皆さんこんにちは
パーソナルトレーナーの野上です
今日は、皆さんが普段使う機会の多い「椅子」について少しお話ししようと思います。
椅子・・・・使っていますよね?
普段立ち仕事の方でも、家に帰れば椅子に座る機会もあると思います。
身体の歪みには、実はこの「椅子」はとても大きな役割を果たしています。
「歪みの原因は椅子?」
ちみに僕がこのブログを書いているときに座っている椅子は、普通のオフィスチェアなのですが、たまに「高機能な椅子」を欲しくなるときがあります。
オカムラやアーロンチェアなどに代表される調整機能が充実しているもので、高いものだとそれこそ10万円以上するものもザラにあります。
(もちろん買えるわけがないですが(泣))
このような高機能な椅子は、調整機能が充実していて身体へのフィットもしっかりしています。
しかし反面、一旦崩れた体勢で調整してしまっても・・・・
例えば骨盤が後傾した状態が楽で、そこで調整してしまうとなまじ高機能なものですから、その「崩れた体勢」でも違和感を感じず長時間座れてしまうのです。
するとどういうことが起こるのか?というと、身体は「筋肉」「筋膜』「腱」「靭帯」といった「軟部組織」で姿勢を支えます。
「筋肉」以外の軟部組織は自分で動かすことができない組織です。
長時間筋肉を働かせないで、その軟部組織の「張力」だけで姿勢を支えると軟部組織に「歪みが」生じ、それが固定化する傾向にあるのです。
また特に「筋膜」は、軽く引っ張っても力を抜くともとどおりになる特性を持つ反面、持続的に引っ張ると力を抜いてもすぐには元に戻らなくなるという特性を持っています。
高機能チェアで筋膜を、歪んだ形で引っ張りっぱなしにしてしまうと簡単に元に戻らなくなってしまうのです。
椅子の位置
また部屋の中やオフィスなどに置いてある「椅子の位置」も、身体の歪みの発生の元になることもよくあります。
常にまっすぐ前を向ける位置に椅子が置いてあることの方がむしろ稀でしょう。
学校の教室の机の位置なんかは、典型的ですよね。
廊下側や窓側に座る方は一日中「斜め」を向く方の方が多いのではないでしようか?
また、休み時間もいつも同じ場所に友達が集まり身体が向く方向も常に同じということもまたよくある話です。
オフィスに至ってはパソコンのモニターが横に置いてあるケースなどもよく見られます。
お医者さんは机に対して患者さんが座る方向は常に横で一日中そちらの方向しか見ないですよね。
このような生活パターンの積み重ねが「身体の歪みを固定化する」原因にもなります。
しかし、じっさいこれらのパターンそのものを改善することは難しいでしょう。
なので休憩中や、オフタイムの時にできるだけ「一日のなかでもっとも多くとる姿勢の逆の姿勢をとる」ことに注意を向ける必要があります。
高機能な椅子を使っている方は、たしかにそういう椅子は楽な部分もあるでしょう。
しかしそれでも同じ姿勢をずっと続けるのではなく、定期的に「筋肉に力をいれて」筋肉以外の軟部組織にかかっている負担を開放してあげることが大事です。
また、ストレッチ、ヨガなどで、固まった筋肉をほぐしてリセットすることもとても有効です(^^)
いつも向いている方と逆方向に筋肉をぜひ伸ばしていただいて「歪みが固定化」しないように気をつけましょう!