「脱力」
続いて「脱力」というテーマでお届けしようとと思います。
脱力・・・・深いですね(^^)
実は何も考えていなければ脱力できて早く走れるか?と言われるとこれも少し微妙なところがあるんです
まず、そもそも脱力するとスピードやジャンプ力が上がるのか?ということです。
これは「ケースバイケース」というのが正直なところです。
「脱力」と「スピード・ジャンプ力」の関係を語る時にキーワードとなるのは「共収縮」というワードです。
筋肉には「主動筋」と「拮抗筋」というものがあります。
これが何かと言うと、例えば腕を曲げる動作・・・
トレーニングで言えばアームカールを行なう場合に主に使われるのは「上腕二頭筋」という腕の前側の筋肉です。
この筋肉の収縮により腕が曲がっていきます。
この「主に使われる筋肉」のことを「主動筋」と言います。
それに対して「拮抗筋」というのは、その「主動筋」に対して「真逆の筋肉」の事です。
先程のアームカールでいえば上腕二頭筋の反対側についている、腕の後ろ側についている筋肉「上腕三頭筋」という筋肉がこの場合の「拮抗筋」になります。
これを逆で言うとアームカールの逆の動き・・・つまり腕を「伸ばす」動作のときは、今度は主動筋が上腕三頭筋、拮抗筋は上腕二頭筋になります!
そして「共収縮」とはなにかというと、筋肉に力を入れる時に主動筋には力が入って当然です。
この時に拮抗筋にも力が入ってしまうことを、共に収縮してしまう・・・
つまり「共収縮」という状態になってしまうのです。
こうなると、腕に例えれば、腕を曲げるときに上腕二頭筋も上腕三頭筋もお互いに力が入って引っ張り合ってしまうようになり、腕がスムーズに曲がらない!という状態になってしまいます。
パワーの向上の観点から言うと、主動筋のパワーアップもさることながら「拮抗筋の脱力」も大事なのです。
同じ上腕二頭筋の力をもつ二人がいた場合、上腕三頭筋の脱力が優れている方がアームカールの使用重量が大きくなる事は簡単に想像できると思います。
もちろんこれはスピードアップの観点からも言えます。
力を抜いている方が素早く動けるのは主動筋に力が入りやすいと言うより、拮抗筋に力が入りづらい状況になるため素早く動きやすくなるのです!
理想は主動筋はめっちゃ力が入っているけど、拮抗筋には全く力が入っていないなんていう状況がベストであると言えます。
そんな都合のいい事、可能なの?と思われるかもしれないですが・・・
筋トレ(レジスタンストレーニング)の長期的対応に(長期的に筋トレしているとどうなるのか?という意味)この筋肉の「共収縮は減少する」事が、NSCAのテキストには明記されています。
つまり筋トレの効果は、単に筋肉のパワーをつけるだけでなく、反対側にある筋肉の「脱力」の効果も増長させる効果があるのです。
しかし筋トレの種類でもフリーウェイトトレーニングなどの動的エクササイズでこの「共収縮」が減少されるかどうかはまだ確認されていないようです。
ではどんな筋トレがこの「共収縮」を減少させるかと言うと・・・・・
・・・等尺性エクササイズ・・・・
・・・つまりアイソメトリック運動・・・・
・・・つまり動作はじっとしていても力が入っているような運動・・・・
例えば手のひらを胸の前で合わせて押し合うような筋トレが代表的です(^^)
こういう静的な筋トレエクササイズを続けていくと、この共収縮が低下していくようになるそうです。
なので「脱力」の極意は「アイソメトリック運動にあり」・・・なのかもしれないですね(^^)
なかなか動的なエクササイズはしていてもアイソメトリックトレーニングのような静的エクササイズに計画的に取り組んでいる方は少ないと思います。
いろいろなトレーニングに取り組むのは大事です!
ぜひご自身のスピードアップトレーニングにちょっとアイソメトリックトレーニングを取り入れてみてはいかがでしょうか?
但し重ねて言いますがプレーをしている時はやはり「何も考えていない」くらいがちょうどいいです(^^)
ぜひご参考にして下さい!(^^)
ではでは!
