「ジャンプトレーニングはランニングに効果的か?」各研究事例をご紹介
では色々な研究をちょっとご紹介しようと思います。
Saunders の研究によると、
- 鍛錬者の上級長距離ランナー15名を対象に9週間のプライオメトリックトレーニングを実施したところ最大酸素摂取量は向上しなかったものの、各種ジャンプ系トレーニングは、時速18kmのランニングスピードにおけるランニングエコノミーの能力向上には良い影響を与えた
- しかし時速14kmと時速16kmのランニングスピードにおけるランニングエコノミーの能力向上においてはあまり向上しなかった
ということを報告しています。
Spurrsらの研究によると、
- 17名の男性ランナーにプライオメトリックトレーニングを一定期間処方したところ最大酸素摂取量の向上は全く見られなかったものの3kmのタイムトライアルは2.7%の優位な改善を記録した
- レクリェーションレベルのランナー18名に6週間のプライオメトリックトレーニングを処方後、時速12km、時速14km、時速16kmのいずれのスピードでもランニングエコノミーの向上は認められた
と報告しています。
でですね・・・
なんで二つの研究で結果が違うのか?ですが・・・
これ「対象者」と「トレーニングの量」が違うようなんです。
前者の研究の対象者とトレーニング量ですが、
- 対象者 高度にトレーニングを積んだランナー
- トレーニング量 各種ジャンプ系トレーニングを週に1回、5週間の実施 & 週に2回を3週間実施
だったのに対して、後者の研究は
- 対象者 単なるトレーニングを積んだランナー
- トレーニング量 各種ジャンプ系トレーニングを週に2回、3週間の実施、週3回で3週間の実施
だったそうです。つまり、
- 前者の研究はランナーのレベルは高いものの、各種ジャンプ系トレーニング量が少ない
- 後者の研究はランナーのレベルは低いものの、各種ジャンプ系トレーニングの量は多い
というものでした(^^)
んー、色々興味深いですね(^^)
つまり、・・まあ、このまんまなんですが(^^;
レベルの高いランナーに各種ジャンプ系トレーニングを取り入れる場合それほど多い量を処方しなくても高いスピード域では効果が出てくることが見込めます。
まあそもそも速いスピードで走れる方達なので(時速18kmってめちゃくちゃ速い!)速いスピード域のパフォーマンスが向上すればいいと思われますからこれはこれでいいと思います(^^)
一方一般レベルのランナーは多少各種ジャンプ系トレーニングを多く取り入れた方が色々な領域でのランニングパフォーマンスに良い影響を与えるということが言えそうです。
またこの二つの研究の対象ランナーの月間走行距離にも注目です。
前者の研究の対象者の1週間での走行距離は100kmを越えるのに対し後者の研究では週に60kmから80kmだったそうです。
これらの研究はみんな一様にプライオメトリックトレーニングによる筋肉の効率の改善の結果だとということを示唆しています。
中長距離にジャンプ力・瞬発力は必要ないからといって、ジャンプ系のトレーニングを取り入れないと言うことはとても勿体無いです。
普段の中長距離練習のメニューにプラスして、ぜひプライオメトリックトレーニングも行なっていくことをお勧めします(^^)
ここで大事なことがあります。
今までご紹介した事例は「筋トレ」や「各種ジャンプ系トレーニング」と「長距離トレーニング」を「同時」に進めた場合です。
よくあるのが「長距離の練習を削って」までこれらのトレーニングをしてしまうことです。
これだとおそらくバフォーマンスは下がると考えられます。
まずは「普段のトレーニングの量はできるだけそのまま」やっていただき「それにブラスする形」がオススメです。
まして「筋トレ」や「各種ジャンプ系トレーニング」をしているから今日の長距離走はお休みしよう!とか絶対ダメですからね(^^;
代替えトレーニングには決してならないですのでそこは十分にお気をつけください(^^)
そうすれば、たとえそれが週に1回程度のトレーニングであっても高速域でのパフォーマンスにはいい影響を与えます。
また「普段のトレーニングがそれほどでもない」ランナーにはそれ相応量の各種ジャンプトレーニングを取り入れる事は「トレーニングの全体量」を押し上げる結果に繋がります。
そのためにどのスピード域でもパフォーマンスがあげられる!
そんな感じで捉えていただればと思います!
よろしけれぱご参考にしてくださいね(^^)
ではでは!!
