皆さんこんにちは!
パーソナルトレーナーの野上です
今日は「サイレントキラー!睡眠時無呼吸症候群」というテーマでお届けしたいと思います。
疲労と睡眠は切っても切れません!
質の良い睡眠は疲労回復のためには欠かせないものといえるでしょう!
そしてもう一つ疲労回復にとても大切な役割を与えているのは「血流」です。
血は全身を駆け巡って様々なものを運んでいます。
その一つである最も生命維持のために必要な「酸素」ももちろん血に乗って全身を駆け巡っています!
ところが最近「睡眠時無呼吸症候群」という言葉を耳にしたことのある方も多いと思います。
これは睡眠中に呼吸が止まったり、止まりかけたりする症状です。
仰向けに寝たときに気道が喉の筋肉や舌に圧迫されて狭くなったり完全にふさがったりして起こる症状です。
これを一晩中続けると眠っているつもりでも、実際は寝ていないような状態になり、疲れが取れないのです。
この病気になると、
- 睡眠の質は落ちる
- 疲労回復真っ最中の睡眠時に酸素は運ばれにくくなる
のダブルパンチで身体にダメージを蓄積させるものだといえます。
いびきがひどかったり、日中耐え難い眠気を感じる方はこの症状を疑った方がいいかもしれません。
睡眠時無呼吸症候群
前述したとおりこれは、寝ている最中に「呼吸が止まる」という症状です。
睡眠は日中の疲労を癒す大事な時間ですが、睡眠時無呼吸症候群だとまず「睡眠の質」が落ちてしまうことが問題です。
睡眠には5段階のステージがありますが、特に回復のためのキーポイントとなる「深い眠り」ステージ3〜4にあたるノンレム睡眠が減り色々なパフォーマンスが落ちることが示唆されています。
また睡眠時無呼吸症候群だと、睡眠中は「低酸素」の状態が続きます。
血液の中で酸素と結合するヘモグロビンの割合を「血中酸素飽和度」と言います。
通常「血中酸素飽和度」は、98%以上となります。
これが・・・・・
睡眠時無呼吸症候群だとなんと60〜70%まで低下してしまうそうです。
これは酸素ボンベなしで常にエベレストの頂上くらいで生活していると思ってもらえれば、その低酸素ぶりがわかると思います。
・・・・怖っ!・・・・・
睡眠中は副交感神経というものが優位になり、体はリラックスモードになります。
すると血管が緩んで血圧は下がるのが普通です。
しかし「血中酸素飽和度」が低く低酸素状態が続くと、交感神経が優位となりカテコールアミンというホルモンをだします。
その作用で血管を収縮させ、睡眠中は下がっているはずの血圧が上がることになります。
また血糖値を下げるインスリンの働きを邪魔して血糖値も上がりやすくなります。
すると動脈硬化がが進み、心臓病や脳卒中の危険度が高くなるのです。
実際1時間あたりの睡眠時の無呼吸の回数が20回以上のグループと、20回未満のグループを比較した場合の累積生存率を研究した例があります。
20回以上呼吸が止まるグループを何も治療しないで放置した場合、心臓病などの合併症で亡くなる方は年々増えてきて、8年後の生存率はなんと約63%まで下がったそうです。
んー、まさにサイレントキラー!!
また内臓脂肪の多い方は、高血圧、高血糖、脂質異常症などの動脈硬化を進める潜在的な資質をすでに持っています。
そして太り気味の方が、喉の気道を塞ぎやすくなります。
つまり内臓脂肪が多く太り気味の方が、さらに睡眠時無呼吸症候群になっていると非常に死亡率が高くなると言えます。