もんでも痩せない
皆さんこんにちは
パーソナルトレーナーの野上です
野上の著書 頭からつま先まですべてのコリと痛みをとる事典「史上最高のストレッチ」Amazonのサイトはこちらから
今回は「もんでも痩せないその理由!」というテーマで色々と詳しくご説明していきたいと思います。
なんとなくお腹の脂肪をマッサージすると脂肪が落ちると思っている方はとてもたくさんいます。
正直インストラクターにもリンパマッサージと称してこれをやる方もよく見られます。
しかし、痩せるということを「脂肪が落ちる」と定義した場合、お腹はいくらマッサージしても脂肪が落ちることはありません。
今日はその辺についてご紹介していきたいと思います。
脂肪はどんな時に落ちるのか?
まず人はどういう状態になったらやせるのか?です。
これは摂取カロリーと消費カロリーの「差」が出来た時にはじめて、その差を埋めようとして人間は脂肪を使用して痩せていきます。
・・・・これだけです・・・・・
・・・・シンブルでしょ?
これ以外は「脂肪吸引」するしかありません。
ではどうやったらこの「差」を効果的に作れるかにかかってきます!
ちなみに、もんでも、たたいても、さすっても、何か塗っても無駄です!
この「差」を有効に作れる程のインパクトはありません!
脂肪を1g消費するのに必要なカロリーは7,2kcalです。
つまり脂肪を100g無くしたかったら720kcal、脂肪を1Kg消費したかったら7200kcalが必要になります。
ちなみに、一般的な方の1日の消費カロリーは女性で2000Kcal、男性で2500Kcalくらいだと思って下さい。
(もちろん個人差は大です)
つまり一日で脂肪を100g無くしたかったら(100g×30日で、1ヶ月3Kg減のペースの場合)、一日で720Kcalの「摂取カロリーと消費カロリーの差」が必要だという事になります。
脂肪を落とすのには「摂取カロリー」と「消費カロリー」の差しかありえません。
もんでも痩せない理由!
人の消費カロリーというのは実は計算で簡単に出すことが出来ます。
じっとしている時の消費カロリーは、1時間当たり「体重×1.05」です。
体重50kgの方が1時間じっとしてたら約50kcalを消費します。
60kgの方なら約60kcal、70kgの方なら約70kcalとなります。(×1/05ですが)
ではお腹をもんでいる時にこれが増えるかという話です・・・
これは・・・増えません!
リラックスして寝た状態である以上、消費カロリーの面からはその状態は安静時と何ら変わりません。
もちろん外力が加わってそれに筋肉が反応などしていれば若干は上がりますがそれがどうしたの?てくらいそれは低いレベルです。
同じ時間散歩でもしていただいた方が、(散歩じゃなくスーパーへ買い物でもよい)はるかに消費カロリーは多いのです。
ちなみに散歩なら安静時の3倍の消費カロリーがあります。
人にマッサージをうけている状態ではせいぜい1.数倍というところでしかないでしょう。
ちなみにこれはマッサージを「受けている場合」です!
もし自分の手でマッサージをしているのであれば、それはそれなりの運動になるので(力を込めたり丁寧に脚などをマッサージしている場合)そちらのダイエット効果は期待できるかもしれません。
よく「マッサージによって代謝が上がり」なんて広告文字を見かけますが、あれもあてにしないでください。
代謝が上がる効果は否定しませんが、基礎代謝の数字を明らかに押し上げるなんてことはありません。
嘘だと思うなら、体組成測定器などでマッサージ前と後で基礎代謝が明らかに上がるか試していただくと良いです(^^)
基本的に出てくる数字は変わりません。
もし変わった数字が出ても測定誤差の範囲のはずです。
もちろんマッサージによる疲労回復効果、リラクゼーション効果、怪我の予防の効果を否定するわけではありません。
もんだら、その部分の脂肪が落ちやすくなるとかの効果はないですということだけ述べたかったのです。
ここを誤解されている方がとても多いので(^^;
摂取カロリーと消費カロリーの「差」の作り方
ちなみに消費カロリーだけをあげても実は50点です。
摂取カロリーとあわせてコントロールして確実に720Kcalの差ができて初めて100点となります。
つまりこの差は運動で360kcal、食事で360Kcalつくってもらいたいと思います。
なぜかというと「成功率」が飛躍的に高くなるからです!
一口に720kcalといっても、これを運動だけ食事だけで生み出すのはけっこう至難の業です。
一日だけなら結構出来るのですが、ダイエットは積み重ねが大事でそれを毎日続けるのがかなり難しいのです
720Kcalというのは食事に関して言えば、女性の方なら一食抜くくらいのカロリーになると思います。
これを毎日行うのはけっしてお勧めではありません。
しかし、夕食を半分にする・・というのは十分にありです。
むしろ積極的にそうしてもらいたいくらいです。
食事は「抜いて」はいけません。
「減らして」いただくか「内容を変える」事が大事です。
また、食事だけのダイエットは往々にして筋肉が減りますのでリバウンド率はかなり高くなります。
そうするとやいプロポーションなど作られませんので、ぜひ運動と併用していただく事をお勧めします。
僕は食事は制限したくないけど身体を動かすのは好きなのでなんとか運動だけでとか、私は身体を動かすのが嫌いなのでなんとか食事とかサプリでやせないかしら?なんて方は多いと思います。
僕が見てきたお客様にも沢山いました。
でも「成功率」は明らかに両方取り組んでいただけた方の方が高かったですし、なにより「痩せるスピード」がだんぜん違います。
今日は揉んでも痩せない理由について色々とご紹介させていただきました。
ぜひ脂肪を落としたいという方は、マッサージではなく、運動と食事のコントロールをしっかりと行ってもらいたいと思います。
よろしければご参考にしてください
ではでは!
関連ブログ記事 【驚愕】腹筋100回やってもお腹が痩せない理由!
PS お知らせ
本を出版することになりました。 頭からつま先まですべてのコリと痛みをとる事典「史上最高のストレッチ」と言う、全身のコリや痛みに対応するストレッチ本です。
全国の大手書店さんでもご購入いただけます。
どうぞよろしくお願いいたします。