「三つの学習段階」
まず、リウマチ患者の運動療法を処方するにあたって、「三つの学習段階」があることを理解しなければなりません。
認知
一つ目の学習段階は「認知」と言う段階です。
これは、リウマチ患者の方が、選ばれたエクササイズに関する基本的な運動パターンを学習中であることを指します。
この段階の患者さんの運動は、
- 同調性を欠く、
- 動作がギクシャクする、
- 意識的にゆっくりと行われる
- コントロールが十分ではない
と言うのが特徴です。
このため、患者さんは、まだ何を行うべきか学んでいる段階であり、スキルを習得しようと間違えることもあります。
このレベルの患者さんは過去のエクササイズ経験が乏しく、また、リウマチの影響で運動を控えてきたことが考えられます。
この段階での注意点は、患者さんを失望させないために、運動指導をする方には多くの指導と根気が必要です。
連合
次の段階は「連合」です。
このレベルの患者さんは、選ばれたエクササイズに関する基本的な運動パターンを改善中というレベルです。
患者さんは以前よりも運動に精通し、首尾よく運動ができるようになっています。
「認知レベル」よりは、運動はより滑らかになり、ぎこちなさが減り、より早く、よくコントロールできるようになっています。
間違いは減り、患者さんはより少ない言葉がけでトレーニングができます。
この段階では標準的なトレーニングプログラムをこなすことに努めます。
また、「認知レベル」から、「連合レベル」へと進んだ方は、トレーニングの経験により不安が減り、トレーニングをさらに進めていきたいという欲求が出る方もいます。
自律
最後のレベルは「自律」です。
このレベルの方は、基本的な運動パターンを完全に習得しているレベルを指します。
運動スキルを首尾よく行うことができるため、動作は滑らかで、苦労せずトレーニングができます。
また、トレーニングに必要な集中力も最小限ですみ、トレーナーの声がけも最小限で住むようになります。
このレベルでの注意点は「オーバートレーニング」です。
新しいエクササイズへの興味も旺盛であると考えられるので、「無理」をしてしまう可能性もあります。
この点には十分な注意が必要です。
このレベルの患者さんが新しいエクササイズを導入していくときはゆっくりと行っていくように気をつけてください。
色々書きましたがよろしければご参考にしてください。
ではでは!
