ケトン体VSカーボローディング
みなさんこんにちは
パーソナルトレーナーの野上です
今日はみなさんとのやりとりについて詳しくご紹介したいと思います(^^)
今日ご紹介するのは、このようなやりとりです(^^)

サッカーの試合に適したエネルギーの活用は3日前くらいから炭水化物を多く摂取してカーボローディングをするのか、ケトン体からエネルギーを使うのか、どちらがより適していますか?
お時間があればお返事お願いいたします。


というものでした。
ケトン体って何なの?
まずケトン体って何なの?というところからお話ししなければならないです。
ケトン体とは、糖質制限ダイエットをした際によく使われる言葉ですが、簡単にいうと「糖質がエネルギーとして入ってこないから、脂肪をエネルギーにしよう」という状態だと思っていただいていいと思います。
脂肪がエネルギーとして使われる際にケトン体というものに変換して燃えている・・・
くらいに覚えておいてください(^^)
脂肪をエネルギーに?
それって脂肪燃えてるじゃん!
いいじゃん!
と思われると思いますが・・・
それは正解です(^^)
フィジークやボディビルの世界では、ディプリートという糖質を完全にシャットアウトして筋肉の中のグリコーゲンを完全に枯渇させ、わざとこのケトン体を発生させ体脂肪を極限まで落とす事をします。
そしてこのあとこのQ&Aにも出てくる、カーボローディングを行い筋肉はパッツンパッツンまで張らせてステージにのぞむのです。
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カーボローディングとは?
カーボローディングとは、炭水化物の摂取を一定期間停止し、身体が炭水化物をほしがる状態にしてから大量に炭水化物を摂取して身体のパフォーマンスを高めるテクニックです。
通常カーボローディングには2〜3日かかるので、ディプリートはコンテスト4日から7日前くらいに行うことが多いです。
筋肉が炭水化物を極限まで欲している場合は、炭水化物をある程度とってもそれは脂肪に変換されずに最優先で筋肉のグリコーゲンの補充にまわされ、筋肉の張りがでるという特性を活かしたテクニックです。
ケトン体VSカーボローディング
人間の体は基本的に二つの物質しかエネルギーにしません。
一つは「糖質」もう一つは「脂肪」です。
このQ&Aにあるのは、ある意味で脂肪をエネルギーにした方がパフォーマンスは高いですか?
それとも糖質をエネルギーにした方がパフォーマンスは高いですか?
と聞いているご質問です。
でですね・・・
これは答えにもあるように明白なんです。
筋肉が高いパフォーマンスを発揮する時に使われるのは「糖質」の方です。
糖質は筋肉の中ではグリコーゲンという形で貯蔵されます。
まず、このグリコーゲンを使って筋肉は高いパフォーマンスを発揮していると思っていただいていいと思います。
高強度なトレーニングをしている時には糖質の使用割合が高いです。
その糖質はこのグリコーゲンと考えてもらって良いです。
逆に運動強度が低くなると脂肪の燃焼の割合が高くなります。
このご質問者はサッカーでの高いパフォーマンスとおっしゃっていたので、そうなると糖質を使った高強度なプレーの質を求められると思います。
デイプリート中の選手のトレーニングを何度も見てきましたが、筋肉にグリコーゲンが満たされている状態の重量なんてとてもじゃないですが扱えません!
というか「今なら小指で倒せる自信がある」というと「いや、息を吹きかけられただけで倒れます」と返されるくらいフラフラな状態なんです(^^;
カーボローディングとは筋肉にこの糖質(グリコーゲン)を、わざと満たした状態にするテクニックです。
スポーツの試合ではこの状態にするのが最も望ましく最高のパフォーマンスができる状態だと思っていいと思います。
カーボローディングのテクニックは先ほどのディプリートと同じで、わざと糖質を少ない期間を作った後に炭水化物を多くとり筋肉内に大量のグリコーゲンを溜め込むテクニックです。
スポーツをしている方は、ぜひ使ってもらいたいテクニックとも言えます(^^)
よろしければご参考にしてください(^^)
ではでは!