メタボの基準
皆さんこんにちは
パーソナルトレーナーの野上です
今日は、ダイエットにおけるすこし基本的なことをご紹介しようと思います。
題して「メタボの基準」というテーマでお届けしたいと思います。
メタボ・・・・・もはや聞いたことのないと言う方は少ないでしょう。
テレビのCMでも「メタボ対策」みたいな形で特保のCMだったり、サプリのCMが流れていることも珍しくありません。
しかし、こと、このメタボ・・・・
正式名称メタボリックシンドロームですが、どう言う状態になったらメタボなのか?
そもそもメタボってなんなのか?
メタボになったらどうなるのか?
と聞かれて、すべて正確に答えられる方って、多分少ないのではないでしょうか?
そこで今日は、ちょっと「メタボの基準」について、色々と書いていきたいと思います。
「BMI」
まず、健康診断などでも一つの目安とされている「BMI」からです。
正式名称「ボティ・マス・インデックス」でございます。
もう僕のような職業では避けたくても避けられない指標です。
まあ、簡単に言うと「身長から見た肥満の具合」とでもいいましょうか・・・・
その身長に対してその体重は適正なのか痩せているのか?、太っているのか?という物差しとなるものです。
昔よく言いませんでしたか? 適正体重は身長マイナス100とか110がいいとか悪いとか・・・
これをめっちゃ追求して世界スタンダートな指標にしたものです!
この数値の出し方は
- 「体重÷(身長×身長)」
です!
これが、僕らでもたまに「あれ、身長÷(体重×体重)だったっけ?」とよく一瞬間違えるくらい覚えずらいんですよね(^^;(同業の方苦笑いしてる人絶対いると思う!)
しかもこのように(身長×身長)って書かれることが多いですし、それ自体は間違っていないのですが、これ実は「メートル」で見なきゃいけないんです。
どういうことかというと、身長170cmの方でしたら(普通はこうやって身長はセンチで表す)、1.7mで見ます。
つまり(身長×身長)っていうのは1.7×1.7というように計算するんです。
ここがめんどくさいというか分かりにくさの原因ポイントだったりします。
つまり身長170cm、体重65kg、だったら、65÷(1.7×1.7)で計算し、約22.5となります(^^)
この出た数字をどう見るかなのです。
基準は
- 18.5未満で痩せている、
- 18.5~25 標準
- 25以上肥満
と「一応」なっています。
BMIのあれこれ
なぜ「一応」なのかというと、ある意味であまりにもアバウトな測定法であると言えるからです。
例えば筋肉が多くて体重が多いという方もたくさんいらっしゃいます。
そういう方はこのBMI法で肥満度を測ると、ほぼ間違いなく「肥満」と判定されますね(^^;
たとえ体脂肪率が1%台だったとしても、単純に身長と体重「だけ」で判断されてしまいますので、これはもうしかたありません。
また、世界スタンダードと言いましたが、それは算出法の話で、この基準値自体は諸外国からすると「日本人はなぜそれで肥満なのか?」と疑問の声が上がることも少なくありません。
まあ、この辺は「日本の国の特有さを反映させた」といったところだとは思います。
なぜなら外国人と日本人では骨格や体質(あまり太っていなくても成人病を発症しやすい)に大きく違いがあるので、基準となる数字が変わってくるのもわからなくもないですが・・・・
ちなみにこの数字が概ね22くらいが一番長生きするというデータがあるそうです。
ただし、これもあくまで「そういう傾向がある」くらいに捉えてたほうがいいと思います。
当然その範囲から外れている方でも長生きしている方はたくさんいらっしゃいますし、逆にその数字のど真ん中の方でも成人病にかかる方が0なのかといえば決してそんなことはありません。
何千人もの数(何万人?)のデータをとってでている数字ではあるので、「一般的な方」にはある程度通用する数字ではあります。
ダイエットのデータとしては、他の数字と併せて複合的に見ていくことがとても大事です。
内臓脂肪
まず、そもそもメタボとはどのような症状を指すのか?です。
これは、内臓の周りについている「内臓脂肪」が多い形の肥満のタイプの方を指してこう言います。
皮下脂肪ではなく、なぜ内臓脂肪なのかと言うと・・
内臓脂肪が多い肥満のタイプは、皮下脂肪が多い肥満のタイプに対して心筋梗塞や脳梗塞のリスクが飛躍的に高まるのです。
つまり危険な肥満のタイプということで、このように言われています。
そしてじゃあ、どれくらい危ないの?
なんて思わないですか?
この研究はとても有名な研究で、僕も幾つものセミナーでこの話は聞いたことがあります。
北海道の北見市で行われた男性808人を5年間にわたって追跡調査した研究で、健康診断の際にメタボリックと判断された方の5年後の心疾患系の症例に見舞われた人は、メタボでない人に比べてなんと約2倍の確率で引き起こったそうです。
・・・んー怖い・・・・(^^;
俺メタボかな・・・なんて気持ちにちょっとなったのではないでしょうか?
でも、太っているって、外側の脂肪のことだから、皮下脂肪だよね?
内臓の周りにある脂肪なんてどうやって調べるの?と思われると思います。
本来はCTで測るといいのですが、あまり一般的ではないと思います。
ここではやはり「体組成測定器」の出番になるでしょう。
体組成測定器では必ず内臓脂肪を測ることができます。
そして大抵の体組成測定器はレベルで表記されて、これ以上だと内臓脂肪が多いですよ・・・と表示されるので、それを基準にするのが一般的です。
また、体組成測定器がない場合は、一般的ににウエストをメジャーで測定して、
- 男性で85cm以上、
- 女性で90cm以上
だと、内臓脂肪が適正値より多いと判断されます。
さらに心疾患系の病気を起こすリスクが心配でしたら、健康診断の血液検査の各数字にも気をつけなければいけません。
具体的には中性脂肪(トリグリセライド)の数字が150mg/dl以上だと赤信号です!
HDL
これは善玉コレステールといわれるものでこれは多い方が良いコレステロールなのです。
これは40mg/dl以上ないといけません。
40以下の数字の方は、気をつけるようにしまょう!
(何を隠そう実は僕は、低HDL症なんですよね(^^; )
そして、血糖値も大事です。
空腹時血糖値が110mg/dl以上だと、これもダメです!
血圧
通常時で、高いほうが血圧が130mmHg以上、低い方の血圧が85mmHg以上ではダメです。
これらの項目が二つ当てはまると、完全に「メタボリック症候群」と判断されます。
これらがひとつだけ引っかかっている場合と、これらの項目が複数引っかかっている場合では、リスクが何倍も違ってきてしまうのです