは、消化吸収された「後」に、それらの成分が血中に乗って体内各部に運ばれていきます。
そして、各部で必要だから使われるのか不必要だから使われないのかが決まります。
使われない場合は「余剰」となるので、その時点で体脂肪として貯蔵されるものです。
また消化吸収の段階では当然、各部で必要なタイミングと消化吸収のタイミングのズレも生じるはずです。
にも関わらず、消化吸収の時点で必要なのか不必要なのかが腸管内で判断され、いろいろなものの中から脂肪だけの吸収をしないように腸管が行う・・・・
とはちょっと考えられないです。
そもそもそんな脂肪の消化吸収だけに特化したセンサーみたいなものが腸管内にあると言う話は僕は聞いたことがありません。
そんな都合のいい話があるのであれば、栄養学において色々な油の摂取の上限値が決まっているはずがありません。
だって、余計なものは便で出てしまうはずなので、そんな上限値を指定しても意味がないからです。
どうしてもこう言う「ダイエットの免罪符」に飛びつきたくなる気持ちはわかりますが、ぜひ溢れる情報に左右されないように気をつけてもらいたいと思います。
