スプリント・短距離のスピード

トップスピードに必要な筋肉とは何か?

短距離の全速力ダッシュ

「水平方向へのスピードアップに最も適した筋トレは?」

次にお尻の筋肉を鍛える基本種目のご紹介です。

これはまずはやはり基本はスクワットになります。

特にお尻を引いておこなう「ローバースクワット」が股関節回り、とくにお尻の筋肉を鍛えやすくなります。

しっかりとキングオブエクササイズ「スクワット」をやり込むようにしましょう!

そして確かにスクワットはとても大切なエクササイズです。

この能力がある程度上がることによって、走るスピードの基本的な筋力を養うことができるのはいうまでもありません。

しかし・・・しかしです。

実はそのように大切な種目であるスクワットも「万能」ではありません。

世界中の色々な研究によりスクワットの挙上重量の伸びと、走るタイムの伸びの相関性はそれほど高くないことがわかっています。

意外に思われるかもしれませんが、例えば、100kgのスクワットをあげられる人が、では200kgのスクワットをあげることができた場合、走るタイムがめっちゃ縮まる・・・・

というイメージってあまり湧かないですよね?

というより、100kgも上がっていれば、十分な筋力はすでにあると思われます。

数字的にはもう少し伸びている方が良いですが、それでも200kgという超高重量をあげられないとタイムが縮まらないなんてことには普通はありません。

なぜかというと高重量のスクワットというのは、動作スピードはゆっくりとするものです。

一方スピードアップというのは高速で筋肉を動かさなければなりません。

ここが「リンク」しないのです。

スクワットの挙上重量よりも、スクワットジャンプの挙上重量の伸びや、水平方向のバウンディングの能力の伸びの方が、走るタイムとの相関性が高いことが色々な研究で明らかになっています。

これらのトレーニングは「スピード」を伴わなければならないので、そういう意味ではわかりやすいとも言えるでしょう。

でも、じゃあ筋トレは無意味なのかというと、そんなことはなく、実はスピードアップにものすごく関係する筋トレの種目があります。

それは・・・・「ヒップスラスト」です。

最近大流行の、バーベルを股関節の前に乗せて、骨盤を上げ下げするエクササイズです。

これが、なぜスピードアップに直結するのか?です。

これはですね・・・負荷のかかっている可動範囲が、走る動作とかなり「リンク」しているからです。

太ももの骨の動きをイメージしていただくとわかりやすいのですが、スクワットは太ももの骨が胸に近づいている時(しゃがみ切った時)に最も負荷がかかっていると思います。

しかし走るという動作では、太ももの骨の角度的に最も負荷がかかるのは、もっと浅い、どちらかというと立位に近いポジションで負荷がかかっています。

しかしスクワットでは立位の時とは、最も負荷が抜けている時です。

これに対してヒップスラストで最も負荷がかかっているのは、骨盤が最も上がり、太ももの骨が身体と一直線になっている時です。

つまり「走っている時に最も負荷がかかるポイント」と「ヒップスラストで最も負荷がかかるポイント」は非常に相関性が高いのです。

その為ヒップスラストは水平方向への移動スピード(走る)をあげたい筋トレとしては、最も適していると言えます。

最近はNBAの選手などもヒップスラストを頻繁に取り入れていますが、あれはジャンプ力というより、水平方向へのダッシュ力向上のためにおこなっている側面が強いと言えます。

ぜひみなさんもスピードアップの為に筋トレをしているのであればヒップスラストを筋トレのメニューに取り入れるようにしてください(^^)

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