速筋線維についてよくある誤解
ここでまた別ののやりとりをご紹介したいと思います。
速筋は負荷が強い時に動員されます(^^)
つまり重い重さをゆっくり上げている時に使われるのです(^^)
と言う感じです。
クリーンで速筋は大きくなるのか?
質問にあったクリーンなどの場合、確かに速い動きですし、この場合は重い重量も使います。
しかし、クリーンの場合、途中からはバーベルは勢いがついて上昇しているので、速筋線維が働く時間はほぼ一瞬なので、この場合速筋の発達には、刺激が不十分だったりします。
速筋線維を発達させたかったら、同じようにバーベルを床からあげる種目でもデッドリフト のような種目の方が動作中ずっと速筋線維を働かせ続けている方が発達がしやすいのです。
じゃあ速筋は速く動かないのか?と思われるかもしれませんが、ダッシュの加速時やジャンプする時にはもちろん使われます。
こう言う動きの時には筋肉にはかなりの負荷がかかるからです。
しかし速筋線維が大きいだけでは速くは動けません。
「速筋線維」を鍛えても、「それだけ」ではスピードアップには繋がらない
「速筋線維」を鍛えても、「それだけ」ではスピードアップには繋がらないところが、この筋肉のネーミングとミスマッチしていて面白いところです(^^;
重い負荷でサイズが増えた「速筋線維」を今度はちゃんと「速く動かせる」ようにチューニングアップするトレーニングがあります。
これは流石にゆっくり動作していてはだめで「ある程度の負荷でできるだけ速く動作する」トレーニングが必要です。
それにはSAQトレーニング、プライオメトリックトレーニング、爆発的エクササイズ、その他いろいろなドリルトレーニングなどがあります。
そのあとに「ダッシュ、ジャンプなどのような」「強い負荷」をかけて、「速く動作」するトレーニングで「動ける速筋」にチューンナップしていくのです。
また筋トレで「速筋」を予め強くしておかなくては、これらのトレーニング「だけ」やってもちょっと効果が最大になるわけでもないんです(^^;
ベースの筋肉があるほど有利であることは間違い無いのですが、それと速く動くは別の問題だったりします。
ベースの筋肉を速く動けるようにチューンナップしていくトレーニングをしていかないと、いくら速筋があってもなかなか速く動ける筋肉にはなりません。
速筋・遅筋という名前につい惑わされることが多いかもしれませんが、僕はこの名前に関しては「強筋」「弱筋」とネーミングした方がぴったりくると個人的に思っています。
これなら強い力を発揮する時は白筋、弱い力を発揮する時は赤筋が使われるとイメージしやすいと思うのですが、みなさんいかがでしょうか?(^^)
関連YouTube動画 みんな速筋を誤解している!! でかい筋肉はみんな速筋なのに!! 速筋について語ってみた!!
「速筋体質にしたかったら、トレーニング以外の時間はなにもしない方がいい?」
最後はちょっと余談です(^^)
スピードを上げたい! 速くなりたい!
そんな思いを持って普段からトレーニングをしている方、多いのではないでしょうか?
トレーニングを色々勉強して、日々真面目に取り組んでいるという方も多いと思います。
・・・・しかし・・・・
トレーニング以外の時間の過ごし方・・・・
どうしてます?(^^)
ここではこの部分について少しメスを入れたいと思います。
普段のトレーニングを頑張るのは当たり前・・・
さらにトレーニング以外の時間も
- これを普段の生活でやればもっと鍛えられて伸びるんじゃね?
- なにもしていないやつと差がつけられるんじゃね?
と色々と工夫をする方もいると思います。
実際、僕の知り合いでも「格闘系クラスしている時にリストバンドとアンクルバンドつけてやろうか考えているんだけど」と話を振ったら、すかさずスボンをまくって「僕は普段からつけていますよ」と、アンクルバントを見せてくれた人がいました(^^;
しかし、ちょっと例えが飛躍するかもしれないですが、野生の動物で、短距離型の猛獣・・・
ライオンとか、トラとか・・・チーターとか・・・・
普段から常に鍛えていますかね?
むしろ狩り以外の時は、のんびりゴロゴロと寝ているだけですよね?
いやいやいや、彼らは野生動物で人間とは筋肉の作りが違うでしょ?
と言われそうですが・・・
本当にそうでしょうか?
筋肉の量や割合はともかく負荷をかければ強くなり、負荷をかけずにサボっていればなくなって行くのが筋肉で、そういう意味ではあまり変わらないはずなのですが・・・
まず前提知識をはっきりさせておきますが、速く動くには「速筋」と言われる筋肉の繊維が必要です。
この筋繊維は、パワーやスピードは強く速いのですが、長い時間活動することができません。
長い時間活動できるのは「遅筋」と言われる筋繊維です。
強さや速さはないものの長い時間活動できメリットがあります。
人の身体は平均的に、この速筋線維と遅筋線維の割合は大抵50%ずつとなっておりオールランドな活動ができるようになっています。
そして環境が筋繊維に変化を与えることはよくあります。
ラットの実験で速筋線維に電極を埋め込み、ずっと「持続的」に筋肉に刺激を与えると速筋線維の中に遅筋繊維が生まれたそうです。
実際、持久的な運動を続けて行くと筋肉が遅筋型になって行く傾向があります。
遅筋型の代表とも言えるマラソンランナーの筋肉は遅筋線維の割合が高いというテータがちゃんと出ています。
これに対して高い強度のトレーニングを続けて行くと、筋肉が「速筋型」になって行くのかどうかはよくわかっていないそうなんです。
ここが「マラソンランナーは努力で育成できるが、短距離ランナーは遺伝で決まる」と言われる所以です。
しかしはっきりと速筋繊維が増えるケースがあるそうなんです。
速筋繊維が増えるケース
これですね・・・宇宙です!
宇宙? 野上さん頭おかしくなった?と思われるかもですが(^^;
宇宙空間という無重力の世界に長期間いて、筋肉になにも負荷がかからない状態・・・
この状態になると筋肉は当然萎縮します。
しかし筋肉の繊維はより速筋型になったそうです!
んー、さすが宇宙はすごい!・・・なんて言ってる場合じゃないですね(^^;
筋肉が萎縮しちゃったらどうにもなりません(^^;
しかし・・しかしです!
これまたラットを使った実験ですが、筋肉に強いトレーニングを行わせてその他の時間の全てを負荷を完全に取り除く生活をして飼育したら・・・・
筋肉の萎縮はかなり抑えられ、速筋繊維の割合は増えることが示されました。
おーっ!(^^)
ライオンやチーターは狩りの時は全力でパワーを発揮している・・・
いわば天然の筋トレをしており、それ以外の時間は完全にゴロゴロしている・・
これは彼らの野生の血は、その方が自分の身体がより速筋型に特化して行くことがわかっていてやっているのかもしれません! (本当か? (^^; )
トレーニングは超頑張って、あとはできるでけゴロゴロしている・・・
なんかボディビルダータイプの人にこんな感じの人が多いように気がするのは気のせいではなかったのかな・・・
あっ、あくまで過去に見てきた僕の部下の話ですよ?(汗)(^^;
まあ、冗談はさておきトレーニング以外の時間できるだけ筋肉をリラックスさせておくのは身体を速筋型にしていくには大切な事なのかもしれません。
そういう方はくれぐれも普段の生活から、重いリストバンドやアンクルバンドはしない方がいいかもです(^^;
今日は速筋線維というテーマでお話しさせていただきました(^^)
色々書きましたがよろしければご参考にしてください(^^)
ではでは!
