皆さんこんにちは
パーソナルトレーナーの野上です
最近複数の方から同じようなご質問を頂いてます。
どんなご質問かというと、まあ僕の職業なら毎日のようにいただく王道のご質問です。
- 「とにかくお腹を凹ませたいんですけどどうすればいいですか?」
- 「足の脂肪を落としたいんですけどどうすればいいですか?」
というご質問です。
中には、もう少し具体的に「どのストレッチが有効ですか?」とか「どのエクササイズが効果的ですか?」
というご質問もあります。
狙って特定の場所だけの脂肪を落とすことはできない
まず答えからですが、身も蓋もないことを言うようですが「狙って特定の場所だけの脂肪を落とすことはできない」という現実をしっかりと認識することが大事です。
しかし、誤解していただきたくないのですが、だからその場所の脂肪が落ちないなんてことは一言も言ってはいないです!
僕がよく言う台詞に「落ちない脂肪なんてない」というのがあるのですが、この言葉に偽りはありません。
言い方を変えれば「ウエストや足の脂肪は確かに落ちるけど、他の場所の脂肪も同様に落ちますよ」ということです。
「脂肪の下にある筋肉をいくら動かしたところでその上についている場所の脂肪が落ちるわけではない」
そして、もう一つ大事なことは「脂肪の下にある筋肉をいくら動かしたところでその上についている場所の脂肪が落ちるわけではない」ということです。
えっ?腹筋やったらお腹の脂肪が落ちるんじゃないの?とか、足のストレッチしたら足の脂肪が落ちるんじゃないの?
なんて思う方がとても多いのですが。それは「ほぼ関係がない」と思わなくてはダメです。
脂肪は、「摂取カロリー」と「消費カロリー」の収支がマイナス・・・・
つまり、消費した分の方が上回った時にだけ、そのマイナス分を補うために「全身から」少しずつ脂肪をエネルギーとして寄せ集めてそのマイナス分を補完しようとします。
脂肪は「血管」に溶け出して、肝臓や各筋肉に運ばれてエネルギーとして消費されます。
血管って全身に張り巡らされていますよね?
その全身の血管周辺の脂肪から血管に向かって脂肪が流れ込んでいくので「全身まんべんなく」脂肪が使われていくのものなのです。
腹筋運動をしたからといって、腹筋の周りの血管にだけに脂肪が流れ込む・・・なんてメカニズムはないんです。
そもそも「血」は血管の中を通じて全身を駆け巡っています。
「血」が腹筋の所に来たらいきなりその周りの脂肪が血管に流れ込み、お腹の部分を通過して他の場所に行ったら脂肪が血管に流れ込まなくなる・・・なんて器用な真似はできないんです。
ストレッチも同様です!
その場所を伸ばしたから、その場所の脂肪が血管に流れ込みやすくなる・・・
なんてメカニズムはありません。
いろいろどうしてかというと、脂肪が血管に流れ込むには「グルカゴン」というホルモンの助けが必要です。
これは、血糖値が下がると分泌されるものなのですが、このホルモンの働きで血管周辺の脂肪をある意味「溶かして」血管に流れ込むようにしていると考えてください。
さっき言ったように「血は全身を巡っている」ものです。
グルカゴンがお腹のところや足のところだけに留まってその周辺の脂肪だけを血管に取り込むなんてわけないんです。
だって「血」は常に流れているものなのだからです。
どうしたらお腹や足の脂肪を減らせるのか?
ではどうしたらお腹や足の脂肪を減らせるのかというと、これは先ほど答えを書いています。
摂取カロリーと消費カロリーの収支をマイナスにする!!
それだけの話です。
消費カロリーを上げるには、1日に動く量をとにかくあげる・・・・
これは別に運動ではなくてもいいんです。
仕事や日常生活での動きのトータルが多く消費カロリーを稼げればなんでも・・・
そしてそれで足りなかったら運動で補えばいいのです。
できれば長時間の有酸素運動が消費カロリーを稼ぎやすいですし、低体力者にもいいと思います。
もし時間がない方は、強度高い運動と低い運動を繰り返す「インターバルトレーニング」が有効になります。
あとはもちろん食事です。
僕はよくお客様に「一万キロカロリー消費しても一万キロカロリー食べたら1gの脂肪も落ちない!」
と本当によく言います(^^;
なので、まず1日の中で最も高カロリーな食事であると思われる夕食を軽くしていただく、そしてそのあとできるだけ何も食べない事をお勧めしています。
このご質問はもジムでもSNS通じて一週間に何件もいただくご質問です。
全身のダイエットを普通に進めていけば必ず「ウエスト」や「足」の脂肪はなくなります!
正しいダイエットをして、目的の場所の脂肪(他の場所も落ちますが)を落とすようにしてください(^^)
次のページでは脂肪ではなく他の手段で「ウエストを凹ます」方法をご紹介したいと思います。