皆さんこんにちは
パーソナルトレーナーの野上です
今日は「異所性脂肪って知ってる? 人間も神戸牛になれる?」というテーマでお届けしたいと思います。
・・・・異所性脂肪・・・・・
いやあ、来たよ、野上さん・・・・久々に!
もう、いつもの難しいやつでしょ? やめてよもう!
という声が聞こえて来そうですが(^^;
いやいや、そんなに難しくないですって・・・多分(^^;
俺、内臓脂肪・皮下脂肪くらいはまあ聞いたことあるけれど・・・
異所性脂肪? そんなもん聞いたことないよ!
・・・・という方がほとんどだと思います!
皆さんご存知皮下脂肪!!これはその名の通り「皮膚の下にある脂肪」でして、僕はお客様にはよく「つまめる脂肪が皮下脂肪です」と言っています。
それに対して内臓脂肪は、その名の通り内蔵の周りにつく脂肪です。

これまた僕はお客様に「内蔵つまめます?、肝臓とか小腸とか・・・つまめないですよね?(^^; なので、内蔵の周りの脂肪はいわば「つまめない脂肪」なんです」と説明しています(^^)
そしてこの内蔵脂肪も皮下脂肪も実は種類は同じで、つく場所が違うだけなんです。
脂肪の種類としてはあまり耳慣れない「白色脂肪細胞」というものに、この皮下脂肪と内臓脂肪は分類されます。
これに対して「褐色脂肪細胞」という物もあるんです。
(徐々に難しくなって来た?(^^; )
白色脂肪細胞はエネルギーをため込んだ結果できる脂肪なのですが、この褐色脂肪細胞はエネルギーを分解して放出する特性を持っています。
えっ・めっちゃありがたい脂肪じゃん・・・と思われるかもですが、ただ、これ大人になると減って来てしまうんですよね(^^;
そして今回主役の「異所性脂肪」・・・・
異所性脂肪とは?
これはどんな脂肪かというと「そんなとこ普通つかねえだろ!」ってとこにつく脂肪です。
皆さん焼肉好きですか?(^^) 僕は大好きです!
皆さん食べる焼肉って、あれはいわば「筋肉」ですよね?
ちょっと考えるとおかしくないですか?
だって・・・「霜降り」思い出してみてください。
「筋肉の中」に「脂肪がある」んですよ?
おかしくないですか?
人間の皮下脂肪に関しては「皮膚の下」・・・
これはいわば「筋肉の上」・・
つまり筋肉と皮膚の間に脂肪がついている状態なんですが・・・・
その筋肉の中まで脂肪がついてしまう!
霜降り状の脂肪が筋肉の中につく・・・・神戸牛?
人間にそんなこと起こるの? 牛じゃあるまいし・・
って、人間も牛も基本哺乳類という動物なんですよね(^^;
脂肪細胞のサイズは、ネズミもクジラも同じですし・・・・
この「ありえない場所につく脂肪」のことを異所性脂肪といいます。
人間にもちゃんとこの状態は起こり得るんです!
異所性脂肪は、余ったエネルギーがもう皮下脂肪に溜まりきらないような状態が生じた場合「ここには貯められないから別の場所に貯めよう」として貯まる脂肪です。
そして、これは「ある程度」誰にでも起こっています。
研究では、たとえアスリートであっても、筋肉の中にはやや脂肪があるのがわかっています。
そして保温やクッションのためになんと心臓の周りにすら脂肪があり、100ccまでが正常の範囲とされています。
そしてこれの典型が「脂肪肝」です。
これは肝臓の「周り」ではなく「肝臓の中」に脂肪が溢れるやつです。
なので高脂肪食を食べ続け、運動不足が続くと誰でも神戸牛のような筋肉になれますし、フォアグラのような肝臓を自分で作れることができます(^^;
んー、人間、全身グルメですね(^^;
えーっと、冗談はさておき・・・
特に心臓の筋肉に正常範囲を超えて脂肪がつき始めるとやばそうだということは誰でもわかると思います。
