皆さんこんにちは!
パーソナルトレーナーの野上です
今日は「野球の投球フォームと、「軸」の使い方について」というテーマでお届けしたいと思います。
「野球の投球フォームと、「軸」の使い方について」
うちのクラブのお客様でも、大学生くらいの方が「野球のためのウェイトトレーニング」をしているメンバーさん、結構います(^^)
そういうお客様の中には、当然「野球のためのウェイトトレーニングはどうすればいいですか?」と聞かれることが多いです。
SNSでも比較的野球に関する質問は多いですね(^^)
メンバーの方は直接観れるので、骨盤を回すために必要なトレーニングや筋トレ、プライオメトッリクトレーニング、爆発的エクササイズなどを、そのひとのトレーニングレベルに合わせて細かく指導いたしています。
SNSでは、一般的なアドバイスしかできないですが(^^;
野球はその競技人口の多さと、伝統でやっている人が多い割に未だに非化学的トレーニングが横行している種目であるとも言えます(^^;
そんなな中・・・「軸」について・・・
いやあ・・・書くと色々いう人出てきそうですが書きますね(^^;
まず、今ではすっかり落ち目になってしまった「松坂投手」と、メジャーリーグを代表するレジェンド投手、ランディジョンソン投手の投球フォームをコンピューターグラフィックで比較した図から観ましょう(^^)
ちなみに野球に詳しい方ならすぐにわかると思いますが、これは両投手の全盛時に近い時のフォームです。
松坂投手・・・・完全に「中心軸」で投げています(^^;
それに対して、ランディジョンソン投手は完全に「2軸」で投げています。
一見すると、松坂投手のフォームは非常に美しく感じると思います。
まさに「日本の投手の投球フォーム」の代表です。
古い野球感を持っている方は、このフォームを持って「日本の投手は、足腰を使って投げている」とか「体の小さい日本人は全身を使って投げている」と評します。
確かに全身を使ってダイナミックに見えます(^^)
アメリカの投手は「上半身で投げている」とか「日本人より腕や肩が強いので、腕で投げるようになり、肩や肘を壊しやすい」といいます。
これ・・・・完全に勘違いなんです・・・本当に・・・
軸を中心に置くと、どうなるのか?
これは・・・回転のスピードに関してだけで言えば「速く」なります。
からだの中心を軸にするので「軸」から、投げる肩や持っているボールまでの「距離」が短くなるからです。
ランディジョンソン投手のように、踏み込んだ足の股関節と肩甲骨を結んだライを軸に、左肩を前に出していくように身体を使うと、軸から肩、持っているボールまでの距離は長くなります。
軸から距離が長いということは、それだけ、回転させようとするときに距離が長い分、色々抵抗がかかるので、回転速度のみで考えれば不利になります。
でもですね・・・この1点だけなんですよね・・・有利なのは・・・回転速度だけ・・
どちらが有利か?
ポイントはボールのリリースの時の先端の速度であったり、そのときにどれだけ「力を乗せられるか」です。
簡単にいうと・・・30cmの棒と60cmの棒を振った際どっちが「回転は」速いか?
これは短い30cmの棒の方が振り回しやすいですよね(^^)
でも先端のスピードは・・・棒が長い分60cmのの方が速いはずです。
これと同じことです。
また中心軸の場合、前後への移動距離が短いので「ボールに体重が乗りにくい」のです。
前足側の股関節を軸に身体を回すと前後方向の身体の動きも大きいのでグッとボールに体重(力)が乗りやすいのです。
これはコンピューターグラフィックの両投手のリリースポイントの違いを見ればそれは明らかです。
ランディジョンソン選手の方がはるかに前方でリリースしています。
(左投手なので)右股関節を中心に左サイドを大きく前に回しているから当然と言えば当然です。
リリースポイントが前になればなるだけ打者との距離は縮まるので、当然投手に有利になります!