皆さんこんにちは
パーソナルトレーナーの野上です
今回は競技に勝ちたかったら・・・というテーマでお届けさせていただこうと思います。
競技に勝ちたかったら・・・
最近というより前から常にこういうご質問は頂くのですが「〇〇のスポーツをしているのですが、どんなトレーニングがいいですか?」という類のご質問をよくいただきます
でですね、こういう場合基本エクササイズを勧めると「器具はありません」「家で出来る物はないですか?」「自重でなにかないですか?」「腕立てではダメですか?」等の返信をよく頂きます。
ちなみに基本エクササイズとはバーベルを使った「ベンチプレス」「スクワット」「デッドリフト」のバーベルで行う3種目のことを指します。
確かにトレーニング環境的にそういう状態であるのは理解出来ますし気持ちもわかります。
ただポイントは「〇〇のスポーツをしている」もしくは「部活で〇〇のために」みたいな場合です。
何が言いたいのかというと「競技に勝つ為にトレーニングをする」という場合は、はっきり言いますが、考え方を変えた方がいいと思います。
厳しい言い方をすれば・・・・負けますよ?
と言う話です。
だって相手はあなたのトレーニング環境の事を考えて手加減してくれるのでしょうか?
相手はあなたが自重トレーニングしかしていないからこれくらいの加減でいいだろうと調整をしてくれるのでしょうか?
相手がフリーウェイトで一定期間しっかりとトレーニングして、さらにそこからプライオメトリックトレーニングや爆発的エクササイズの導入をしているとします。
それらをちゃんと年間計画に落とし込み、フリーウェイトで鍛えた筋肉をしっかり瞬発力やスピードが出るように仕上げたら・・・・
腕立て伏せや自重スクワットをいくらしていても、フィジカル面ではもう全くかなわないでしょう!
あなたがスキルレベルで相手を圧倒していれば別ですが、相手が同じ時間部活などでスキル練習をして、それ以外の時間でフィジカルトレを計画的に行っていたら・・・・・
後は自分の素質が相手を対戦する全ての相手より驚異的に上回っている事に期待するしかありません。
そんなことありますか?
一つ実話をご紹介
一つ実話を話しますが、以前僕が見たクライアントさんで、柔道をしている高校生の方が「今パワー不足で悩んでいる」とうちのジムに来ました。

お母さんと一緒でたまた僕が見学案内をしたのですが、一目で(耳が潰れていたので)この子はまじめに打ち込む子だと感じました。
そして高校2年の時の最も大きな大会で敗れたそうなのですが、その敗因は「パワー不足」だと、本人もお母さんも口を揃えていっていました。
僕は「1年預けていただければ、高校レベルでバワーでは誰にも負けないレベルに引き上げてみせます」と担架を・・特にお母さんに対して自信をもって言い切りました!
(もしダメだったらめっちゃ怒られるパターンだと思います(苦笑))
当時ベンチプレスは60Kgレベルだったのを、1年かけてMAXたしか100K超レベル、普段の練習でも80Kg代のベンチで高レップを重ねられるレベル迄上げます。
(スクワットは確か140Kgレベル)
さらにプライオメトリックトレーニングを試合の時期から逆算して行わせ、そのパワーをちゃんと試合で動かせるバワーに仕上げました。
たしか最後の方はボディビルダーじゃないんだからこれ以上パワーはもういらないから、その筋力を今度は爆発的にスピーディに使えるようにならなければいけない!といって指導内容を変えた記憶があります。
今は九州の大学に「柔道」で見込まれて進学しています。
うちのジムでの最後の日一緒に写真をとってもらいたいといわれ写真をとりましたが、その時に「パワー不足はもう感じないでしょ?」の問いに「誰と戦っても全く感じないです」と言い切っていましたね。
ちなみにその子は小柄であるにもかかわらず確か無差別級で戦っていました。
相手は容赦なくあなたを叩き潰しにきます
こんな相手に「腕立て」だけで勝てますか?
相手は容赦なくあなたを叩き潰しにきます。
あなたのトレーニング環境なんて相手には全く関係ないんです。
競技になんとしてでも勝ちたい!
あいつに勝ちたい!
そういう強いモチベーションを持っているのなら、甘い事は言わずに、
- フリーウェイトトレーニングで基礎筋力を作り、
- その筋力を各スポーツで使いこなせるようなトレーニングでさらに鍛え上げ、
- 年間計画(ピリオダイゼーション)に落とし込みながらトレーニング
をしないと、もし相手がそのような練習をしている対戦相手なら絶対的な不利の状況になる事は間違いありません!
厳しいですが「競技」の世界はこれが現実です!
勝ちたい!という方は自分のトレーニング環境を最もベストな形に変える事をためらわないようにしましょう!
「その種目の実践だけやっている」の限界について!
ここでちょっと別の方のやりとりの一例をご紹介しましょう!!
これを深く検討したいと思います。
とくに「その種目の実践をやるべきと僕は思っている」という部分に対してです。
これは「競技的特異性にあったトレーニングをしよう!」と考えなら、それなりに「あり」な考え方です。
しかしなぜこれが昭和中期の考え方なのか?というと「一つのトレーニングで全ての要素に応える万能のトレーニングはない」からです。
現代トレーニングにおいて大事なことは
- ベースの身体能力を上げる
- 上がった身体能力を、競技的特異性にあわせて、競技に使えるようにチューンナップしていく
事が不可欠です!
競技的特異性にあわせたトレーニングばかりしていたら「ベースとなる身体能力」は上がりません!
というより、ある程度まで上がったら、そこからはそれだけしていても頭打ちがとても早いのです。
ベースの身体能力をあげるのには、まず「ベースの身体能力にはどんな要素があるのか?」を把握しなければなりません。
身体能力の項目としては
- 敏捷性
- 瞬発力
- 筋力
- 筋持久力
- 心肺持久力
- スピード
- 柔軟性
などが挙げられます。そして
- 敏捷性やスピードを上げたかったら、SAQトレーニング
- 瞬発力を上げたかったら、プライオメトリックトレーニングや爆発的エクササイズ
- 筋力をあげたかったらウェイトトレーニングを高重量で低回数
- 筋持久力をあげたかったら、ウエイトトレーンニグを軽い重量で高回数
- 心肺持久力をあげたかったらインターバルトレーニングやLSD
- 柔軟性をあげたかったらヨガやストレッチ
を、それぞれ行っていただいた方が「それぞれの能力」は「競技だけおこなっているより」「向上します」
そりゃそうですよね。その能力を上げるためだけの専門トレーニングなんですから(笑)
昭和中期くらいまでは、これらの専門トレーニングの名称すら存在しませんでした。
ストレッチという言葉はボブアンダーソンが1975年に世に広め、エアロビクス(有酸素運動という言葉はケネスHクーパーが1967年に発表し、1980年代に世間に広まっています。
そして、その後にクロストレーニング・・・つまりいろいろなトレーニングを組み合わせて実施していくことが推奨されるようになったんです。
いまは単一の競技的動作だけやっていればその競技能力が十分に伸びるなんていうことは、どんなスポーツの現場にも存在しないと言い切れるでしょう。
ただこれらの個別のトレーニングを「ただなんとなくよさそうたから」というレベルで取り入れていて、ピリオダイゼーション・・・つまり年間計画にちゃんと落とし込み、それら個別のトレーニングを
- どの時期にどれくらい実施し
- どの組み合わせで行いながら
- さらに競技的特異性にあわせたトレーニングにどのように移行しつつ
- さらにそこからバランス良く通常トレーニングと並行させていったらもっとも効果的なのか?
・・・・なんてレベルが普及しているかといえば、そこまでは到底いっていないなのが現状だと思います。
なので僕らのようなインストラクター、トレーナーが存在しているといつてもいいのですが・・。
今回はその競技だけ行っていては、色々能力向上を目指したい場合には、当然それだけでは不足で、それぞれスペシャルなトレーニングをいろいろ行う必要がありますというお話でした。
ちなみに球技だけではなく、マラソンなとの競技もこれは当てはまります!
ただ走っているだけ・・・でもいいのですが、タイム向上をめざすのであれば、できればそういう目線でトレーニングを捉えていただければと思います!
色々書きましたが、よろしければぜひご参考に!
ではでは!!
