その2 踏み込んだ前足で体を「制動」させる
制動・・・・って止めちやダメじゃない?
そのまま勢いよく行ったほうが力強いパンチ打てるんじゃない?
なんて思われる方も多いかもですが、それは違います(^^;
身体を回転させて腕を加速させるような動きをする場合は、必ず「制動」・・・
つまりプレーキをかけてあげることが必要なんです。
例えば野球のバッティング、ビッチング、ゴルフのスイング・・・
これらのフォームを語るとき、全て「カベ」という言葉が使わせれませんか?
もしくは「身体を開くな!」とか・・・
この意味よくわからない方多いですよね(^^;
もし勢いよくがいいなら開きっぱなしで行ったほうが勢いつきそうな感じしませんか?
・・・・はい、もちろんダメです(^^;
回転運動はどこかで「急制動」をかけることによって、その先の腕の加速度をあげることができます。
パンチの動作も例に漏れず、身体の回転を急激に行い、そして急激に止める・・・
すると腕が「鞭の先端」のように加速していくのです!
そして、腕を加速させるために必要な、この「制動」のための筋トレですが・・・
そもそも急激に移動していたものを急激に「止める」ための動作です。
これはちょっと普通のバーベルを使ったスクワットとかとは、やや筋肉の使い方というか筋肉の出力の仕方が違います!
どんなトレーニングがあるのか
これにはまず「ドロップジャンプ」というトレーニング法があります。
これはある程度の高さの箱から「飛び降りて着地するだけ」のトレーニングです。
踏み出した足を着地して止めるという「瞬間的な筋出力」であることと「筋肉が伸ばされながら筋出力」であること・・・・
これらを鑑みると、こういうトレーニングが最も適しているとも言えます。
ドロツプジャンプとは、プライオメトリックトレーニングというジャンルの立派なトレーニングの一種です!
あとは、バーベルを一気に胸の前まで瞬間的に持ち上げる「クリーン」という種目の、キャッチと言われる動作・・・・
つまり、手首を急に返して胸の前でバーベルを受け止める動作もこのような「瞬間的な筋出力」であることと、「筋肉が伸ばされながら筋出力」であることの要件を満たすトレーニングであると言えます。
これは何もパンチ力向上に限らず「カベ」を必要とされる多くのスポーツに共通のトレーニングです。
ぜひ「制動」が必要なスポーツをしている方は、このようなトレーニングを普段のトレーニングメニューに入れてください(^^)
その3 体幹の「伸張反射」(SSC)を利用する
パンチで「体幹」の伸張反射?・・・
ってもう何から何まで何の事言ってるかわからないんですけど?
・・・・・と思われるかもですが(^^;
まず、もう度々このブログでも出てくるワード「伸張反射」です。
これは基本「反動」だと思ってください。
ちなみに反動とは「筋肉を勢い良く伸ばして、反射的に筋肉を素早く収縮させる動作」のことです。
ジャンブする前に素早く身体を沈み込ませて足の筋肉を伸ばして、その後にその筋肉を急激に縮めてジャンブ動作をするのは誰でも行うことだと思います。
まさにこれだと思ってください(^^)
ではパンチ動作の時の「体幹」の伸張反射って?
これは、まず二つの方向の伸張反射を使います。
ます、一つ目は「水平方向への捻り」の伸張反射です。
「骨盤」を急激にひねると体幹がよじれる方向に伸ばされますよね?
そう「急激に筋肉が伸ばされる」状態になるはずです。
そして実はもう一つの方向の伸張反射もあるのです。
それは、「縦方向」です。
これはかなり大ぶりなパンチになりますが、そうならないよう一瞬下半身の先行に合わせて体幹が捻られるまさに「その一瞬」に・・・・・
「「やや」体を反らす方向」に身体を伸ばします。
するとその「縦」方向からの「伸張反射」も使えるのです。
するとより強烈なパンチを打てます。
野球のピッチャー、テニスのサーブ、バレーのスパイクもこの「縦方向」の体幹の伸張反射を利用しています。
正確には、体幹を水平とか、縦という単純な構図ではなく「ななめ」に使うイメージですが・・(^^;
野球のバッティングなどでも、一瞬水平方向にしか体幹を使っていないようですが、実はスイングの振り出しの瞬、「やや」腕を振り上げてるか「腕をその場に残して足だけ踏み出して」この体幹の縦方向の伸張反射をさりげなく使っています。
伸張反射はわかったけど、それを鍛える筋トレって何?
伸張反射を鍛えるトレーニングの代表はこれまた「プライオメトリックトレーニング」です。
いつもは「各種ジャンプ系トレーニング」とご紹介していますが・・・
体幹だよ?
そう、足なら各種ジャンプ系なのですが、体幹だとちょっと話は変わってきます。
これはですね・・・・・「メディスンボール」を使うんです!
メディスンボールをいろいろな形で体幹を捻りながら「投げる」トレーニングが基本トレーニングになります。
体幹の伸張反射を鍛えるメディスンボールトレーニングの注意事項を少しまとめておきます。
- 両足を地面につけたまま行う
- 近位から遠位に向けて力を発揮する
- 地面から身体に力を伝える
- 股関節の内旋と外旋を同時に取り入れる
- 取り扱うメディスンボールはいろいろな重量のものを扱い、いろいろな出力のパターンを鍛える
です。
