皆さんこんにちは
パーソナルトレーナーの野上です
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今日は左右の胸の筋力の差と言うテーマで色々とご紹介していきたいと思います。
筋肉 左右差 ひどい?
まずは具体的な質疑応答を紹介していこうと思います。


そのまま継続していれば自然と左右同じようになりますよ。)
というものでした(^^)
まあ、そっけない答えといえばそれまでですが、割と深く考えて答えています(^^)
この質問、実はジム内でも、年に数回いただきますが大抵の場合、このように答えています。
まず何故「そのままでいいのか?」ということですが、これは「筋肉の量あたりの負荷のかかり方」に着目してみればわかります。
胸筋 左右差!なぜ、左右同時に負荷をかけると左右差が修正されるのか?
バーベルのベンチプレスで100Kgを持ち上げているとします。
片腕左右それぞれ50kgの重量を支えられるパワーや筋肉の量があれば全く問題ないのですが・・・・・
大抵の方は左右の腕や胸の筋肉の量には多かれ少なかれ差はあるものです。
例えばこの方の場合「左」が強いということなので、左腕は55kgを支えられるパワーや筋肉の量があったとします。
片や右腕は、45kgの重さを支えるパワーや筋肉の量があったとしましょう。
(あくまでわかりやすくする例えです(^^; )
合わせて100kgを挙上しているにしても、バーベルは右に傾いていたりすることが考えられますよね?
フリーウェイトトレーニングを指導すると、初心者の方はこういう方かなり多いです。
しかしある程度の期間が経ってくると大抵の方はバーが傾いたりすることはほとんどなくなっていきます。
なぜかというと「オーバーロードの原則」(過負荷の原則)が働いているからです。
これは「筋肉は負荷をかけると強くなる」といういわば当たり前の原則なのですが・・・・
例えば、この場合、左腕(胸)は、55kg支えられる筋肉の量に対して、100kgの負荷の半分・・・つまり50kgの負荷を与えているとします。
右腕は45kgしか支えられないのにやはり50kgの負荷がかかっていることになります。
(厳密にはもちろん違いますがあくまでわかり易さ優先で(^^) )
どちらの腕(胸)の方が強い負荷がかかっているでしょうか?
・・・右ですよね?
右腕(胸)の方がきついですよね?
つまり右腕(胸)の方が「筋肉の量に対しての負荷の強さ」は、相対的にかなり強い負荷がかかっているといえます。
そうするとどうなるのかというと「右腕の方により強いオーバーロード(過負荷)がかかっているので「より速く強くなる(筋肉の量が増える)」ということになります。
するとやがて左右差が無くなり、左右の差は徐々に縮まっていくという寸法になるわけです。
じゃあ、右だけトレーニングすれば? なんて声が聞こえてきそうですが、それは運動の原則である全面性の原則から外れてしまい、あまりお勧めできません。
だって、バランス悪そうなトレーニングじゃないですか(^^;片方だけなんて・・・
実際長年フリーウェイトトレーニングしている方や、ボデイピルダーの方で極端に左右の胸の筋肉に差が出ている人なんていません。
そしてそれらの方は特に左右の差を均等にするために何か特別なこと・・・・
例えば左右の重さを別々にしてトレーニングするということはまずありません!
最初は多少バランスが悪くても自然と左右均一になっていくことを、長年のトレーニング経験ですでに身体が知っているからなんですね(^^)
なので、この場合「そのままトレーニングしていけばやがて左右同じになる」という答えをさせていただいたわけです。
筋肉の左右差を気にする方わりといらっしゃいますが、そういう方ほどトレーニング歴が浅かったりするものです。
そのままトレーニングを続けていけばやがて左右同じくらいになります!
ぜひご安心ください(^^)
別の質疑応答もご紹介してみましょう!

ベンチプレスによる胸筋の筋肉量的筋力的の左右差について、いつも高重量のベンチプレスをしていて右手側の上がりが遅いのです(斜めになって押し上げるような形)
先日のブログに、ベンチプレスを熟していくうちに筋肉量的左右差は減っていくというお話でしたので気にせずやっていたのですが、明らかに右胸の方が小さいです。
色々考えてみたのですが、ボトム位置から押し上げる時に、潰れそうになって踏ん張ると右側は三角筋を優勢的に使って上げてしまう癖があるようです。
その癖はベンチプレスのフォームは改善するとして、同時に右胸の筋肉量及び筋力を増やしていきたいと考えているのですが、今のベンチプレスと並行してできるいいトレーニングはありますでしょうか?
返信の程宜しくお願い致します。


右胸だけに効かせやすい種目を入れるものだと思っていました

あまり片方だけやらない方がいいですよ(^^))



というものでした(^^)
やはりこのように左右の筋肉の差に悩んでいる方は、意外とたくさんいらっしゃいます。
先ほど述べたように僕の一般的な答えは「ある程度トレーニングを継続していくと、自然と同じになりますよ」と答えています。
ただやはり左右の筋肉の差はどうしてもありますよね。
マシンや腕立てでトレーニングしている人は感じづらいですが、バーベルでのペンチプレスを追い込んでいくと、最後にどうしても左が上がらないとかが顕著に出てきます。
また鏡で自分の体を見ると「片方の胸だけでかくね?」みたいなこともよくあります。
僕は、まず最初の質問に対しては「トレーニングを続けていけばそのうち左右同じようになりますから安心してください」と答えています。
筋トレを継続していけば、自然と左右の差は無くなっていくのが普通です。
しかしこのケースですが、それでも気になる・・・ということで、さらにその原因が肩や三頭筋にあるということです。
ちなみにベンチプレスで使われる筋肉は「胸」だけでなく「肩」と「上腕三頭筋」も同時に鍛えていく種目です。
トレーニングの最中に胸よりも「肩」の方により効いてしまう癖がある・・・・
これも実はよくあることなんです。
そのため「胸」に対して刺激が少なくなるのであれば・・・
上腕三頭筋と肩をあまり使わない種目にスイッチして、胸だけに主に負荷をかけることが大事です。
フライ系の種目は、ダンベルフライでもマシンでのフライでも上腕三頭筋はほぼ使わないですし、肩に関してもベンチプレスに比べれば遥かにかかる負荷は少なくなるのです。
主に胸にだけトレーニングの刺激が入っていたら・・そして左右同じ重量をかけていたら・・・
先に記したように「弱い方の筋肉により強い負荷がかかる」はずなので、この場合、弱い右の胸の方が、より速く強く大きくなるはずです。
つまり、左右差は自然となくなっていくはずなんです。
胸の大きなが左右違う・・・とお悩みの方は、よろしければご参考にしてください(^^)
ではでは!!
関連YouTube動画 ベンチプレスが傾いちゃう方へ!! 筋力の左右差!! 「両側性欠損」について色々とお話しします。
関連記事 【解説】ベンチプレスのフォームの基本!NSCAとJATIを総チェック!
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