体重×走った距離
皆さんこんにちは
パーソナルトレーナーの野上です
今日は「ランニングの消費カロリーは、体重×走った距離? って本当?」というテーマでお届けしたいと思います(^^)
僕たち健康運動指導士、もしくは、NSCAのパーソナルトレーナーライセンスを持っているトレーナーは、ランニングに限らず生活上の消費カロリーや日常生活の消費カロリーを算出するときは「METS法」というもので計算をしていくことが多いです。
これは、安静時を1とした場合を基準として、
- 立った場合、
- 歩いた場合、
- 走った場合、
- 自転車を漕いだ場合
など、それこそ非常に数多くの動作がありますが、その動作が安静時の何倍の消費カロリーとなるのか?を計算していくものです。
さらにじっとしている時の消費カロリーは自分の体重とほぼ同じ(正確には自分の体重×1.05)という解りやすさから、ダイエットの相談を受ける時にはなくてはならない計算法と言えるものなのです。
これに対して、ランニングの雑誌や本などで、こういう計算が散見されることがあります。
それは走った時の消費カロリーは「体重」×「走った距離」というものです。
つまり体重70kgの人が7km走るのに必要な消費カロリーは490kcalであるというものです。
正直申しまして、僕はこの計算式の根拠をよく知らないんです。
ちなみにMETS法の場合は「その動作をしたときにどれくらい酸素を消費したのか?」を計測し、酸素を消費するのに必要なエネルギー量を掛け合わせてできています。
なので、厚生労働省の発表している「METS計算式」で非常に多くの「動作」が出てくるのを見る度に「それぞれの動作や運動ですべて酸素消費量を計測して算出したんだろうなあ」といつも感心しています。
改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』(PDF)- 国立健康・栄養研究所
それに対して、消費カロリーが体重×走った距離・・・・・ちょっとシンプル過ぎない?
という所感を持つのは僕だけでしょうか?
しかも、スピードはあまり関係ないとか・・・・本当?
ちょっと検証してみた
ちなみにMETS法では、ランニングの消費カロリーはスピードによって細かく分けられています。
いろいろとちょっと違い過ぎない?
と思ったので「ランニングの消費カロリーの計算方法の比較」を僕なりに検証して見たいと思います!
まず、体重70Kgの人が時速8kmで走った場合、METS法だと消費カロリーは8METSという運動強度になります。
単純に安静時の8倍の消費カロリーだと思ってください。
この場合の消費カロリーは、70(kg)×8(METS)×1時間=560Kcalということになります。
(正確には1.05かけるので588Kcalとなります)
これでいうと、体重×走った距離で計算した場合で算出される消費カロリーと比較して・・
要するに70(kg)×8(km)=560Kcal
(時速8km)
おおっ、ほぼ同じ!
では、METS法で時速9.6kmまで速度を上げた場合を見てみましょう。
この時の運動教度はMETS法では、10METS(10倍)まで上がります。
70(kg)×10(METS)×1時間で、この場合700Kcal・・・正確には1.05かけて735Kcal
次に体重×走った距離で計算した場合ですが、走った距離もこの場合伸びるのでそれを計算してみます。
70(kg)×9.6(km)=672Kcal
んー・・ちょっと離れてしまいましたね(^^;
では逆にスピードを遅くしてウォーキングなどの場合はどうでしょう?
時速5.7kmの速歩だと、運動教度は4METS(4倍)まで下がります。
70(kg)×4(METS)×1時間・・・ということで280Kcal これも正確には×1.05なので294Kcal・・・
体重×走った距離で計算した場合、走った距離(この場合歩いた距離ですが)も少なくなるのでそこを計算してみると
70(kg)×4(km)=280Kcal
こちらは誤差が少なくなりますね(^^)
今でもネットで検索すると簡単に出てくる「体重×走った距離=消費カロリー」・・
ウォーキング程度のスピードから一応時速8km前後で1時間走った場合・・・つまり一般のジョガーの最も大きなボリュームゾーンのスピードではかなり当てはまると言えます。
一般的なランナーがより簡単に消費カロリーを計算したい場合は、使える?計算式なのかもしれません。
ダイエットのためにジョギングをしている方は、是非ご参考にしてください(^^)
ではでは
