筋力トレーニング

【プロが解説】タイヤフリップの正しいやり方!

タイヤフリップ

みなさんこんにちは!

パーソナルトレーナーの野上です

今日は「タイヤフリップ(Tire Flip)」というテーマでお届けしたいと思います。

タイヤフリップ・・・ご存知でしょうか?

これは超巨大なタイヤを引き起こしては倒しを繰り返すトレーニングです。

最近海外の筋トレユーチューバーなどではお馴染みとなったトレーニングです!

しかし日本ではなかなか、このような巨大なタイヤを用意するのが大変なのであまり浸透しきれていないトレーニングかもしれません(^^;

タイヤフリップのトレーニング効果と方法(やり方)

まずこのタイヤフリップですが、そもそもどんなトレーニング効果があるのか?です。

バーベルを使ったクリーン&プレスというトレーニングがあります。

バーベルを一気に下から持ち上げ、胸の前に担ぎ、頭の上に押して行く種目です。

この種目は全身の瞬発力を養う代表的なトレーニングです。

タイヤフリップの動作で使われる筋肉や伸びる能力に関しては、クリーン&プレスと概ね同じだと思っていただいて良いと思います。

ただ全く同じかというと、そうでもありません。

水平方向の力に関するトレーニング効果

タイヤフリップはタイヤを「真上」にあげるのではなく「斜め上から前方」に向けてあげて行く種目です。

なので、クリーンのように垂直方向への瞬発力というよりは、ある程度「前方」・・・

つまり水平方向への瞬発力の要素が強いエクササイズとなります。

この水平方向に瞬発力を発揮するトレーニングというのは、実は驚くほど少ないです。

大抵のウェィトトレーニングは、重力を利用するその性格上、垂直方向の動作が主になります。

水平方向にある程度の重量物を使って力を瞬発的に使うというトレーニングは非常に限りがあります。

しかし、アメリカンフットボールやラグビー・相撲、組み技系格闘技の選手など、この水平方向に対して瞬間的に強い力を発揮することが求められるスポーツはかなりあります。

そう言った選手に対してのトレーニングとしてはかなり有効なトレーニングであると考えられます。

タイヤフリップの基本動作

以下タイヤフリップの基本的なやり方についてご紹介します。

参照元 NSCA 全米ストレングス&コンデイショニング協会 strength&conditioning journal

開始姿勢

両手をタイヤの下に入れて構える

この時の注意ポイントは、足をタイヤに近づけすぎてしまい、背中が丸まらないように気をつける事です

タイヤフリップ

挙上

足首、膝、股関節の3箇所を瞬間的に伸ばしてタイヤを持ち上げます

適切に挙上すると、肩が膝より早く上昇し、タイヤはまっすぐ上というより斜め上(前方)に動きます

このタイヤを前方に押す力が弱いまま挙上すると、動作速度が低下します。

タイヤフリップ初動姿勢

膝を入れる

下半身が伸び切ったら、小刻みにステップしてタイヤに近づきます。

直立姿勢でタイヤが腰の高さにくるまで歩み寄ります

この姿勢から片側の股関節を曲げてタイヤを蹴り上げ、同時に両手を返し逆手から順手にします

タイヤフリップ中間姿勢

最終局面

タイヤに向かって踏み込み、両腕を力強く進展させてタイヤをひっくり返す

タイヤフリップフィニッシュ

という感じです。

タイヤフリップでのエラーポイントと修正方法

よく見られる間違いポイントとして

ミスポイントその1

背中が丸まっている

対処

両足を後ろにずらし下背部の筋肉に力を入れる

ミスポイントその2

最初のプッシュの時に肩が腰より遅く上昇する

対処

タイャを挙上するというより腰を落とし前方に押すようにする

ミスポイントその3

2度目のプッシュの時に力ずくで押し上げる

対処

タイヤを蹴り上げタイヤとともに前進する

ミスポイントその4

最後のブッシュの時に腕の進展だけで押してしまう

対処

足を踏み込み、タイヤとともに前進する

なかなか、大きいタイヤを用意するのは大変ですが、もし環境が許せば是非トライしてもらいたいトレーニングです。

あと、この写真のように大きなタイヤを使うときは、必ず両脇に補助者をつけて行うように気をつけましょう!

色々書きましたが、よろしければご参考にしてください(^^)

ではでは!

関連記事

・ストロングマン系エクササイズと「筋肥大」の関係について

・せっかく鍛えた筋肉が「使えない筋」にならないために!サンドバッグトレーニングのご紹介

サンドバックトレーニング各種目の正しいやり方について 

オススメ

YouTube Fitnetssfield
チャンネル登録者数1万人突破!

インストラクター&パーソナルトレーナー歴30年の野上が、ブログでは書ききれなかった情報をYouTubeの動画で分かりやすく解説しています。

\ チャンネル登録お願いします /

YouTubeチャンネルはこちら

-筋力トレーニング
-,

© 2025 Fitnessfield(フィットネスフィールド)