「体幹」でバランスをとる
空中で体勢をかえて素早く動くためには、「体幹」でバランスをとることが必要です。
前のページで述べたように体幹は空中動作でエンジンの役割を果たしますが、同時にバランスを取る役割も担います。
そしてこの場合「モビリティ」と「スタビリティ」の両方の役割が同居するような能力が体幹に求められます。
モビリティとスタビリティとはどういうものかというと、身体のどこかを動かそう(例えば手や足)とするときに、身体のどこかを固定しないと、(例えば体幹)、動かそうとする場所が土台がふらふらしてしまって、うまく動かせない状態になるものです。
「固定筋」ともいわれますが、土台がしっかりしていないとうまくパワーって発揮できないんです。
固定する方の筋肉はスタビリティマッスルといい、動きに直結する筋肉をモビリティマッスルと呼ばれることもあります。
よくインナーマッスルは「固定する筋肉」とか言われることもありますが、実際は一概に言えず、もっと複雑に筋肉は相互連携しているのが普通です。
地面に足がついていれば、下半身全体や体幹を固定して上半身だけでトレーニングするトレーニングの代表として「ベントオーバーローイング」という運動があります。
これを想像していただくと・・・
- 固定筋(スタビリティ) →この場合足と体幹
- 動く筋肉(モビリティ) →この場合広背筋、肩、腕
の関係がわかりやすいのかなと思います。
そしてこの場合「体幹」はスタビリティの役割を果たしますが空中だと話は別です。
どこにも身体を固定させる「足場」のようなものがない・・でもどこかを土台にしないとうまく動けない・・・
ということで体幹が「バランスをとりながら」「動きながら」スタビリティの役割を果たしていると言えます。
そして投球動作のエンジン的な役割は通常「足や骨盤周りの筋肉」なのですが空中だと足で踏ん張ることができません。
そこで、体幹も「動く筋肉」いわゆるモビリティの役割を果たして、投球動作のエンジン的な役割を担いながら動かなければならなくなります。
つまりこの場合は二つの役割を、体幹は同時に果たさなければならないわけです。
通常体幹の「スタビリティ」を鍛えるのには「静的体幹トレーニング」が進められることが多いです。
(プランクなどが代表)
そして体幹の「モビリティ」の役割を果たすためのトレーニングは「動的体幹トレーニング」が担うことが多いです。
(シットアップやツイストシットアップなどが代表)
ジャンプすることの多いスポーツをしている方の体幹トレーニングはこの両方を行うようにしましょう!!
