運動と疲労

ところで乳酸は疲労物質じゃないよ

疲労の科学(現代人の疲れ)

皆さんこんにちは!

パーソナルトレーナーの野上です

今日は「ところで乳酸は疲労物質じゃないよ(^^) 」というテーマでお届けしたいと思います。

一昔前まではよくこんなセリフを聞いたことがなかったでしょうか?

筋肉に疲労物質である乳酸が溜まって、筋肉が動かなくなる・・・・と

もうトレーナーの間ではこれは間違いであるということは半ば常識になっていますが、一般ではまだ「筋肉に乳酸が溜まっちゃって動けない」という台詞を使っている方多いのではないでしょうか?

「昨日トレーニングやりすぎて、まだ筋肉に乳酸が溜まっていて、疲れが取れていないよー」みたいな台詞を聞いたことのある方も多いと思います。

・・・ええっと・・・・・・

その情報はもう古いんです(^^;

「乳酸」=「疲労物質」というのは、全くの間違いです!

人によっては「なんですとおおおおお!!」と、びっくりする方もいるかもですが・・・

本当です(^^;

乳酸は疲労物質ではない!

乳酸は、かつて疲労物質の代表選手のように語られてきました。

乳酸とはそもそも糖質をエネルギーに変える時にできる代謝中間物質です。

これがさも「エネルギーの燃えカス」のようなイメージで、このカスが筋肉の中で溜まっていき、筋肉がやがて動かなくなっていくとまことしやかに言われている時期も確かにありました。

しかし、これは2004年の「サイエンス」誌ではっきりと否定されています!

乳酸自体が筋肉を疲弊させることはありません。

むしろ今では逆に筋肉を動かすためのエネルギー源という、今までとは全く真逆の位置付けをされています。

そう、動かさなくなる物質どころか、動くエネルギーになっている・・・・

全く真逆の効果があるのです。

まず、乳酸は確かに激しい筋肉活動を行うと筋肉の中に蓄積します。

これは「糖質が代謝された時に生じる物質」であるからです。

そして糖質が代謝された時に生じた乳酸はその後どうなるのかというとエネルギー源としてしっかり再利用されるのです。

ちよっと難しい話をさせていただくと、トレーニングの世界にはLT値というものがあります。

「乳酸性作業閾値」

なんだそりゃ?・・と思われる方多いと思いますが(^^;

これはトレーニング中の血液の中にどれくらい乳酸が出たのか?を調べ、あるトレーニング強度から急にこの数値の上昇が激しくなるので、その上昇をするギリギリのところでトレーニングをすると脂肪の燃焼が最もいい!!とされる数値です。

なんだ、急に乳酸が上昇すると運動できなくなるからその直前がいいんでしょ?

やっばり疲労物質じゃん!と思われるかもですが、これも違うんです(^^;

有酸素運動と無酸素運動・・・簡単に言うと、ジョギング対筋トレだと思っていただければいいですが、よく言われるようにこれらの運動の主なエネルギー源は違います。

筋トレは主に「糖」をエネルギーとし、ジョギングなどの強度が低く長い時間運動するものは「脂肪」がよく使われます。

有酸素運動が脂肪を燃やす運動というわれる所以です。

先ほど乳酸は「糖を利用した時に発生する物質」と述べました。

つまり運動強度を上げていって(例えば走る速度を上げていく)急に乳酸が上がるポイントがあれば、そこから先は比較的無酸素トレーニング状態に近くなっていきます。

するとそれはエネルギーの利用も糖質の方が進んでしまうポイントとも言えるんです。

先ほどいったように「最も「脂肪の燃焼がいい」ポイント」とは、いわばそこが脂肪をエネルギーとしてよく使うポイントの上限値であります。

そこから先は糖質の利用が多くなるので脂肪燃焼の効率は悪くなると言う話なのです。

決して乳酸が「疲労物質」であるから、疲労物質が急激に上昇する前の方が長時間トレーニングできるので効率的みたいな感じにはなっていません(^^)

速筋線維は糖質をよく利用しますが、乳酸はこの速筋線維が利用されている時に発生し、それが遅筋線維や心筋などでエネルギーとして使われます。

またそもそも乳酸ですが、僕たちはなんと食品から食べています(^^;

スポーツドリンクにも入っていますし、肉・魚・ヨーグルト・漬物にも入っています。

よく聞くのは「乳酸菌飲料」です!!

これ疲労の元を飲んでいるみたいになっちゃいますよね(^^)

私たちは乳酸を「栄養素」として食品から食べています(^^)

繰り返しますが「乳酸」はエネルギー源ではあるけれど「疲労物質」ではないのです。

もし今でも「いやあ、筋肉に乳酸が溜まっちゃって」までは正確な表現ですが「乳酸が溜まって筋肉が動かない」とか「まだ筋肉に乳酸が溜まって動けない」なんて言っているとしたら、ぜひ明日からその表現は改めましょう!!(^^)

乳酸が溜まって筋肉痛になる?

たまに「乳酸が溜まって筋肉痛になる」ということを信じている方もいるようです。

これもはっきり言っておきますが「筋肉痛」と「乳酸」は全く何の関係もありません!!!

だって「乳酸」はエネルギー源なんですから、筋肉痛と関係があるわけがありません!!!!

なんかごっちゃになっている方も多いと思いますのでここでちょっと整理してみてください!

ちなみに筋肉痛自体はまだその原因自体を特定というところまでは至っていません。

大まかにヒスタミン、ブラジキニン、プロスタグランディンという物質が分泌されることによって引き起こされるということがわかっています。

これらの物質は「発痛物質」と言って、痛みを感じさせる物質です。

ただしなぜこれらの物質が分泌されるか?までがまだ特定されていないようです。
(他にも抗炎症性の物質が分泌されて痛みが起こるというメカニズムもあり)

色々と誤解の多い「乳酸」・・・・

色々書きましたがよろしければご参考に(^^)

ではでは!

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