皆さんこんにちは
パーソナルトレーナーの野上です
今日は「いろいろと力を発揮させながら体幹トレーニングを行なう大切さ」というテーマでお届けしたいとお思います。
「複合的」なトレーニング
ひとつのキーワードとして上げられるのが「複合的」というキーワードです。
まず頭に入れておかなければならない事はスポーツに限らず、なにかの動作を行なう時に「一つの筋肉だけ動かして動作をおこなう」ということはまず「ない」という事です。
しかし、これが筋トレの世界ですと「一つの筋肉に的をしぼって、その筋肉だけを鍛える」ということの方が多いのではないでしょうか?
実はあまりこればかりに目がいってトレーニングしてしまうと「一つ一つの筋肉のパワーは強くても、なにかの動作をする時に思ったようにパワーがでない」という事が起こってしまうんです。
例えば「レッグエクステンション」というイスに座って足を伸ばす時に負荷をかけるトレーニングがあります。
このトレーニングは大腿四頭筋という筋肉「だけ」を鍛える代表種目です。
こればかりで足を鍛えてしまうと足を伸ばすパワーは伸びているのに、いざサッカーボールを蹴ってみたらあまりボールの威力が増していないなんてケースはわりとある事なんです。
これはサッカーボールを蹴るという動作は膝をのばす動作だけで行なわれるのではなく、
- 「股関節や体幹のパワーとの連動」
- 「上半身のきっかけと切り返しとの連動」
などが深く関わってくるからです。
つまり、単一の筋肉にフォーカスをあててトレーニングする事も大事ですが「それだけ」ではダメで、いくつか複合的な動作で「わざと複数の筋肉に同時に力を入れて」トレーニングすることも大切なんです!
これを体幹トレーニングでいうならば、もっとも簡単な「ドローイン」を例にあげて説明します
まずドローインとは「息を吐いて思いっきりお腹を凹ませて、腹横筋というお腹のインナーマッスルを鍛える代表的なエクササイズがあります。
お腹を凹ますだけでも立派なエクササイズなんです!
これを立ったまま、もしくは寝たまま「お腹だけに意識を集中して行なう」のも確かにいい手段です。
初心者はまずここからやるのが基本です!
しかし、これ「ばかり」だと、実際のなにか動作やスポーツをする時に「お腹だけへこませて動作が完結する」なんてことないですよね?
例えば立ってドローインをしながら・・・・お尻に力を入れて見る!
腕に力を入れてみる! 脚に力を入れて見る! いやいや、「全身」に力をいれながらやってみてはどうでしようか?
実際になにかの動作で「踏ん張っているとき」って、むしろこういう全身で力が入っている時の方が多くないですか?
こういう形で「力をいれる」という事に慣れていれば、いざという時に全身のパワーを発揮「しつつ」も体幹のパワーも同時に発揮されやすくなるのです。
体幹だけに力を入れるトレーニングと全身に力を入れながら体幹トレーニングを行なう両方をハイプリットするのは決して無駄な事ではないと思います。
例えば他の体幹トレーニングでも、そのトレーニングをしながら別のトレーニングも同時に行う・・・
例えば・・いいじゃないですか・・シットアップしながらダンベルフライしたって(笑)
(まず見ない光景ですが(笑))
単発でシットアップとダンベルフライを別々に行なった方がそれぞれ単一の筋肉のパワーは強くなると思います。
しかし実際の動作・・・・例えば相手にタックルをする場合とかを想定すると体の筋肉の入り方は
- 体幹は前方に
- 腕は相手を抱える方向に
それぞれ「同時」に力が入りますよね?
二つの筋肉に同時にパワーを発揮させる事に「慣れていた」方がそれぞれ別々「だけ」トレーニングを行なっているよりはるかにパフォーマンスは上がると思うのは僕だけでしょうか?(^^)
今日はまあこんな考え方もあるんだなあ・・・位にとらえていただければいいのではないかと思います。
よろしければご自身のトレーニングの考え方のヒントの一つとしてとらえていただければいかがでしょうか?
さらに次のページでは「無駄な動き」について色々とお話ししたいと思います。