パワーウェイトレシオ
皆さんこんにちは
パーソナルトレーナーの野上です
今日はまず皆様とのやりとりをくわしくご紹介させていただきたいと思います
今日ご紹介するのはこのようなやり取りです。

トレーニングをする際に迷うのが高くジャンプするためには、体脂肪率やBMI的にどこまで筋肉を増やして重くしても垂直跳びの高さを上げることができるのか?ということです。
またトレーニングと有酸素運動について筋トレをするときは有酸素運動をするなと言うような情報もあって、筋トレ時の有酸素運動について行うべきか迷っております。よろしければ、教えてくださいませんか?

何かのスポーツのため、脂肪を減らしつつシェイプした身体を目指すならやった方が良いです。
ただひたすら筋肉をでかくしたい(脂肪もついていても良い)のならやらない方がお勧めだったりします(^^)

懸垂なので体重はあまり重くても良くなさそうなのでやはり有酸素運動は必要ですね!


またよろしくお願いしますm(__)m
というものです。
筋肉は増やせば増やすほどジャンプ力は高まるのか?
筋肉は増やせば増やすほどジャンプ力は高まるのか?と言うことなのですが・・・
まず、基本は「筋肉はあればあるほど良い」と思っていただいて良いと思います(^^)
しかし、ここで大切なポイントがあります。
それは「パワーウェイトレシオ」です。
パワーウェイトレシオとは
この言葉自体は、おそらくフィットネスの世界ではあまり使われることはないと思います
この言葉は、車やバイクの・・特にスピードを競うレースの世界で使われることが多いです(^^)
主に車やバイクの性能を表すときに使われる数値なのですが、どう言う数値かと言うと、「パワーに対しての重量」を数値化したものです。
要するに「パワーに対しての体重の割合」とでも言えばわかりやすのではないでしょうか?
例えば、100馬力の力があるエンジンがあったとします。
車重が500kgと車と1000kgの車にこのエンジンを乗せた場合どうなるのか?
ちょっと意外に思われるかもしれませんが「最高速度」と言うのは、実はそんな変わらなかったりするんです。
重量がたとえ倍になったとしても、最高速度が半分になってしまうなんて言うことはありません。
厳密には色々な要素が入ってきますが、皆さんが想像されるより最高速度の差はおそらくびっくりするくらい少ないでしょう。
しかし「加速」となると、これはもうはっきりと違うものです。
下手すればまさに同じ距離、もしくは速度に達するまで「2倍」の時間を要してしまうかもしれないですし、それ以上の差が開いても不思議ではありません。
パワーウェィトレシオは「加速度」に対して非常に影響を与える数値なのです。
ジャンプに必要なもの
ジャンプに必要なのは、身体という重量物を素早く上方に加速させる「加速度」が最も物を言います。
ジャンプの高さは速度の二乗に比例します!
これはジャンプする時の離地速度が10%早くなると、ジャンプの高さは21%増えることになります。
つまり「筋力」に対しての「体重」がどれくらいあるのか?は、ジャンプ力を語る上ではとても大切になります。
そしてここでポイントなのは「体重」です。
脂肪で重くなって「体重」増えたならジャンプ力が低下するのは誰にでもわかることだと思います。
しかしもしこれが仮に「筋肉」で重くなったらジャンプ力は低下するのか?です。
僕は個人的にですが、その点はあまり気にしなくていいと思っています。
筋肉がめちゃくちゃたくさんあるボディビルダーのような身体だと、さすがに高くジャンプできるイメージはわかないかもしれませんが(^^;
しかしそのめっちゃ筋肉もりもりの身体に「脂肪がない」のであれば、高くジャンプてできるポテンシャルは非常に高いと言えるでしょう。
もちろん、「筋肉だけ」では高くジャンプすることはできません。
その筋肉を「バネ」のように使えるようにする「プライオメトリックトレーニング」と言われる各種ジャンプ系トレーニングを行っていく必要はあります。
しかし、そういうトレーニングを併用できるのであれば「筋肉あればあったほうがいい」と僕は思っています。
たとえそれが「筋肉で重くなってしまっても」です。
その「重さ」は車で言えば「エンジンだけが大きく重い」状態だと思いますが、そのエンジンがそれ相応に高いパワーを発揮できるのでれば「そういう重さはあり」だと思います。