着地の衝撃の「体幹への力の入り方は指紋と同じ?」
ここでは少し余談ですが・・・んー・・・・・テーマからしてニッチな感じがします(^^;
スポーツのみならず、日常生活において身体は常に色々と動いています。
ただ座ってスマホをいじっているだけでも、割と色々な筋肉を動かしているものです。
こんなシンプルな動作でさえ、腕はスマホを支えその上げている腕により崩れたバランスを体幹は力を入れて支えその体幹を足腰が支えています。
ましてや、歩く、走る、家事をする、仕事で身体を使う、何かスポーツをする・・・・
そんなシーンでは、身体中の筋肉がそれこそ一斉に色々と連携して動くものです。
このときにどうしても出るのが「くせ」です。
そう、動きの「くせ」・・・・
ただ、歩いているだけでも後ろから見ても誰が歩いているかは結構わかるものですよね(^^)
これは歩きの「くせ」が自然と出るからです。
ウチのクラブでは、フロントスタッフがすぐ脇にある階段を僕が降りる時に「足音で野上さんだとすぐわかる」というスタッフが結構います。
もう足音に「くせ」が出ているのでしょう(^^;
そんな「くせ」ですが、姿勢を支えるのは「体幹」がとても大事な働きをします。
特にパランスが崩れた時などは、体幹で崩れたバランスを素早く補正するものです。
でですね・・・・
この瞬間的な動きの「くせ」を色々と研究した事例があるのです。
20cmの高さからジャンプして「片足で着地する」という実験を10回くりかえして、その動きを機械でチェックし色々比較した研究があります。
このグラフをご覧ください。

かなり見づらいと思いますが、実線と点線を比べて見てください。
Aさんが実線、Bさんが点線です。
どうでしょう?
Aさんの線の動きとBさんの線の動きは多少の幅があるにしろ、描くカーブのラインは10回ほとんど同じです。
しかしAさんとBさんのカーブ自体は全く異なるカーブを描いているのがわかります。
これは崩れたバランスの収束のさせ方が、人によって違うことを意味します。
しかしその個人だけをとってみれば、10回やらせれば10回概ね同じ様なバランスの取り方をするということで・・
「瞬間的なパランスの取り方はまるで「指紋」のように個人的な特徴があり、それは各人バラバラである」ということが推測されます。
まあ言われてみれば確かになんとなくわかる気がするような話ですよね(^^)
でもなんでそんな研究してんの?って話なんですが、これ「障害予防」のための研究なんです。
つまり特定の膝の怪我とか腰が痛いとか・・・
色々な人のこのカーブを採集して、膝の痛い人の特徴的なカーブがあるのか?
腰の痛い人の特徴的なカーブがあるのか?
ということを研究しているのです。
もし、いま腰や膝が痛くなくても、そういう怪我を発症した人と同じ様なカーブをすでに描いている様であれば、今後膝の怪我や腰の痛みを発症させる可能性が高い・・・と
なので痛みが発症する前にこのカーブが変わる様に色々なトレーニングを処方して障害を予防していこう!
という研究なんですね(^^)
んー、便利な世の中になったもんだ!
まだまだ始まったばかりの研究なので特定の障害特有のカーブというのはわかっていませんが、今後の発展性次第では色々な分野に応用が利きそうな研究です。
ぜひ研究チームには頑張ってもらいたいと思います!
色々書きましたがよろしければご参考に!
ではでは!
NSCA ストレングス&コンディショニングジャーナル2016年 3月号参照
