エクササイズを考えるにあたって
またこういったご質問を頂いた場合、有酸素運動について質問をされたら「いいですよ、ぜひご継続して下さいね」と答えます。
腹筋などの筋トレ系のご質問なら「それに有酸素運動をプラスして下さい」とアドバイスするようにしています。
そしていまやっている運動が「筋トレ」なのか「有酸素運動」なのかについては、その運動が5分以上継続して実施できるか?くらいの判断基準でいいと思います。
腹筋5分以上継続してできないですよね(^^;
まず5分以上継続して行なえる運動に関しては有酸素運動と思っていただいていいと思います。
なぜそのように答えているかと言うと「この運動をすれば必ず瘦せる！」という法則みたいなものは存在しないからです。
つまり言い方を変え、さらに極論すれば「どんな運動でもいい」ということになります。
だから、縄跳だろうが踏み台昇降だろうが、なんであろうと(フラフープとかローラースケートとかであろうと)ダイエット的に僕はお勧めをしています。
脂肪が減るには一日の中で口から入った全ての食べ物・飲み物の「摂取カロリーの合計」と、一日24時間の間で使われた「消費カロリーの合計」との間で、「消費カロリーが上まわった時」に脂肪が、そのカロリー収支の差を埋める為に脂肪がなくなって行くものなのです。
この運動をしたから脂肪がなくなり、この運動をしても脂肪が無くならないという直接的な関係と言うのは存在しません。
そしてポイントは「どれ位トータルでの消費カロリーを稼げたのか?」が運動面での最大のポイントになります。
キーポイントは「どんな運動をしたのか?」ではなく「どれ位長く運動ができたか?」の方がはるかに重要です。
例えば踏み台昇降を10分行なったらもうつかれて出来ないけど、ゆっくりとした縄跳なら20分位できる・・ということであれば縄跳の方がダイエットには効果的でしょう。
ただ、もう一つ大事なのは「その運動が自分の生活環境的に導入&継続しやすいのかどうか」という点です。
縄跳よりも(そもそも縄がないとか)自宅に踏み台があり、そちらの方が実施しやすいということであれば、もちろんそちらの方がいいです。
ウォーキングやジョギングは、冬の間は雪に閉ざされてしまう周りが山間部でありそもそもそういうアウトドアのトレーニングができないと言う方は、室内で行なえる筋トレを複数組み合わせたサーキットトレーニングの方が実施&継続しやすいと言えるでしょう。
「使った場所と脂肪が落ちる場所は関係ない」
もう一つ大事なのは「使った場所と脂肪が落ちる場所は関係ない」ことです。
踏み台昇降をしたから、脚の脂肪が落ちる、腹筋をしたからお腹の脂肪が落ちる・・・・なんて事はありません。
脂肪は血の中の糖質が少なくなった時に、グルカゴンというホルモンが分泌され全身の血管の周りにある脂肪から少しずつ脂肪を落として、血の中に溶けて肝臓に運ばれて「燃焼」されていきます
なので、どこか特定の場所の血管周りの脂肪だけが血の中に溶けていくなんて現象はおきません。
もちろん「その場所を動かしたから、その場所の血管だけ血糖値が下がって、その場所の脂肪が落ちる」なんて事もありません・・・
だって血は心臓の拍動により全身を常に相当なスピードで駆け巡っているわけですから。
ただ、脂肪は「ついていない所」から落ちるのではなく、当然「ついている所」から落ちますのでウエストや脚に脂肪がついていれば当然その脂肪を使います。
したがってどんな運動をしていてもしっかり「どこの脂肪も落ちる」と思って頂いてよろしいと思います・・・・まあ大抵ウエストから落ちますが・・・・
皆さんには、自分のトレーニング環境に応じて、出来そうな事、続きそうな事(好きな事)をチョイスして、出来るだけ時間をかけるようにして身体を動かしていただきたいと思います！
例えば大掃除ダイエット
ちなみに上記の原則はエクササイズに限ったことではありません。
僕は、職業柄「これ1時間やったら何Kcalの消費だなー」なんて、ジム内でも掃除しながら勝手に計算する癖がついてしまっていたりします(^^;
皆さんにもお掃除をしているときの消費カロリーを知っていただくと、年末掃除などの時にも気合いをいれて取り組めるのではないでしょうか?
安静時の消費カロリーを「1」とした場合なんですが、おおむね掃除機を使ったりお風呂掃除、車の洗車などをしていただくと・・・
これは3〜4倍の消費カロリーがあるんです！
ちなみに、家具をいろいろ片したりするのを伴うと5倍〜6倍にもなったりします。
これらは日常的に、かつ長時間身体を動かすものです。上記の原則にバッチリと当てはまります(^^)
皆さんも年末年始などは特に太りやすい時期なので、長い時間お掃除をして年末太りに事前に備えてみてはいかがでしょうか?
よろしければご参考に(^^)
ではでは！