皆さんこんにちは
パーソナルトレーナーの野上です
コアの筋構造を適切に動員するエクササイズを3種目ご紹介というテーマでお届けしようと思います。
しかしまず具体的なエクササイズの紹介の前に、立ち仕事の方と座り仕事の方の腰痛には傾向が違うというお話をしようと思います。
(もちろん全てがこのパターンではありません)
立ち仕事の方と座り仕事の方の腰痛には傾向が違う
座り仕事の方
まず座り仕事の方(ドライバーやデスクワーカーの方)は主に長時間イスに座って姿勢が固定されているため、腰回りの筋肉が硬直しやすい傾向にあります。
その結果血流が悪くなり、虚血性の痛みが生じやすくなります。
また、座っている時は足はと胴体の角度は90度でも、実は股関節は60度しか曲がっておらず、残りの角度は骨盤が30度程後傾する事によって人間は座っています。
この結果、椎間板や椎間関節に過度の圧力がかかります。
椎間板にかかる圧力は立っている時を1とした場合、座っている時はなんと1.4倍にもなるんです。
そう、ちょっと意外と思われるかもしれませんが、座っている時の方が腰に対しての圧力は高いのです!
立ち仕事の方
とくに美容師や工場関係の方、ようするに前かがみや中腰姿勢でいる事が多い方は、背中が前方に丸まっている時間が長くなりがちです。
そして、この姿勢で長時間いると、この状態で筋肉の拘縮が起きやすくなります。
そうなると腰の部分のS時アーチが失われ、ストレートになりやすくなってしまいます。
人間の背骨はS時カーブを描いているのが基本であり、このS時カーブの曲がりがサスペンションのように動いていろいろな外部からの力に対して対処しています。
そして前かがみでいると、特に腰の反りの部分のカーブがまっすぐになりやすくなってしまいます。
で、それぞれ対処方法なのですが、実はこれは二つとも実は同じだったりします。
ようするに、「適度な時間に体勢を変えて伸ばして上げる」ことが一番の対処です。
あんなストレッチやこんな運動して下さいといっても、そもそも仕事中です。
なかなか厳しいですよね(^^;
なので、ちょっと立ち上がって伸びをするとか、作業の途中にちょっと身体を反らす等していただく程度ならなんとか出来ると思います。
この「頻度」を上げていただく事がとても大事になります。
筋肉の拘縮はこまめな体勢変換と簡単なストレッチをまめに行うのが一番の対処になります。
そして、仕事以外の時に、
- 体幹をしっかり鍛えていただき、筋肉のコルセットを作っていただく、
- ストレッチを入念にしっかりと行い、その筋肉を柔軟性のあるものに仕上げておく
事の2点がとても大事になります!
「しびれ」に関して
ここで腰痛に伴う「しびれ」に関してお話ししたいと思います。
腰痛にお悩みの方には、実は脚の「しびれ」を感じている方も少なく無いと思います。
しかし、しびれには2種類あるというのをご存知でしょうか?
- 一つは血液循環が滞って起こるしびれです。
- 一つは神経が圧迫されて起こるしびれです。
血液系の痺れとは、要するに正座を長時間した後の脚のしびれが代表的でする
長時間体重が足にがかかり、その場所の血液の流れが滞ることにより起こるしびれです。
このしびれは特に心配するような事ではなく、ある一定時間すぎると血流が回復されしびれも収まります。
問題は神経系のしびれです。
これは、なんらかの原因で神経が圧迫される事により起きます。
このしびれは神経が常に圧迫されていたり、どこかの神経が傷つけられているために起こるしびれなので、その原因を取り除かないと収まる事はありません。
また、神経系のしびれにもいくつか種類があります。
椎間板ヘルニアのように椎間板が後ろに飛び出して直接神経を圧迫する脊髄系のしびれや、末梢の神経自体が締め付けられて起こる末梢系のしびれもあります。
でですね、これの対処策なのですが・・・・・
まず最初のステップは専門の医師にご相談頂くというのが一番の近道かつ安全な対処になります。
これは、下手に素人判断で運動療法で治そうとするとかえって悪くしてしまうケースが考えられるからです。
僕がお客様に良く使う台詞の一つに「運動は万能ではない」という台詞があります。
運動すればどんな痛みもなんとなく治りそうというイメージをもたれる方も多いと思いますが、そういう考えは実はあまり良くありません。
とくにしびれを伴う腰痛の方は必ず専門の医師に見てもらうようにして下さい!
これからご紹介するエクササイズ群に関してはある程度どんな腰痛にも対応できるものばかりですが「痺れ」がある場合は安易に行わないように気をつけて下さい!