肩こり・腰痛・痛み

「外側上顆痛」・・・いわゆる「テニス肘」について

2019年8月3日

テニス(Tennis)

みなさんこんばんは

毎週金曜日は「身体の歪み」をテーマにお届けいたしております。

今日は・・「外側上顆痛」について、というテーマでお届けしたいと思います。

んー・・・そもそもなんて読むのか分からない・・・・・

という感じだと思いますが、「そとがわじょうかつう」と読みます。

簡単にいうと「テニス肘」のことを言います。

このテニス肘は、どのようにして起こるのか?ですが、まず、外側上顆総指伸筋腱という場所に繰り返し微細な損傷を特徴とする、筋骨格系疾患のことを言います。

罹患率が最も高いのは、35歳から55歳の間の方達です。

有病率に関しては、一般集団の1〜3%と推定されています。

また、症例の70%が、利き腕に発生するとも報告がされています。

スポーツとしては、その名の通りテニスの選手に多くみられ、なんとテニス選手の9%がこの症状に見舞われております。

また、ちょっと面白いのが、プロ選手よりも新人の選手に多くみられる疾患でもあります。

スポーツ以外では、手を反復しようする仕事に就業しているの15%に、この「外側上顆痛」がみられます。

全体的には、割とこの痛みを発する方が多い印象にみられますが、確かに「ひじが痛い」という方の割合をイメージするとこれくらいかな、という感じが確かにします。

テニス肘の原因は基本的に「オーバーユース」と言われるもので、簡単にいうと「使い過ぎ」により、発症し、痛みが大きく、機能にも多大な影響を及ぼします。

そして、現在行われている保存療法は有効性が低く、原因となる活動を再開すると、再び再発することが多いです。

ここで、注目されているのが、「伸張性エクササイズ」と言われるものです

この言葉を聞いて、すぐにピンとくる方はかなりの筋トレマニアだと思いますが、筋トレの世界でいう、「エキセントリック」のことです。

伸張性エクササイズ(エキセントリック)は、筋肉を「伸ばしながら負荷をかけている状態」のことを指します。

筋トレの負荷のかけ方は基本的に3種類あります。

・筋肉が収縮するときに主に負荷をかける

・筋肉の長さを変えずに負荷をかける

・筋肉を伸ばしながら負荷をかける

です。

これもただ伸ばしているときに負荷をかけるといって、ただ伸ばすだけではなく「伸ばされている」という表現の方がしっくりくると思います。

つまり、「収縮させる」ことも「維持」させることもできないような高重量で、ただ「ゆっくりと下ろすしかできない」トレーニングをエキセントリックと呼ぶのです。

なぜ、テニス肘にこの強い負荷であるエキセントリックエクササイズが、有効と考えられているのか?ですが、

・発揮されるエネルギーが大きい

・酸素摂取量とエネルギー需要が少ない

からだとされています。

これにより変形した腱のリモデリング(修復)が促進されると考えられています。

伸張性のエネルギーは短縮性のエネルギーより、エネルギーを効率よく利用して機械的刺激を与えることができます。

つまり機械的刺激が増えることによって好き無い痛みで効率よく回復に向かわせられることが可能になると考えられています。

しかしエキセントリックという言葉を聞いて、すぐにピンとくる方はかなりの筋トレマニアだと思いますが、筋トレの世界でいう、「エキセントリック」は、筋肉にかかる負荷の中でも「最もきつい負荷のかかり方」をするトレーニングです。

もう最強エクササイズといっても過言ではないこの「エキセントリック」が、怪我のリハビリに使われる?

患部を傷めてしまうだけなのでは?

と思われる方も多いと思います。

実はこれ、当初はアキレス腱炎に処方され、良好な結果をもたらしたことから、テニス肘にも応用されてきているという経緯があります。

最強負荷エクササイズであるエキセントリック(伸張性エクササイズ)が、テニス肘にら対してどういう良好な結果が出たのかのエピデンス(研究結果)について

まず、2007年に92名の患者を対象として、エキセントリックエクササイズを処方したグループとそうでないグループを比較して、経過を調べた研究があります。

(Croisier)

46名ずつの2グループに対し、片方のグループには

  • 緩和ケア
  • ストレッチ
  • 深部マッサージ

という、受動的なケアを中心とした処方を促し、もう片方のグルーブはこれらにブラスして

  • 手関節の伸展筋群と回外筋群の等速性伸張性エクササイズを処方したそうです。

ちなみに等速性というのは、スピードが一定になるように調整されたマシンを使うエクササイズのことです。

これらを9週間にわたって処方し、10項目の機能障害に関する質問表に答えてもらい、さらに超音波での検査も実施してチェックしたそうです。

すると、伸張性エクササイズを処方したグループの方が、明らかに痛みが少なくなり、両側性の筋力低下も抑えられ、腱構造の均一性が向上したという報告がされいます。

先行するアキレス腱炎に関する研究では、1998年に12週間、週に7日、1日2回の伸張性エクササイズを処方したところ、やはり効果がみられたという報告がされています。

ただ、現段階では、この処方プログラムは、どの態度が良いのか?というところまではまだ確立されていません。

Croisierの研究では、腱を十分に休めるために週に3回の実施に留めたことが良好な結果が得られた理由と考えています。

エキセントリックという、負荷特性が非常に強いエクササイズが、リハビリ段階で役立つというちょっと意外な処方方法ではありますが、その効果はエピデンスで証明されています。

どんなリハビリ種目があるのか?

ダンベルを用いた伸張性エクステンション

これは、まずダンベルを持って座ります。

腕は、膝に沿うように置き、手首から先だけ出します。

手首の甲を折るようにして、手首を反らします。

そこからゆっくりとダンベルを下ろしていきます。

下まで下ろし切ったら、反対の手を添えてダンベルを元の位置まで補助しながら上げていきます。

これを繰り返します。

ハンマーを用いた伸張性リストエクステンション

ハンマーの棒を持ちヒジ関節を曲げて構える

ハンマーの頭部を上にしたら、ゆっくりと手を中心にハンマーを下ろしていく

下まで降り切ったら、反対側の腕でハンマーを持ち、元の位置までハンマーをあげていく

これを繰り返す

エラスティックバンドを用いたリストスピネーション

バンドを肘の高さで安定物に固定する

肘関節を90度に曲げてバンドを掌を上にするようにして掴む

肘を固定しながら、足を一歩安定物から遠ざけて、バッンドの張力をあげる

そこから、ゆっくりと掌を下に向けるように前腕を捻っていく

掌が下を向いたら、足を元の位置に戻してバンドの張力を緩め、張力が緩んだら掌を上に向けて元の位置に戻る

これを繰り返す

です。

これらのエクササイズは痛みがある程度引いた段階で実施することが大切です。

頻度としては週に3回をベースに行います。

1日に2回のセッションを行うことも可能です。

筋肉痛を起こさない範囲の低強度で9週間ほど実施します。

種目としては、リストエクステンション系の種目を一つ、リストスピネーション系の種目を一つ、合計2種目をそれぞれ10レップずつ、2セット行うようにしましょぅ。

運動強度は最初は30%程の強度から始め、9週間かけて徐々に80%まであげていくくらいを目安にしましょう。

伸張性エクササイズは、筋肉に対しての強度は強い種類のエクササイズなので、ぜひ強度を上げていくときは慎重に行なってください。

色々書きましたが、テニス肘のリハビリを考えている方はぜひご参考にしてください(^^)

ではでは!

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