燃焼ゾーンと消費カロリーの関係について
皆さんこんにちは
パーソナルトレーナーの野上です
今日は脂肪の燃焼ゾーンと消費カロリーの関係についてというテーマでお届けしたいと思います。
脂肪燃焼ゾーン・・・・・何やら響きがいいですよね(^^)
運動をするときにエネルギーとして使われるものは、基本的に「炭水化物」と「脂肪」になります。
この二つを主なエネルギーとして身体は動きます。
そして脂肪の燃焼の「割合が多い」と、これを脂肪燃焼しているとか「脂肪燃焼ゾーンで運動している」とか言われることがあります。
これですね・・・
ちょっと勘違いされている方が多いと思われるので、その点を色々と今日はお話ししたいと思います。
まず、脂肪の燃焼を語るときに外せないのが有酸素運動です。
そして脂肪燃焼ゾーン・・・つまり、「脂肪が燃えている」というのを考える上でとても大切な考え方に、
- 脂肪の燃えている割合
- 脂肪が燃えている量
の二つがあります。
なんか似たように感じるんだけど・・・
という方もいらっしゃると思うのですが・・・これ全然違うんです。
最も大切なのは・・・
最も大切なのは「脂肪の燃えた量」です。
「脂肪の燃えている割合」というのは、実はあまり重要ではありません。
なんか「今脂肪が燃えている割合高いですよ」なんてインストラクターに言われると「おっ、頑張ろう」と思う方も多いと思いますが(^^;
脂肪を燃やすのには「軽い運動」というものがよく推奨されます。
エネルギーの使われる割合でお話をすると、軽い散歩程度だと脂肪が燃える「割合」は85%ほど炭水化物は15%ほどです。
これが、歩く速度がどんどん速くなっていくと、どんどん「炭水化物の使われる割合が高く」なって行きます。
この1点だけ取ると、「低強度の運動を長く行う方がいい!」・・・・
なんてことになりますよね(^^;
ではこの散歩とジョギングを比較して計算してみましょう!
例えばですが、ジョギングの脂肪の燃える割合と炭水化物の使われる割合が50%対50% まで炭水化物の燃える割合が上がったとして計算してみます。
体重50Kgの人が1時間散歩をすると消費カロリーは150kcalほどになります。
この85%が脂肪で使われるとしたら、脂肪は1g7.2kcalとなりますので、
(150×0.85)÷7.2で、脂肪の燃えた量が算出できます。
この場合、脂肪の燃えた「量」は「約17g」となります。
続いて走った場合ですが、同じ体重の方が1時間走った場合、消費カロリーはこの場合約400Kcalとなります。
この半分が脂肪で燃えているとした場合、脂肪が燃えた「量」を計算すると・・・
(400×0.5)÷7.2で脂肪の燃えた量が計算できるので・・・
この場合、脂肪が燃えた量は「約27g」となります。
はい・・・・約1.6倍もの差が生じるのです。
これを10日間繰り返せば、両者に100gの差が開きます。
3ヶ月繰り返せば、約1kgの脂肪の差が両者に生まれることになります。
お分かりでしょうか?
脂肪の燃えている割合が高い運動(ウォーキング)をしているにも関わらず、脂肪の燃えている割合の低い運動(ジョギング)をしている方が速く痩せていく結果になるんです。
運動強度が高くなると、確かに脂肪が燃える「割合」は低くなっていきます。
しかしそれを凌駕する「消費カロリーの増大」の方がはるかに重要なのです。
ただし体力が低い方は、高い運動強度のトレーニングをいきなり始めるのはオススメではありません。
この辺のバランスが、とてももどかしいというか、難しいというか・・・・
これは「さじ加減」が大事です。
ぜひダイエットを頑張りたいという方は色々と書きましたがよろしければご参考にして下さい(^^)
ではでは!!