「目のリード」なぜ個性的なフォームが生まれるのか?」について
一流のスポーツ選手ほど、自分の中での身体の動かし方に対する感覚は鋭いことを示すお話がもう一つあります。
まず、球技などで、身体を素早く動かそうとした時に、皆さんは、どこを素早く動かそうとするでしょうか?
「足」と答える方が一番多そうですよね(^^)
もしくは「重心の移動」とか、動きのきっかけである「腕」なんて答える方がいるかもしれません。
これですね・・・・もう察しのついている方も多いと思いますが・・
「目」を一番先に動かさないと、身体はスムーズに速く動けないんです。
ちょっと古い話になりますが、1970年代のアメリカのNFLでクリーブランドブラウンズというチームの監督が、当時選手のプレーのフィルムを1枚1枚チェックして、トレーニングに活かそうとしたことがあったそうです。
その中で、「これか」と思ったことがあったそうです。
それは、ガードの選手が身体を動かそうとする「一瞬前」に、自分が移動したい方向に「目線を移動している」ことに気がついたそうです。
どうしても身体を速く動かそうとしたい時のトレーニングは、足をどうトレーニングしようか? 体幹をどうトレーニングしようか?と考えがちです。
しかし、それらをいくら鍛えても「目のスピード」が遅ければ、それらはスムーズに速く動かすことはできないのです。
これをその監督は「目が身体をリードする」と表現したそうです。
そして、もう一つ大切なポイントがあります。
それはこの「目が身体をリードする」能力と「体勢」にとても大切な相関があることです。
「体勢」について
例えばボクシングの選手は顎を打たれないために、顎を引いて構えるのが普通です。
すると自然と視線は「上目遣い」になるものです。
普段の姿勢ではこのような上目遣いをすることなんてほとんどありません。
そして、目のトレーニングによって普通の体勢では、目の移動移動スピードが早くなったとしします。
しかしボクサーでは肝心の「上目遣いになったときの視線の移動スピードが早くなるとはかぎらない・・・」ことがあるのです。
実際の事例として、飯田選手という世界チャンピオンがいました。
この選手は普段の体勢では目の移動スピードになんの問題もないのに、ファイティングスタイルをとって上目遣いになると、目の移動スピードに問題があることがわかったそうです。
目のトレーニングの手法を色々ありますが、この「体勢」に目を向けることも大切なのです。
しかしまず普通の体勢でできないと、特殊な体勢でできる筈もありません。
まず、普通の体勢で、目の移動スピードを上げ、次に「自分の行っているスポーツでよく使う」体勢や目線での移動スピードを向上させることをしないと、せっかく鍛えたトレーニングが水の泡になってしまいます。
また、この「目が身体をリードする」ことに関しては、得意の「体勢」があることもよくあります。
とある体勢や特殊な角度で物を見ると、移動しているものをよく捉えやすいという個性が必ず誰しも持っているバズなのです。
これは「バッティングフォームが個性的な人が多い」ことと関係します。
つまり、基本通りなフォームで構えても、その体勢でボールを追いかけるとなぜかうまくボールを捉えられないという問題が出る場合が非常に多いのです。
それよりもすこし身体を開いたり、閉じたり、低く構えたり・・・
一見「そんなフォームで打てるの?」と思われるフォームが多いのは、この「この体勢の方がボールが見やすい」という個性の表れでもあると言えます。

よく「フォームオタク」な方がいますが、そんな「理想のフォーム」より「ボールを捉えやすいフーム」を目指す方が、正確にボールにバットを当てヒットを打てる確率ははるかに高くなるのです。
ぜひプレー速度を上げるための「目のスピード」をあげたい方は「姿勢」そして「フォーム」が多少基本から外れても、そのほうが良いケースがあるということをご理解いただければと思います。
色々書きましたが、よろしければご参考にしてください(^^)
ではでは!!!
