みなさんこんばんは!
パーソナルトレーナーオの野上です
今日は「呼吸と姿勢と体幹と」というテーマでお届けしようと思います。
体幹トレーニングが大切だということを言われて久しいですが、体幹トレーニングの目的もいろいろとあると思います。
特にボディメイク・・・つまりかっこいい身体づくりを目指している人にとっては「シックスパック」に割れた腹筋は永遠の憧れでしょう(^^)
その割れた腹筋を目指すためにも、体幹トレーニングはとても重要になってまいります。
女性の方が体幹トレーニングを行う場合の目的は、やはりスタイルづくりだと思います。
最近はモデルさんやアイドルでも割れた腹筋を披露する・・・・
なんてシーンが珍しくなくなりましたが(^^;
そこまででなくてもやはりスタイルづくりのために体幹トレーニングは欠かせないものとなっていると思います。
そして、その「スタイルづくり」に大きな役割を果たすもう一つの側面があります。
それが・・・「姿勢」です!
僕がよくお客様に「いくら痩せても、姿勢が悪かったら綺麗には見れない」と言います。
その「綺麗な姿勢」を作る上でも体幹トレーニングは、やはり大切な要素になってきます。
そしてこの「体幹」と「姿勢」・・・さらに「呼吸」とは、密接な関係があります。
今日は、まず呼吸に関することをいろいろとお話しし、それが姿勢と体幹トレーニングとどう関係していくのか?を書いていこうと思います。
「呼吸筋」について
まず、皆さん「呼吸筋」ってあるの知っていますか?
初めて聞く・・・なんて方も多いと思いますが(^^;
これは呼吸に使われる必要な筋肉のことです。
息を吐く時に使われる筋肉を「呼息筋」
息を吸う時に使われる筋肉を「吸息筋」といいます。
普段無意識で行っている呼吸も紐解いていくと色々な筋肉が関わっています。
肺活量を測ったことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、あれは思いっきり息を目一杯吹きかけた時の量を測ります!
でも普段の呼吸はあんなことはしないですよね(^^;
肺活量測ると何千CCという方でも、実は一回の呼吸の量は約500mlくらい・・・
つまりペットボトル1本くらいなんです。
「死腔」について
そして、このうち150mlは「死腔」という気道のデッドスペースに留まり、酸素と二酸化炭素のガス交換とは関係がなくなります。
つまり普通の呼吸の量は350ml・・・・意外と少ないですよね(^^)
そして、ここにちょっと問題が・・・・
この「死腔」に入る空気の量って「変化がない」んです!
つまり、空気の入ってくる量が少なくなってしまっても、この「死腔」に入る空気量は同じ・・・
言い方を変えれば入ってくる空気の量が減っても「死腔」に入る空気の量は保たれるとも言えます。
普段は500mlの空気を吸って、150ml「死腔」に入るので、差し引き350mlの空気が色々と変換されるのですが・・・
仮に150ml入ってくる空気の量が減って、350mlの空気が体内に入ったとしても、そのうちしっかり150mlは「死腔」に入ってしまうので・・・
いきなり、この場合200mlの空気しか体内に入らなくなります。
するとですね・・・・ガス交換の効率が悪くなり、体内の二酸化炭素の量が上がります!
すると「脳」が「もっと呼吸せんかい!!」と呼吸筋に指令をだし・・・
呼吸筋に負荷がかかる上に、さらにそこに姿勢が悪いと呼吸にがうまく活躍せず・・・
だんだん悪いストーリーが見えてきますね(^^;
なぜ、空気が入って来ないなんて状況に陥るのか?
これはやはり、「姿勢」と関わってきます。
「腹式呼吸が大事!」とは言われるものの、人間は通常の呼吸は「胸式呼吸」となります。
この胸式呼吸は、肋骨の外側と内側にある「外肋間筋」と「内肋間筋」という筋肉の働きがとても大事になって来ます。
これは肋骨と肋骨の間に走っている筋肉で、肋骨を広げたり収縮させたりする筋肉です。
姿勢が悪い・・・というのは通常「猫背」を指します。
猫背でいるということは肋骨は当然丸まっているわけです。
すると、この「外肋間筋」と「内肋間筋」の間も狭くなっている状態と言えますね(^^;
筋肉というのは「ゴム」と同じ性質を持っています。
つまり、ある程度のパワーを発揮させるためには、筋肉をある程度延ばした状態の方が、力を出しやすいのです。
しかし、猫背でこの肋間筋が狭まっていれば、十分に胸郭を延ばしたり縮めたりすることができなくなり、結果、呼吸の量も自然と少なくなっていくという寸法になります。
また、別の意味でも筋肉とゴムは似たような性質を持っています。
つまり、長い時間同じ状態を保っていると、その長さで「固まってしまう」ということです。
ゴムも伸ばしっぱなしにしていたら、緩んでしまいますし、逆にずっと収縮しっぱなしだとやがて硬くなってしまいますよね(^^;
デスクワークやスマホを長時間使って、肋骨を丸めた状態を長い時間行なっていると、やがて筋肉はその状態で固まってしまいます。
すると、やはり適切な肋間筋の収縮が行いづらくなってしまうのです。
死腔に入る空気の量が同じなので、呼吸の量が少なくなると、体内に取り入れられる空気の量はとても少なくなっていきます。
肋間筋の長さをある程度保つ、さらに肋間筋の拘縮を防ぐためにも、良い姿勢を保って、新鮮な空気を取り入れることはとても大事なことです。
普段から猫背な方やデスクワークなどを長時間行っている方は、まず身体を反らすストレッチで肋間筋をグッと伸ばしてリフレッシュさせるところから始めることをオススメします(^^)