ダイエット

格闘家の減量について

2018年5月7日

格闘技選手のダイエットやトレーニング

皆さんこんにちは

パーソナルトレーナーの野上です
今日はちょっと変わったケースの減量をご紹介したいと思います!
それは・・・・「格闘家の減量について」・・・・です!

「格闘家の減量について」

体重で階級が分かれていることが多い格闘技!
当然に減量という作業が伴ってくるのは当たり前なのですが・・・・
一般的なダイエットと格闘技の試合の減量とは少し様子が違うんです!
なにが違うのかというと、まず計量日がある・・・と言うことです!
もうここで減っていなかったらアウトです!

失敗したではすみません!
絶対に目標値をクリアしなければならないということと、あともう一つ一般的なダイエットととは大きく違う点があります。
それは、計量をパスしたら、「できるだけ体重を元に戻したほうが有利」ということです。
リバウンドというわけではないですが、少しでも試合にあたっては体重が重いほうがある程度有利といえます。
ボクサーの方が、身長に対してそこまで?という位の軽い階級で試合に臨むケースが多いのはこれが理由で、できるだけ体格的に有利に働きやすいクラスで戦う(自分が大きい)ために激しい減量をするのです。
格闘家の方はおそらくいろいろなパターンで減量しているものと思われますが、ここで一つのパターンをご紹介したいと思います。

まず、一般的なダイエットと同じ、長期的な計画でのダイエットがあります。
少しずつ脂肪を落とし、筋肉はできるだけ落とさない・・・というパターンです。
ただしこれ年がら年中筋肉を増やして脂肪を落とそう!なんてやっていてはダメです。
多少脂肪が増えてもいいから、筋肉を増大させる時期(試合後のダメージが抜けた頃から取り組む)は必ず必要です。
ある程度試合が近ずいてきたら徐々に脂肪を減らす割合を大きくしていきます。
トレーニング内容も筋肥大から筋肉の出力アップと、試合でもっともよく使う能力を向上や技術の向上、試合での戦略を中心としたトレーニングの割合を増やしていくという感じでメリハリをつける方が効果的だったりするんです。
そして、・・・・・あまり一般的ダイエットにはない(というよりおすすめではない)やり方があります。
それは、計量当日限定超短期的ダイエットです!
これは、計量という一瞬だけパスすればいいというダイエット?で、簡単にいえば「水抜き」です。
ボディビルにもよくあるバターンで、「油抜き」「炭水化物抜き」「塩抜き」ときて最後「水抜き」という作業が入ることがあります。
もちろん一般的には「塩抜き」と「水抜き」はしてはダメですよ?
ただ、計量当日1日・・・いや数時間限定ならありなんです。
数時間水や塩を抜いても、そのあとしっかり補給すれば健康被害というのは起こるリスクは低いと言えます
(0ではないですが・・)
つまり、試合で動けるように筋肉は発達させ、無駄な脂肪は落とし、当日だけ「水分のカット」で目標リミットぎりぎりで計量をパスし、そのあとしっかりリカバリーして試合に臨むのがもっとも有利といえます。
なぜなら、激しくトレーニングを普段から行っている方ならわかると思いますが、こういう方たちは代謝が非常に良いケースが多く、汗を普段からとても多くかいてトレーニングしています。
ちょっと水分補給を怠っただけで、練習前と後では何Kgも体重が変わっている方少なくないと思います。
一般的な男性でもサウナに何回も出たり入ったりしているだけで2〜3kg位平気で体重減る方いますよね。
もちろんサウナでは脂肪が減っているわけではなく水分だけが抜けているので、そのあと水分補給すれば体重は元どおりになります。
サウナで脂肪を落とすダイエットはできないのは周知の事実ですが、「サウナで一瞬体重が軽くなるのを利用する」のはありなんです。
つまり、なにが言いたいかというと、脂肪と筋肉だけのダイエットで馬鹿正直にリミットぴったりに減量してしまい、水分カットをしないで計量にパスしてしまう身体づくりをしてしまったら、それは失敗なんです。
水抜きしないとパスしないような相手は計量時は同じ体重でも、そのあとの水分補給で体に水分をいきわららせたベストの状態にもどったら、確実に自分より「試合時には体が大きい」状態の相手と戦わなくてはならなくなってしまうということなんです。
そんな馬鹿正直に体重を落とすのなら、筋肥大の時期をもっと長くして筋肉を大きくさせておいたほうが全然有利です。
これをサウナで水分を抜くのか、試合前の調整の練習の時に普段からどれくらい体重が落ちるのかを把握しておいてそれを計算して、練習だけで調整するのか、両方併用するのかはそれぞれですが、この場合だけの「短期ダイエット」はありなんです!

試合までの減量サンプル

65Kgがリミットであるなら、長期的ダイエットで体脂肪率を5%、それ以外は全て筋肉のスーバーチューンナップボディで計量当日の朝を69kgの体重で迎えます。
あとは、試合前の普段の調整トレーニングで2kgの汗をかいたとします。
そのあと計量直前だけサウナに入りさらに水分を2Kg抜いて、完全にドライアウトな状態で計量に臨みます。
計量をパスしたら、その後は速やかに4Lほどの水分補給をすれば、試合時には体脂肪率5%、それ以外は全て筋肉のスーバーチューンナップボディで契約リミットを4Kgも上回れる69kgの体格で臨むことができます。
相手も体脂肪率5%であったとしても、正直に65kgで試合に臨んだら不利なことはまちがいないですよね。
計量直前にサウナに入って体重落としてるなんて、減量の計画がうまくいかなくてあわててるんじゃない? プロなのにだらしないなあ・・・なんて思っている方いるかもですが、実はそれ勘違いです!
実はあれは「わざと」なんです!
まあ、格闘家の方たちは少なからずやっていることで「いまさらなにいってんの?」みたいな感じだと思いますが、一般の方にはちょっと縁遠いことなのでご紹介させていただきました。
もちろん水分カットはいきなり本番とかではなくいろいろ試して安全な範囲を見極めることはとても大事です。
また、少しずつ長期的に水分をぬくなんて芸当もなしですよ!
これは最も危ないのですので、水抜きは短時間に一気に行いすばやくリカバーが基本です!
一般的なダイエットにはお勧めできないですが、こんなこともあるんだなーくらいに思っていただければと思います!

格闘家の減量失敗のニュースがよく聞かれるようになりました。

最近格闘家の減量失敗のニュースがよく聞かれるようになりました。

まず、これはかなり問題外だと思いますが、昨年年末の神取忍の対戦相手、ギャビ・ガルシア選手が、契約体重を12.7kgという前代未聞の体重オーバーで、試合が安全上の理由により中止となったことがありました。

まあ、この場合、試合を組む方がどうかと思うくらい体格に差があり、ちょっと茶番が入っているとすら思わせましたが・・・(^^;

そして、次に問題になったのが「ネリ」ですね。

これはみなさんも規約に新しいと思いますが、「神の左」を持つ、名チャンピオン、山中選手に対し、タイトルマッチで勝ったものの、薬物の陽性反応が出て再戦が義務付けられ、その再戦で今度は契約体重を2.3kgオーバー・・・

さらに2時間後に再計量しても1.3kgオーバーで、王座剥奪!

しかし、試合は強硬され、山中選手はダウンの末敗北、そのまま引退となりました。

そして、さらに今度は日本人チャンピオン「比嘉選手」です。

この「比嘉選手」に関しては、まず、自身が体重オーバーしてしまう前に、以前の試合でなんと相手選手が200gの体重オーバーで王座剥奪となり、そのあとの試合で比嘉選手が6度のダウンを取り王座を獲得したのです。

この時に、具志堅会長は「世界戦でさういうのダメだよ」と不快感をあらわにしていますが、まさかその後盛大なブーメランが帰ってくるとはこの時思っていなかったのでしょう(^^;

V3をかけた試合で、200gどころではない、900gオーバーの体重超過となり、2時間後の再計量でも、ギブアップ!

汗が一滴も出なかったそうです(^^;

その後、試合は行われたものの、その試合でもTKO敗け!

なんとも後味の悪い結果となりました。

これらの流れを見いてい、最近・・・というより、いつも思うのですが・・・

もう少し減量自体を見直さない?

なんて思うのは僕だけでしょうか?

もう、短期間で10kg、15kgは当たり前の感覚で落としますが、それで十分なパフォーマンス出せているのでしょうか?

僕自身も、プロ格闘家のクライアントさんの試合前の減量を指導したことがありますが、非常にパフォーマンスの維持、向上と、体重の減少とのバランスを取るのが難しかったのを覚えています。

その時に、「後、2.5kg上の階級にしてくれたら、ベストパフォーマンスで試合にのぞましてあげられる自信があるんだけど、階級上げない?」と、何度説得したかわかりません。

いつも不思議ですが、なんであんなに「ギリギリ「以上」」の減量を課すのか?

いやいや、野上さん、減量に成功したら、それだけ大きな骨格で戦えるんだよ!

少しでも軽いウェィトでパスしておけば、リカバーした時にめっちゃ有利になることくらいわかんないの? ・・・

なんて声が聞こえてきそうですが、そんなことは十二分に分かった上で物を言っています。

まずそもそも、自分の戦う階級をどのように設定しているのか?です。

ここは特に、格闘関係のトレーナーの責任はとても重いと思います。

ちゃんと体組成測定器を使って、体脂肪率が何%になったら、体重がこれくらいになるな・・・と精密に計算して階級を決めているのならまだわかるのですが・・

「君、今体重何kg?」と選手に聞いて、体格を見てすぐに「じゃあ君は何々級だな」と、ほとんどトレーナーの「勘」でクラスを決めらているように思うのは僕だけでしょうか?

そこからあとはひたすら言われた階級まで必死に減量する・・・みたいな・・・

少なくとも僕はこのような会話は何度か実際に聞いたことがあります。

僕は体格的に有利になることにあまりにも目を向けられすぎていて、「パフォーマンスの質」の部分に関してはかなりおざなりにされているように感じています。

3ヶ月、4ヶ月に1回の試合ということもあり、時間があるため「減量できてしまう」という部分もあります。

しかし、例えば試合数が圧倒的に多いムエタイの選手などは、減量する期間がそもそもあまりないので、ほとんど減量することなく試合に出ることもしばしばです。

(K-1のゲーオ選手やゴンナパー選手などはほとんど減量の形跡が見られない)

しかし、減量して体格的に有利なはずの日本人選手がこれらの選手に叶わないケースもたくさんあります。

全く減量の必要がないとは言いませんが、少なくとも体組成計で体脂肪が3%くらいまで下がった時の体重をしっかりトレーナーは把握しておく必要はあると思います。

その体重プラス水抜きでせいぜい1kgまででしたら、パフォーマンスの質を大きく下げることなく試合にのぞめると思います。

逆に「それ以上の大幅な減量」を目標値とした場合は、減量を失敗するだけでなく、試合にも低パフォーマンスで臨み、負ける可能性が高いと思います。

(今回の比嘉選手がまさにその例)

また、タイトルマッチであれば、王座剥奪の上、試合が行われることも多いですが、王座のかかっていない試合もあると思います。

そういった試合に関しては、現在のK-1のように、

  • 第一ラウンドにあらかじめ1ポイント差をつける

(3ラウンドの試合なのでこれは結構でかい)

  • 安全上のためグローブハンデ(減量失敗した選手はワンサイズ大きいグーブを着用する)を行う

というのはとてもいいルールだと思うので、他の体重別の打撃系格闘技にも参考にしてもらいたいと思います。

最近の格闘技のリミットオーバーが頻発している件について、あくまで個人的な所感を述べさせていただきました。

よろしければご参考にしてください。

ではでは!

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